『アンノウン』 (2011) / アメリカ・ドイツ

原題： UNKNOWN
監督： ジャウム・コレット＝セラ
出演： リーアム・ニーソン　、ダイアン・クルーガー　、ジャニュアリー・ジョーンズ　、エイダン・クイン　、ブルーノ・ガンツ
公式サイトはこちら。


実は試写にお誘い受けてた作品なんですけど、どうにも身動きが取れなかったのと、
もしかして期待外れだったらどうしよう？　って一瞬思っちゃってパスしちゃいました。
が、某映画館のタダ券があり、それを消化するのに何を観よう？　って訊いたところ、
これを挙げた人がいちばん多かったので（笑）、じゃあってことで観に行った作品です。
ですが！
これ、超面白かった。


よーく考えるとツッコミどころもあるんですが、それを感じさせないんです。
最初の空港のカメラの場面で一瞬「おや？」ってそう言えば思ったな・・・　と、これがちゃんと伏線として
生きていました。
でもちょっとよくわからなかったのは、それだけぬかりのない人たちがどうして荷物を置いてくる？
これももしかしたら作戦だったのかもしれませんけどね。
見るからに怪しそう、でも間違っているのはマーティン・ハリスの方なんじゃないか？　とも思わせてしまう。
そしてジーナの登場でまたまたよくわからなくなるんですね。
（彼女の逃げ方も怪しかったし。　笑）
これらの伏線がすごくごちゃごちゃしているように最初は見えるんだけど、
それが最後一気にまとまってきて、想定外のものも出てくるところが面白い。


欲を言えば、クライマックスはちょっとあっけなかった感じもしなくもなかったですが、
辻褄合わせかなあ・・・。
（リーアム・ニーソンが出てる作品って結構そういうの多い）
あ、リーアムと言えば、先日の『クロエ』でも全然違うタイプの役で出ていたし、そこも観比べると面白いかも。
ダイアン・クルーガー、本作でも彼女が多国語を話せるという資質を生かしていましたね。
移民という設定もうまくできていたと思います。


★★★★　4/5点