そうそう、私の学部で運動会があったんです。
学年対抗、しかも自由参加なので、いまいち盛り上がりに欠けるのですが、特にこれといったイベントがない私たちには大切なイベントです。
例のごとく、インドアな私は午前中から室内競技にいそしみ、バレー、卓球、バスケとその溢れんばかりの才能を謳歌させたわけです。
まぁ、バスケは負けたんですが、ここで特筆すべきは卓球なんですが、文章では表現しずらい気持ち悪さなので後々。
運動会の終盤は、全体競技です。
ドッヂボール、長縄、綱引きと、ここでの配点が高いだけに生徒も興奮して投げたり、跳んだり、引っ張ったりします。
そして、トリをとるのは特殊リレーです。
あ、ちなみに私はリレーに出ることになっていました。
走るところだけライトが点灯しているので、逆光でよく見えない走者が観客からは丸見えです。
さてさて、何が「特殊」なのかと言いますと、例のごとく足をつないで走ったり、早く食べたり、飲んだりそのあたりの事をするんです。
その中に潜んでいたものが「早着替え」なるもの。
飲食能力が普通で友達いない私は、とりあえずこの「早着替え」担当になりました。
着替えたって、あれでしょ?
おおよそ、セーラーとかナースとかチャイナとかだべ?
そんで、着替えてる時に色んなものがポロリしちゃうって魂胆だべ?
仕方ない、私もKYじゃないから上裸くらいはやったるで。
テンションによっちゃパンツになっちゃうで。
あ、でもこれ女の子がやるんだったらヤバイな。
俺も着替えなんかしてる場合じゃなくなってくる。
やべ、うひょー。
と、心から色んなものをポロリしそうになりながらバトンを待っておりました。
む、どうやら男しかいないようだ、む。
私の走る順番は、最後から2番目位でバトンが到着した時は既にビリ確定みたいな。
着替えが入っていた4つの袋も1つしかありません。
こりゃ、マジメに着るだけじゃだめだ。
タダでさえ全ての総合得点ダントツビリの4年生。
この種目でもビリだったら、
「皆、よく頑張ったけど、残念だったね。」
って今日の打ち上げが葬式のように暗いものとなってしまう。
それに、僕らにはこの大会が最後なんだ、来年に向けて頑張ることもできないんだ。
このままじゃ、次に同窓会とかで会っても「そう言えば最後の運動会は皆がんばったけど、結果を残すことができなかったね。あ、別に沢山の種目に出てたけど結果を残せなかったときいぬを責めたりしないよ。皆頑張った、でも報われなかった。それだけさ。」
「え、いやあの、その・・・ごめん」(←俺)
なんて事態になりかねない。
ここはみんなの将来の笑顔のために人肌脱がなければならない。
「最後の大会は誰かがパンツになって、面白かった。」
という記憶を植えつけなければならない!!!
それが私にできる、唯一のご恩返しだよ。
と、袋に向かって走っている時からズボンを下ろし始めたので、某セクシーコマンドーみたいな格好で跳んで行きました。
袋の中身を確認する前からパンツになった私。
ここまでは全て計画通り。
笑い声が聞こえます。
彼らの脳にもパンツになった白い人の画像が焼き付けられたことでしょう。
これで未来は、私の少しの羞恥心と引き換えに守られた。
それでも、今は競技中。
パンツで走り周っては来年からの大会の運営に支障をきたします。
後輩の未来をも守るためにも、ここは何か着てバトンを渡さねばなりません。
すでにパンツの私です。
恐れるものなんかありません。
黒い袋から出てきたものは、白いTシャツ。
なんだ、これだけか?余裕だぜ!!と着てみましたが、やたら小さい。
敏感ボタンが二つ浮き出してしまうほどです。
これを女の子が着たなら、ハァハァ。
と半ば錯乱状態でしたが、む、袋にまだ何か入ってる、小さいのが、何だ?
