とばしたーとばした 六若じゃー!

(六若パラダイスのブログ部門)

別にたいしたこと無いことを、独り善がりでさりげなく、できるだけ長く続けよう・・・

ちょっとだけぞ

2006-09-16 | 幕の新調(特集)
3日前に、金鱗さんから、幕の一部の写真が届いたヨン。

出来れば23日の組立までに間に合わせたいけど、25日くらいになるかもしれん・・・げな・・・ちゅうことは27日くらいってこと?(笑)

幕は紐で吊るしてくくるだけで、合わさないかんような金具もないし、お祭りに間に合えばええよ。

どれどれ雲は?

フムフム・・・

さてさて波は?

ヨシヨシ・・・

それにしても、鬼さん、やけに毛深い・・・


中〆を終えて・・・後記

2006-08-30 | 幕の新調(特集)
「まだやるんかいっ!六さん、ええかげんにせえよっ!」
いやいやす~さん、後書きくらいは書かしてつか。

ほんだって、昨日の「中〆」までの48話をアップしよる間に、
ここ3週連続で1週間あたりの閲覧合計数は1000を越えとるし、
アクセスIP数も500を越え600に近づいとるくらいファンも増えとんやで。

ちょこちょこって思いつくこと書いたら、すぐに原稿用紙1~2枚くらいの文字数になるやん。
ということは、単純に計算しても、このシリーズ全体で原稿用紙70枚くらいにはなっとんちゃうやろか?

フーフー言いもって本を引用しぃまくった原稿用紙100枚以上の大学の卒論といえども、今のワシなら朝飯前に書き上げてしまうで。


それはそうと、桃太郎の家来って、なんで猿・犬・雉みたいなわざわざ弱そうな奴ばっかり選んだんやろか?

鬼門の逆の方角がどうのこうの・・いう説もあるようやけど、
それなら、「酉」は雉でなしに鷲とか鷹でもよかったんちゃうん?
方角を気にせんのなら、干支の中には、もっと強げな龍や虎や蛇もおったのに・・・
いや、別に干支の中から選ばんでも・・・

・・そんなことはどうでもよろしいな。


さて、結論を言わせてもらえば、
最初は「幕が完成してからHPの記事にまとめるんも簡単かなぁ・・っと」で始めたこのシリーズは、
おそらくHP更新には全然役立たんやろと思われる。

(今日の記事で636文字)


とりあえず中〆ということで・・

2006-08-29 | 幕の新調(特集)
(4番)そりゃ進めそりゃ進め 一度に攻めて攻めやぶり つぶしてしまえ鬼が島♪
(5番)おもしろいおもしろい 残らず鬼を攻め伏せて 分捕り品をえんやらや♪

なっ、ムチャクチャやろ?・・・極悪非道やん・・・「おもしろい おもしろい」って・・・

昔から、ようけの偉い人たちが、太郎の物語に批判的な評価をしとるげなけど、
まっ、そんなことはどうでもええわ。

ワシらが知っとる桃太郎は、勧善懲悪の単純な童話や。
一番大事なんは、「みんなが知っとる」ちゅうこっちゃ!

みんなが知っとる物語なら、大人も子供も、よってたかって話題にしやすいと思うんじゃわ。
みんなの記憶にも残りやすいと思うんじゃわ。

「六条は桃太郎や!」とか「桃太郎の六条や!」みたいなうちのイメージが出来たら、なんかこう・・・ええやん。
例えば「虎の高薮」みたいな。
ただ、残念ながら、ちょうさ型では「幕」はもひとつ脇役的な存在なんやなぁ・・・




せっかく新居浜のけにち君がくれたんで、八尾市の子供太鼓の欄間彫刻をおひとつ。(ありがとね。しかし、やっぱり子供太鼓か・・・)
・・・ほんまや、猿がおらんやん。


さて、宴たけなわではございますが、ご指名により、僭越ながらこの辺で一応中〆ということで。
ワシもす~さんもいいかげん飽きとります。
(す~さんなんか、最初の2、3行読むだけで、この行あたりまで読んでないげな)

幕が完成したら、再開して写真をアップしますのことよ。

あとは本物が出来上がるんを期待しとってつか。




♪そーりゃ進め、そりゃ進め~

2006-08-28 | 幕の新調(特集)
(童謡「桃太郎」の4番と5番はムチャクチャやで。えんか、これ?昔は平気でこんなん子供に教えよったんやろか?)

