![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/e6/ba37e86da5061d678a57d03c21f01adf.jpg)
今回ご紹介するのは、今からちょうど10年前(2012年現在)にトミーから販売されていたゾイドシリーズより、“ゾイドBLOX
(ブロックス)”製品“レオブレイズ”。ゾイドと言えば生物型メカシリーズですが、ゼンマイやモーターで歩行するギミックが
特徴。しかし途中から、歩行ギミックを捨てた代わりに可動性や動力が無い分デザインに融通の利く安価な“SSゾイド”と
言う新カテゴリーがスタートし、その後に現れたのがBLOX。ちなみにSSゾイドはBLOXの登場にすぐ姿を消してしまいまし
た。BLOXも安価でかつパーツ流用が利くので、取って代わられたって所でしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c1/4695bffd75bfbd370be8ea656480fe88.jpg)
で、このレオブレイズはBLOX第一弾として発売されたBLOX第一号。BLOX初期では赤い単品版と白い2セット販売版、
青い4セット販売版の3種(ただし、これはあくまでシリーズ初期の話であり、後にそれ以外のバリエーションが発売され
ていますが今回は割愛)が存在し、今回扱うのは2セット版。実は当時購入したは良いが、窓際で直射日光に晒された
結果、重度の黄ばみが生じずーっと我が家のマウンテンサイクルに封印されていました。が、同じ理由で黄ばんでしま
ったビッグコンボイを通じて黄ばみ落とし法を知り、ついでに漂白したのがコレ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/15/a80aef5a93f6e9bc6dd692c0b673356a.jpg)
ご尊顔拝見…ライオンモチーフですが、それ以前に発売されたライオン型ゾイド“ブレードライガー”の意匠のあるデザイン
が特徴。フィン状の鬣、キャノピー状の目と、ほぼそのまんまです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/67/d4dd14ddd7da9449f1adf87c7a041d2a.jpg)
従来のゾイドは人間の作り出すメカでは無く、その辺にいる機械生命体を捕獲又は養殖し、それを改造し人間が乗り込
み操縦出来る様にした一種の改造生物設定ですが、BLOXの場合は画像にある四角いパーツ、これを組み合わせた後
に外装パーツを付けて自在に変化出来る完全な人工物として誕生しました。製品でも同様で、この“コアBLOX”の面に
一個づつ開いた穴に凸ジョイントを挿しこみ、他のBLOXを連結していくことで骨組みを作り、そこに外装パーツを付けて一
つのゾイドに仕上げると言った趣向。よって、このBLOXはゾイドBLOXの共通パーツとなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/fa/04ff946388f02a6279a9998b1abe7bd9.jpg)
レオブレイズの構造はご覧の通りで、中央に5つ連結したBLOXがあります。
それを中心に、頭や四肢、中継パーツや各武装パーツやコクピット等を取り付けていきます。BLOXの中に一つだけ違う色
が有りますが、設定上そこはシルバーのコアBLOXを配置する様になっています。実は今回の撮影時、間違えてシルバー
では無くそれに似た色のBLOXを間違えてコアにしてしまいました…大目に見て下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/b3/15249334d6bd41fcc6746efbf507eed7.jpg)
四肢の装甲パーツは四肢とは別パーツであり、取り外すとそこからフレームが剥き出しになります。こういう多重装甲は
ゾイドの特徴で、その辺はしっかり押さえてます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/7a/48a76303e38ef1921bf0f6522f39f923.jpg)
四肢はさらに細かく分割出来て、ばらすとこんな感じに。分割できるって割りには、思ったより細かくないです。
パーツ構成を見れば分かると思いますが、ロール軸は有りません。ま、この価格帯じゃ諦めましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/32/72a3a7abad36a19e54fe5de40a401b8a.jpg)
キャノピーの中を見てみると、そこはコクピットでは無く中にメカディテールが有ります。
ブレードライガーはこの部分がコクピットだったのですが、レオブレイズの場合は完全にダミーです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/06/1661c3642f3ce1a35b4ab3759f522f5d.jpg)
現に、レオブレイズのコクピットは背中にありますから…そもそもゾイドBLOXは単品では小型ゾイド並みの大きさなので、
この小さい頭にコクピットなんか作れませんわー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/b6/36e79bc37d502843b840f45aa8606fc3.jpg)
歩行ギミックを廃し、それと引き換えに手に入れたカスタマイズ性と可動性を備えているのがゾイドBLOXです。が、元々
BLOX一つ一つの保持力が弱く、パーツの重みに耐えられず勝手に動いてしまう事が多いです。つまり、関節が緩い。
レオブレイズみたいな四脚式ゾイドなら勝手に倒れたりはしないですけど、二脚式ゾイドは色々と厳しいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/72/ffa7fc8a867b9ea825fd7ac98badcf17.jpg)
同じポーズを上から見てみましょう。胴体が撓っているのがお分かりでしょうか?確かにBLOXの保持力は弱めですが、
ご覧の通り動かす際に融通が利くのは大きなメリット。とは言え、実際は動くだけで保持力が弱いので、大きなメリット
になる時と大きな弱点になる時の落差が激しいんですよねBLOXって。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/4e/2405ffdeed792be34d1cd6d51c4a12a3.jpg)
BLOXは可動とカスタマイズ性に重きを置いたゾイドですが、可動性についてちょっとだけ文句言います。これは後ろ足
ですが、可動性を謳っておきながら膝関節が固定なので動きません!だから、伸ばそうとしても右画像の様な有様に…。