・・・絶句。
後、発狂。
私の震える手の中にあるのは、そう残念ながら私は存在が消滅した後の体育着世代だったのだが、名称は知っている。
アニメだと何故か履いてる。
あれ、これって未来の話じゃないの?とか思いながらも、ここの時代後退は何故か黙認、誰しも、だってアニメじゃん?
それは、ブルマっすよ。
ヤバイ、ヤバイって、これは。
私の中での最高は、黒の全身タイツだったもん。
あ、ごめん、本当はエヴァのパイロットスーツ。
いや、ヤバイよ、俺の足知ってる?結構太くて、何より毛も生えてるよ、桜井マッハくらい生えてるんだって!!
これを履くってことは、これまで大事に育まれてきた皆のブルマイメージを壊しかねない。
アニメのブルマで白い足が映える。→太ももの毛の中にブルマがある。
という刷り込みが起こってしまう。
どうしよう。
あ、でもこのままブルマ持ってたらブルマ泥棒になっちゃう。
履いたら、そういう趣味の人っていう刷り込みに
いやでも、今は自分のイメージの方が大事・・・。
あ、でももし女の子がブルマ履いたら、新たな刷り込みによってイメージは修復されて・・・
とか脳内のカオスは僅か1秒の間に膨大な情報を処理していきます。
でも、自分で決めた道。
覚悟を決めて足を通しました。
これがものの見事にトランクスを巻き込んで、綺麗に履く形になってしまいまして、お尻か太ももか曖昧な辺りから丸見えなんですね。
なんか、笑い声とかカメラの音とかするんですけど、逆光でよく見えないし、僕もうサーカスの見世物みたい、題は「最も近づきたくないもの」
とまぁ、こうして私たち4年生の未来は守られたわけです。
大いなる代償は、私の心に深い傷を作りました。
閉会式で先生のコメントで
「今年は天気もよく、本当に白熱した戦いが見れた。何より、誰も怪我をしていない。」
とかのたまわれたました。
先生、心の傷に保険は適応されますか?
学年対抗、しかも自由参加なので、いまいち盛り上がりに欠けるのですが、特にこれといったイベントがない私たちには大切なイベントです。
例のごとく、インドアな私は午前中から室内競技にいそしみ、バレー、卓球、バスケとその溢れんばかりの才能を謳歌させたわけです。
まぁ、バスケは負けたんですが、ここで特筆すべきは卓球なんですが、文章では表現しずらい気持ち悪さなので後々。
運動会の終盤は、全体競技です。
ドッヂボール、長縄、綱引きと、ここでの配点が高いだけに生徒も興奮して投げたり、跳んだり、引っ張ったりします。
そして、トリをとるのは特殊リレーです。
あ、ちなみに私はリレーに出ることになっていました。
走るところだけライトが点灯しているので、逆光でよく見えない走者が観客からは丸見えです。
さてさて、何が「特殊」なのかと言いますと、例のごとく足をつないで走ったり、早く食べたり、飲んだりそのあたりの事をするんです。
その中に潜んでいたものが「早着替え」なるもの。
飲食能力が普通で友達いない私は、とりあえずこの「早着替え」担当になりました。
着替えたって、あれでしょ?
おおよそ、セーラーとかナースとかチャイナとかだべ?
そんで、着替えてる時に色んなものがポロリしちゃうって魂胆だべ?
