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『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』 (2011) / ドイツ

2012-03-01 | 洋画(あ行)


原題: EL BULLI: COOKING IN PROGRESS
監督: ゲレオン・ヴェツェル
出演: フェラン・アドリア 、オリオール・カストロ 、エデュアルド・チャトルック 、ジュリ・ソレール
鑑賞劇場: シネスイッチ銀座

公式サイトはこちら。


何と昨年の12月10日にシネスイッチでは公開だったので、かれこれ3か月近くのロングランとなっている本作。
どうやら『アーティスト』公開まで上映しそうな雰囲気です。
もう少し早く行きたかったのですけどいろいろ立て込んでいてようやく3月になって行けました。
スケジュールチェックして行くチャンス狙っていました。 いつの間にか終わっちゃってたら悲しいもん。。。


フェラン・アドリアとジュリ・ソレールが経営するレストラン「エル・ブリ」。
年に半年のみ営業して残りの半年はメニュー開発のために休業する。 予約は全世界から200万件殺到という何とも贅沢なレストラン。
彼らが料理に対して常に必要としているのは「奇抜さ」「目新しさ」。 味もそうなんでしょうけど、そちらの方が優先されているような感じがする。
なので彼の編み出す料理たちはどれも料理というよりは一種の美術品のような感じ。 それもコンテンポラリー・アートのように見た目も斬新で、一般的な料理とは一線を画す。
芸術品のような食べ物だが、食べても美味だったりトレンドな見た目だったりと、フェランの作品には人を惹きつけて飽きさせないものがあるのでしょう。 未知の人には1度食べてみたいと思わせ、幸運にも食べることができた人にはリピートしたいと思わせて。


本作はそのレストランの1年の舞台裏を描く。 良きにつけ悪しきにつけさらけ出されてしまう映像からは、フェランの「食」に対しての定義、そして容赦ないこだわりが伺える。
それを支えるスタッフたちも、如何にしてフェランの希望を叶えるか、ひいては顧客に如何に満足してもらえるかを念頭に置いてサービスしていく。 時にフェランとの摩擦すら生む真剣さはまさに食のプロが見せる姿そのもの。
この「料理」を食べる側の姿はそこにはない。 感想をぜひとも聞きたいものだけど、これはあくまでも裏方に徹した作品なのでそれはしないのだろう。
芸術品としては美しいけど果たして料理としての満足度は如何に? とも思う。 出てくる料理(作品?)がどれもこれも奇を衒い過ぎて、さてどんな料理?と振り返ると実は食べた気がしなかったのではないか。 否、そんな感想ですらもフェランの手にかかったら掻き消えてしまうに違いない。
ついにフェランの研究は高じてエル・ブリはついに閉店し、料理研究所になったそうだが、世界に1つくらいはこういう角度で食を追及する場所があるのは悪くはない。 願わくば実際に廉価で気軽に食すことができればいいのだけど。 その結末からしてプロフェッショナルだし、また興味深く見ることができた。


★★★☆ 3.5/5点





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2 Comments(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (KLY)
2012-03-22 14:41:27
それこそアーティストだよね(笑)
色々工夫するもんだなぁと思います。
食べてみたい?って言われたら食べてみたい。
でもスゴイ大金払うならいりません。
口が庶民なんで(爆)
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KLYさん (rose_chocolat)
2012-03-24 15:39:38
料理人って感じがあんまりしなくてね。
しかしまあよく考えると思いますし、工夫してます。
1つだけなら食べてもいいけどコースってどうなんでしょ。 全部驚かないといけないのも疲れるかも。
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