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『美しい絵の崩壊』 (2013) / オーストラリア・フランス

2014-06-04 | 洋画(あ行)


原題: Two Mothers
監督: アンヌ・フォンテーヌ
出演: ナオミ・ワッツ 、ロビン・ライト 、ゼイビア・サミュエル 、ジェームズ・フレッシュ

公式サイトはこちら。


子どもの頃から親友として育ったロズとリルは、お互いの10代の息子たちも交え、家族ぐるみの付き合いを続けていた。しかし、ある夏の日、ロズに思いを寄せていたリルの息子が、その思いを告白する。息子同様に接してきた青年から受ける愛にロズは純粋な気持ちを思い出し、次第に2人は真剣に愛し合うようになるが、ささいなことをきっかけに事態は思いもよらない方向へと進んでいく。イギリスのノーベル文学賞作家ドリス・レッシングの小説「グランド・マザーズ」を、「ココ・アヴァン・シャネル」のフランス人女性監督アンヌ・フォンテーヌが映画化した。(映画.comより)


結構前に観てたんだけど書いてなかった(汗)
予告からしてもう女性ウケしそうな感じでしたね。美女と美青年が禁断の・・・ みたいな。ナオミ・ワッツもロビン・ライトも好きな女優さんなんで興味津々。

家族ぐるみでずっと付き合っていた友人一家、その息子から愛を告白され・・・ というのはまず現実にはない(だろうと思う)からこそ、余計に一層どんなものかと興味を惹かれるんでしょうね。まず、小さい時からずっと自分が知っている、母親のような目線でも見てくれていた女性を恋愛の対象と見れるのか?ということ。母じゃなくて女性として見る訳だから、これはよっぽどその女性が魅力的じゃないと成立しないんでしょうね。まあでもナオミ・ワッツとロビン・ライトなら大丈夫!っていう人は多いかも(笑)

いけないとわかっていながらもぐいぐいと惹かれていき、2組の関係が出来上がり、そして予想される周囲の目線の冷たさ。崩壊の原因は、ロズとイアン、リルとトムの2組の愛情の温度差だろう。愛しているなら貫いてもよかったのに躊躇や世間体が邪魔をした結果の崩壊。どちらのカップルも同じ位の愛情なら話にならないのでこのアンバランスは正解でもあるが、現実的に考えると脇が甘いし、息子達の若さ故な行動も勝手かな。そこまで母達も息子達も腹を括ってないから。

ここまでは大体予想できることだけど、そこから更に次世代にまで関係が引き継がれていってしまうのはすごい展開。結果として次世代に関わってくる人間関係にまで、この禁断の関係が影響してきてしまう。切ろうと思いつつも切れない縁。大事にしなければいけないとわかっていても断ち切れない愛の前に、崩れていく信頼があったとしても、結局愛を選んでしまうのも人の性なのだろうか。

この邦題はある意味うまいこと言い当てていて、
・ノーマルな関係の崩壊
・アブノーマルに移行した関係の崩壊、
・三世代の崩壊
と三段構えでの崩壊ということで妥当である。メインキャスト4名も「絵になる」ルックスで、これを1枚の絵画に例えたのも邦題としてまとまっている。ラストの光景は新たなる絵の完成でもあるんですね。
本当にこんな話が、もしかしたら世界のどこかに存在しているかもしれないとも思わせてしまうような、ある意味ファンタジーでもあるんだけど美しくもほろ苦い映像。生涯この負い目を持ちながらも、そこに生きるしかないというお話ですね。


★★★★ 4/5点






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8 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
絵の如く (q 意外と好き)
2014-07-16 14:43:50
次世代でしたね~(笑)
 
 息子達は「性欲の快楽」
 母親達は「美しさの自己確認」
ということが 
一線を越えあった理由にもあったんじゃないか
と・・・
 あっちがしたから 私達もしましょう♪
って、そりゃ短絡過ぎだよー!!!!って感じで観てたら
そう来るか!!!!と 
 最後は絵の如し
あっぱれの 女優達でした🎶
 

  
 

だったんじゃないかなぁ
貴方次第って (ituka)
2014-07-17 21:17:19
当のご本人らは一瞬、拒絶反応はするけど意外とあっさりOKなんですね。
こういうの見ると自分も押しを強くすると行けるんじゃ?と
そんな錯覚をする輩もなかにはいるんでしょうね^^;
ワタシもその一人だったりして(爆)

彼女ら二人とも大いに楽しんでいけば良いんじゃないでしょうかね~(笑)
いずれ別れが来ることは明白なんだしという予防線がその時の傷を癒してくれることでしょう^^
qちゃん (rose_chocolat)
2014-07-18 10:02:43
次世代でも何でも、続けたいと本人たちが思ってるんだから、
まあしゃーないよねって感じですかね。
美男美女じゃなかったら、邦題とかはまた違ってくるんだろうけど。
itukaさん (rose_chocolat)
2014-07-18 10:04:15
やっぱり、OKしちゃうんじゃないんでしょうかね。
よっぽど無理って思ってなくて、好きな方に傾いてたら。
1度の人生~♪ 楽しんで~ って感じでしょうね。
それもまたよしというか。
Unknown (margot2005)
2014-07-20 16:48:22
こんにちは。
本作、わたし的にはスゴく好きな映画でした。
惚れ惚れするほど美しい息子と、いつまでも若さと情熱を持つ美しい母親の究極の愛はインモラルながら美しいですね。
margot2005さん (rose_chocolat)
2014-07-21 09:37:26
私もかなり好きですねー。こういうタッチ。
主演女優の魅力と、話の取り合わせがよかったです。
どうもお (sakurai)
2014-09-04 07:42:30
まあねえ、あるかもねえ~なんですが、やけに美しすぎる母親たちなもんで、逆にファンタジーになってましたね。
ただのおばちゃんたちだったら、生々しくなったかもね。
ロビンの旦那も考えりゃ、相当ですよね。
いつも薬中見たいな役が多いおっさんだったから、ちょっと意外だった。
ロビンは変わらないですね。それを一番感じた。
sakuraiさん (rose_chocolat)
2014-09-05 06:17:53
>やけに美しすぎる母親
最近そういう人もいるっちゃいますけど(笑)
美しいから絵になるということでしょうね。

>ロビンは変わらない
そうかも。ナオミよりももっと一本芯がある感じします。

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