あるのどかな春の日、縫師さんが原寸大の下絵を持ってきて、確認や細部調整のため、実際ちょうさに巻いてみたんじゃ。
ほいでな、この下絵を、向かって左から見ていくと・・・

4人(1人と3匹?)は、鬼ヶ島に上陸し、鬼の城に攻め込んで、
 
「ウキーッ (やや劣勢)」            「ケーン、ケーン(一気に形勢逆転)」 


 
「ッシャ!(桃さん登場)」          「ワン」 「ヘヘ~


なっ、鬼ヶ島での鬼退治の1場面の絵やけど、うまいこと物語になっとるやろ。


す~さん、もうちょっと辛抱しておくれ

2006-08-27 | 幕の新調(特集)
やっとこさ、8月17日の記事「縫師冥利」の続きをアップできた(ホッ)。
す~さん、もう終わりが見えてきたぞ。


ほんでやな、なかなか首を縦に振らなんだ先輩にも、送られてきたこれ見せたら、


(もうこれくらいは公表してもええやろ。モザイク無しやで)


「おー、これは綺麗なんが出来るかもしれんのー」と、すんなり一発でOKやったわ。
簡単なこっちゃ。


ほんで、「どんくらい赤っぽんなるんかいの?」と色を付けてみた。



上の白黒の下絵より横の比率が短いんじゃ。上の白黒のがほんまもんの下絵やきんな。
なんでこよんなったかを説明しよったら、幕の黄金比のことも説明せないかんし、
M師匠まで登場させて、またまた長くなりそうやし、ワシもだいぶんたってきとるので、残念ですが省略いたします・・・
ほんまはもうちょっと横長なんで、出来上がりの赤いとこはこれより多いちゅうこってすな。



やっと秘話の結論にたどり着いたぞ

2006-08-26 | 幕の新調(特集)
いろいろあった後(そんなにいろいろは無かったかもしれんけど)、しばらくして縫師さんから、
「いろいろやってみたんですけど、真ん中でたくし上げれるようなんは、やっぱりめんどいですわ・・・。」

「そうかもしれんなぁ・・。真ん中でくくっとんは、古うてボロボロやきんやと思うで。」

最初からくくりたいんなら、お寺やお宮さんみたいな紋だけの幕とか、波だけとか雲だけみたいな超シンプルなデザインにしたらええやんの。
それとも何十年か待っちょったら、自然にボロボロになって、平気でくくれるようにもなるで。

「それでですね、鬼退治の場面だけでもかまんですかね?」

「うん、うん。」

「それを武者絵風に鬼との対決もんみたいな感じで・・」


ええやん、ええやん!そのほうがええやんか!
実は、ほんまいうたら、そのほうがワシの好みや。
勇ましそうやし、今の幕の雰囲気にも近いし、
些細な行為にとらわれすぎて、迫力不足にならへんやろか?って少々心配しとったんよ。


・・・とは言いながら、めちゃワシ好みの高薮の昔の幕。
新調してもやっぱりこの柄や。ええの~。渋いの~。



現代において、こういう柄で新調するのって、「うちは昔からこの柄や!」みたいなもんがなかったら出来んのちゃうか?
こういうシンプルな柄やったら、新品のときから遠慮せんと「幕上げ」できるかのぉ?



ワシの身勝手な調査により知ってしもたことで、
まさかそのようなやりとりや変遷があったとは・・・
これはワシと縫師さんの秘話なのであ~る。


別に桃太郎博士になりたいワケではない!

2006-08-25 | 幕の新調(特集)
ネットで徘徊しよったら、いろんなサイトに遭遇して、
桃太郎の原型っていつごろ誰が作ったかは知らんけど、
時代とともにいろいろアレンジされながら、今に継承されたんやなぁ・・っていうことが分かる。

うまいことまとめとるサイトがあったんで・・・




「昔ばなし出世双六」と題するこの双六は、武者絵で有名な歌川国芳の弟子で、幕末に活躍した歌川芳艶が描いたものです。
出版許可の印である改印は、つぶれていてはっきりしない部分もありますが、「申」と「改」の文字が確認でき、万延元年であることがわかります。
ところが使用されている色は、やや毒々しい赤色が目立ち、明らかに明治に入っての摺りであることを示しているのです。その上改印の周囲には埋木した跡があり、もともとは万延元年よりも以前に刊行された可能性もあります。
いずれにせよ版面の痛み具合からみて、かなりの数が摺られたようです。さぞ子供たちに人気があったのでしょう。

ところで、現在ではあたりまえのように思っている、桃から桃太郎が生まれるという設定は、近世では一般的ではありませんでした。
流れてきた桃を拾って帰り食べると、おじいさんおばあさんは若返り、桃太郎が生まれるという形があったのです。これを回春型、桃から生まれるほうを果生型と称しています。

赤本から黄表紙期の作品は回春型ですが、合巻期の『赤本再興/桃太郎』では、小さな桃を二つ拾って帰り、一つを食べて若返り、もうひとつを米びつに入れておくと大きくなり割れて桃太郎が生まれ、『桃太郎一代記』では、桃から生まれるのですが、その桃を食べると若返るという折衷型が登場します。

そして〈豆本〉では、回春型もあり、完全な果生型もありますが、明治以降は果生型が一般的となり、現在では回春型はほとんど知られていないようです。

(東京都立図書館のHP内「ぷらたなす」より)