まぁこれ以上パーツ分割はコスト的に厳しかったのでしょう、でもやっぱり可動性を売りにしておきながらこれはどうなのよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/21/6d8e12ad544e562212687cc3df46b414.jpg)
それでは、今度はレオブレイズの武装について。まぁライオン型ですから、当然ながら牙があります。ゾイドでは牙と言って
も“エレクトロンバイトファング”なる御大層な名前が付いてるもんですが、レオブレイズの場合は単に“バイトファング”。ただ
の牙みたいです。せめてスタンバイトファングとか、エレクトロンまで行かなくてももう少し気の利いた名前を…。言い忘れて
ましたけど、顎はちゃんと開閉します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/5c/d69298736090283ae319e55d3b8e0168.jpg)
続いて爪…ゾイドのお約束名称では爪は“ストライクレーザークロー”なる名前が付いています…「ゾイド新世紀/0」で主人
公が良く叫んでましたね。レオブレイズの場合は、特に変化も無くストライクレーザークロー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/0b/9e70cc4973872a4145281806bd6288ed.jpg)
続いて尻尾、こちらは“ザンブレード”なる名称が付いています。ご覧の通り剣ですが、意外な事に尻尾が剣になってる
ゾイドって少ないんですよね。っつーか、BLOX以外に他に居たっけ?大体他のゾイドって、尻尾に銃なり刃なりが付いて
いるものは有れど、尻尾そのものが武器ってのはあんまりいないです。尻尾が長距離ライフルのスナイプマスターは居ま
すけど、火器じゃ無くて剣なのはレオブレイズ以外に居たっけ???よく見ると、尻尾の根元に凸部分が有ります。画像には
二つ映っていますが、反対側にも有るので合計三つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/3f/4692c2e17228865eef4141dfbb169a6c.jpg)
そして後ろ足の外装パーツを見ると、ここにも凸パーツが有ります。さて、これは一体何でしょう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/8e/4b9e76886f38c0bf8af8695c2092c71c.jpg)
さて、ここで取り出だしたるは随分前に当ブログでレビューした数少ない電動ゾイド、その名も“ダークホーン”。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/d4/6c996191b76232d3c1bedd569f9182ee.jpg)
そのダークホーンの武装パーツを、レオブレイズの先程の凸パーツに取り付ける事が出来ます。つまり、先程の凸パーツ
はこの為のジョイントだったのです。この様に、ゾイドBLOXは従来ゾイドとの互換性もしっかり考慮されています。
本体BLOXのジョイントを使えば、ダークホーンのガトリング砲だって付けられますよ?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/56/c559faec1fc7f6905870a079d802745d.jpg)
さて。BLOXの特徴にこんなものもあります。これは付属している中継ジョイント各種の内の一つです。左側が丸く、右側が平らで
中央に穴が開いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/8c/9abf1f1ea6bda286da82eb2d478531db.jpg)
画像の様に丸い方をBLOXに差し込み、反対側の穴を先程の凸ジョイントに接続する様になっています。つまりこれは、
凸ジョイントとBLOXを中継するパーツなのです。これを応用すると…?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/88/bbb86791b13a134b72d6e98d4d946f11.jpg)
従来のゾイドにBLOXを取り付け、更にゾイドBLOXの武装パーツを装備させられる訳です。ただし、レオブレイズのパーツ
で武器になりそうなものはこの尻尾しかありませんけど…しかもゾイドBLOXの武器パーツ自体が小さいので、大型ゾイド
に付けるにはあまり向いていないです。それは兎も角、このパーツはBLOX初期の時点ですでに付属していたので、拡張
性の面ではBLOXってものは非常に痒い所に手が届くと感心したものです。従来ゾイドだけで無く、ゾイドBLOXの凸ジョイ
ントにこの中継パーツ+BLOXを取り付ければ、更に拡張性は広がります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/93/35973e20bad3859e97cb502864b4a4e6.jpg)
総評としては、BLOXの保持力の弱さに目を瞑ればよく考えられている出来です。デザインに人気ゾイドであるブレードライガーの意匠を取り入れカッコよさをアピールし、
尚且つ可動性も実現。がロール軸は兎も角、後ろ足の膝関節が固定なのはやっぱりマイナスポイント。レオブレイズ単品ではウリのカスタマイズ性もイマイチ発揮出来ま
せんが、そもそもゾイドBLOXは低価格=集めてナンボなので、単品でカスタマイズの範囲が狭いのは当然です。しかしまぁ、当時の新カテゴリー“ゾイドBLOX”の一番手
を担うには、まぁ及第点でしょうか。
→次回に続きます。
今の製品って、眼にしていないところまで再現
してあるのが凄いですよね~。
コレ、関節グニャっとかならないんですか?
(ならないかな~、面白いのに・・・・・とか
思ってる自分が居るモノで)
それと、関節はご指摘の通りグニャッとなりますよ?
関節の受けにご覧の通りゴムキャップを使用していて、その保持にゴムキャップの弾力
だけに頼っているので、あんまり重量がかかると大の字に潰れます。
その辺はこのシリーズ共通の欠点で、我々はずーっと悩まされることになったのです…。
でも、10年前て2002ですよねっ?
長く生きてて、10年前はまだ昔なんですっ!
って、意味の不明な言い訳してすいません。
でも人って凄いですよねー・・・・。そういう
事が何故に浮かんでくるのだろー?(すみません私、馬鹿なモノで)あ、でも重量かぁー(悩
ほんっとに私ごときが無礼を申してすみません
でしたっ!いつも友達がやっているブログだけしか見ていないもので、慣れが。って、また言い訳かよっ!←(殴
それに、この様なブロック玩具自体はもっと昔からありましたし、それの特徴を取り入
れたのがコレ。ただし、特徴を取り入れるのと元々あった特徴と両立出来るか、もしく
は当初のコンセプトに沿ったものが仕上がるかは、完全に別問題です。