仕方ない、私もKYじゃないから上裸くらいはやったるで。
テンションによっちゃパンツになっちゃうで。
あ、でもこれ女の子がやるんだったらヤバイな。
俺も着替えなんかしてる場合じゃなくなってくる。
やべ、うひょー。
と、心から色んなものをポロリしそうになりながらバトンを待っておりました。
む、どうやら男しかいないようだ、む。
私の走る順番は、最後から2番目位でバトンが到着した時は既にビリ確定みたいな。
着替えが入っていた4つの袋も1つしかありません。
こりゃ、マジメに着るだけじゃだめだ。
タダでさえ全ての総合得点ダントツビリの4年生。
この種目でもビリだったら、
「皆、よく頑張ったけど、残念だったね。」
って今日の打ち上げが葬式のように暗いものとなってしまう。
それに、僕らにはこの大会が最後なんだ、来年に向けて頑張ることもできないんだ。
このままじゃ、次に同窓会とかで会っても「そう言えば最後の運動会は皆がんばったけど、結果を残すことができなかったね。あ、別に沢山の種目に出てたけど結果を残せなかったときいぬを責めたりしないよ。皆頑張った、でも報われなかった。それだけさ。」
「え、いやあの、その・・・ごめん」(←俺)
なんて事態になりかねない。
ここはみんなの将来の笑顔のために人肌脱がなければならない。
「最後の大会は誰かがパンツになって、面白かった。」
という記憶を植えつけなければならない!!!
それが私にできる、唯一のご恩返しだよ。
と、袋に向かって走っている時からズボンを下ろし始めたので、某セクシーコマンドーみたいな格好で跳んで行きました。
袋の中身を確認する前からパンツになった私。
ここまでは全て計画通り。
笑い声が聞こえます。
彼らの脳にもパンツになった白い人の画像が焼き付けられたことでしょう。
これで未来は、私の少しの羞恥心と引き換えに守られた。
それでも、今は競技中。
パンツで走り周っては来年からの大会の運営に支障をきたします。
後輩の未来をも守るためにも、ここは何か着てバトンを渡さねばなりません。
すでにパンツの私です。
恐れるものなんかありません。
黒い袋から出てきたものは、白いTシャツ。
なんだ、これだけか?余裕だぜ!!と着てみましたが、やたら小さい。
敏感ボタンが二つ浮き出してしまうほどです。
これを女の子が着たなら、ハァハァ。
と半ば錯乱状態でしたが、む、袋にまだ何か入ってる、小さいのが、何だ?
・・・絶句。
後、発狂。
私の震える手の中にあるのは、そう残念ながら私は存在が消滅した後の体育着世代だったのだが、名称は知っている。
アニメだと何故か履いてる。
あれ、これって未来の話じゃないの?とか思いながらも、ここの時代後退は何故か黙認、誰しも、だってアニメじゃん?
それは、ブルマっすよ。
ヤバイ、ヤバイって、これは。
私の中での最高は、黒の全身タイツだったもん。
あ、ごめん、本当はエヴァのパイロットスーツ。
いや、ヤバイよ、俺の足知ってる?結構太くて、何より毛も生えてるよ、桜井マッハくらい生えてるんだって!!
これを履くってことは、これまで大事に育まれてきた皆のブルマイメージを壊しかねない。
アニメのブルマで白い足が映える。→太ももの毛の中にブルマがある。
という刷り込みが起こってしまう。
どうしよう。
あ、でもこのままブルマ持ってたらブルマ泥棒になっちゃう。
履いたら、そういう趣味の人っていう刷り込みに
いやでも、今は自分のイメージの方が大事・・・。
あ、でももし女の子がブルマ履いたら、新たな刷り込みによってイメージは修復されて・・・
とか脳内のカオスは僅か1秒の間に膨大な情報を処理していきます。
でも、自分で決めた道。
覚悟を決めて足を通しました。
これがものの見事にトランクスを巻き込んで、綺麗に履く形になってしまいまして、お尻か太ももか曖昧な辺りから丸見えなんですね。
なんか、笑い声とかカメラの音とかするんですけど、逆光でよく見えないし、僕もうサーカスの見世物みたい、題は「最も近づきたくないもの」
とまぁ、こうして私たち4年生の未来は守られたわけです。
大いなる代償は、私の心に深い傷を作りました。
閉会式で先生のコメントで
「今年は天気もよく、本当に白熱した戦いが見れた。何より、誰も怪我をしていない。」
とかのたまわれたました。
先生、心の傷に保険は適応されますか?