桃太郎さんって、思ったよりも奥が深かった・・・


(おまけ)

江戸時代の浮世絵らしい


今日は他のHPから引用させてもろたきん楽やったわー・・・・ひとはこれを「手抜き」と言う


それがなんで子供向けに

2006-08-24 | 幕の新調(特集)
そらこなに横道にはずれっぱなしやったら、記事はなんぼでも延びるわのぉ・・・と反省しつつ、今日も寄り道してしまうんやけど


「桃から生まれた」んが一般的になったのは、明治になってかららしい。
明治以降は、子供向けの教訓的なお話になったり、軍国主義に利用されたりで、桃太郎さんも大忙しやったみたいですな。


ほんまや・・・
ところが、敗戦とともに‘戦気高揚の罪’により米軍により戦争犯罪人に指定され、国定教科書の「モモタロウ」は真っ黒に墨を塗られたりもしたそうやで。
桃太郎くん、あんたいろいろ大変やったんやのぉ・・・



ワシのネットサーフィン調査の結果によると、
明治20年の検定初等教科書『尋常小学読本』に、桃太郎の話を初めて採用したらしいんやけど、その筋書きは「桃から生まれた」桃太郎誕生になっとったらしい。
そら、子供に「桃太郎はどこから生まれたん?」なんて訊かれたら、昔の人も(・・)やわな。

明治から大正あたりにかけて、
桃から生まれた桃太郎が、気はやさしくて力持ちで、容姿がえらい美少年にすくすく育ち、
とにかく悪者と決め付けられた鬼を退治するという、
現在の一般的な勧善懲悪熱血少年に変貌を遂げたらしい。


あの悪たれ桃太郎が、ようここまで真面目になったもんや・・・(


ちょいワル桃太郎の大冒険

2006-08-23 | 幕の新調(特集)
横道にはずれついでにもう少し・・・

江戸時代初期の元禄年間(1688-1703)前後の赤本(昔話などを題材にした、絵入り大衆向け読み物)『桃太郎話』や『桃太郎昔咄』には次のようにあります。『昔々、爺は山へ芝刈りに、婆は川へ洗濯に。美しき桃流れ来しを取りて変える。 爺「ああくたびれた。早く帰って婆が顔でもみよう。」 婆「やれよい桃かな。もう一つ流れて来い。爺におませう。」 爺婆桃を服し、忽ち若やぎて一子を設け、桃太郎と名づく。(とあるHPより)

つまり、江戸時代までの桃太郎は、桃を食べて若返った老夫婦から生まれたという、回春話が一般的やったようですな。
そんな桃があるのなら、是非食べてみたいもんですなー(羨)


その上、江戸時代の赤本に登場する桃太郎は、「宝物を盗りに行く」盗賊まがいの陽気な侵略者やったようで、
男性的な無法者の面相な若衆として描かれていたことが多かったようですな。
例えたら、インディ・ジョーンズ不良バージョンの冒険大活劇か?(・・って無理に例えんでも分かるやろ・・・)



なんや、なんや、桃太郎って、けっこう大人向けの話やったんやないか!


知ってしもたんやなぁ、これが

2006-08-22 | 幕の新調(特集)
「絵物語風にしてもええですかね?登場人物は小さくなりますが、お爺さんやお婆さんも登場させて・・・」
これはG縫師の8分割デザイン構想やったんやろか?(思い違いかもしれんけど)


   
   (金鱗のHPより断りなしに拝借。Iマネージャーさん、ごめんなさい)
   金鱗作の神戸の地車の飾り幕。真ん中の房でくくれるようにデザインされたと思われる。


「うん、それもええかもしれんな。何にしても、後は縫師さんにおまかせしますよ。」
ある程度こちらの希望を伝えたら、後はプロの縫師さんのセンスを信じるほうがええと思う。
細かいことまで素人が口出ししたらロクなことがない。

ところがや・・・
わしがいらんでええことしてしもたんや・・・


「桃太郎」をキーワードに、ネットでいろんな検索をしてたら、
讃岐の、つまり鬼無(きなし)の桃太郎伝説には、お爺さんとお婆さんは登場せんことを知ってしもたんや。

「鬼無桃太郎説では実は洗濯していたのは、おばあさんでなくてで、船で通りかかった桃太郎(稚武彦)が彼女を見染めて、この鬼無の地に根を降ろしたといわれています。」
・・・鬼無伝説もいろいろなサイトにHitしたけど、これは地元鬼無の人が作ったHPからなので、伝説の内容は一番信用度が高いんかなぁ?


別にそこまでこだわらんでもええかもしれんけど、
一応はあくまで「地元ネタ」ということにこだわって決まった「桃太郎」や。
知ってしもたからには、とりあえず縫師さんと相談せないかんわなー。