大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

リベンジの時は来た!その1

2009年08月23日 00時15分37秒 | ムービーTF リベンジ
これまではヘケヘケレビューを消化しきれていなかったので出来ませんでしたが、それも完了した今となっては遠慮なく進めることが出来ます。ムービーTF第二弾のレビューを!
と言う訳で、リミッター解除でレビュー開始!


その一番手はいつもの様に司令官な訳ですが…なんですかこのプロポーションは!?変型ロボ玩具の常識を覆す、常軌を逸したスタイリッシュなプロポーション!
これまでにも可動フィギュアみたいに良好なプロポーションのTFはありましたが、それらは全身を包み込むほどのガワ変型だったりしたものです。そうでないもの
もありましたが、それでもこの司令官のプロポーションを見たら土下座して許しを乞うでしょう!しかしそのプロポーションの代償として上半身が肥大気味&背中
に背負ったガワがあるので、バランスを崩し後ろに転倒しやすいです。開発者によると前作映画のCGモデルを参考に、パーツ配置やプロポーションを再現するの
をコンセプトに開発したそうですが、あのムチャな変型を本当に実現させてしまうのは本当にスゴい。


ご尊顔拝見…前作司令官に比べるとややスリムになった感じ。本作では…ネタバレ発言になりますが敢えて書きます。
冒頭で上海に出現した巨大ディセプティコン兵士“デモリッシャー”相手に派手な大立ち回りを見せたり、フランスではメガトロン
さま&スタースクリーム&グラインダー(本作にて初登場した新ディセプティコン兵士…ですがブラックアウトのリペ)の三人相手
を圧倒するという無双っぷりを見せました。おお、強いぞ司令官!しかし一瞬の隙を突かれメガトロンさまに胸を貫かれ&フュー
ジョンキャノンのゼロ距離射撃に敗れ、絶命してしまいました。後半にてサムの手により蘇るのですが、今回の司令官はどーに
も言動が物騒で…「弱いぞ!」とか「メタルのクズめ!」とか「顔を剥いでやる!」等など。そりゃG1サイバトロンも「メガトロンの首
でサッカーやろうぜ?」とかアレなセリフを吐きまくってましたけど、穏やかな歴戦の勇士と言ったイメージのあるムービー司令官
に言われると引きますわー。


可動は実に良好、リーダークラスでこのプロポーションと言うだけでも驚異的なのですが、これで更に可動しまくると言うのだから…。これで腰が動けばもっと良か
ったんですけど。ご覧の通りハイキックも可能ですが、足首が径の大きいボールジョイント&上半身の重いトップヘビー体型なので、足首がヘタれが心配です。
それと前作司令官と違い手首が可動しますが、そのかわりに上腕部と下腕部にあるガワ&武器が干渉し、せっかくプロポーションが良好なのに腕を動かす時は
取りたいポーズが取れずイライライライラ。


では、その前作司令官と比較してみましょう。プロポーションの良さが段違いなのは当然として、身長にも差が出ている点に注目。この二つの画像はそれぞれ
別に撮影したもの(撮影スペースの都合なのです)で、実際の対比とは多少異なってはいますが、今回の司令官のほうが身長が高めなのは本当のことです。
左はCGモデル準拠を目指した、右は従来の変型ロボ玩具フォーマットに則ったプロポーション、どちらもそれなりに素晴らしい仕上がりだと思うのですよ。


先ほどちょっとだけ触れた腕部の武器、前作でもボーンクラッシャー戦で使用したエナジーソード。
下腕部中央のグレーのスイッチを押すと、スプリングで自動展開します。これは前作司令官には無いギミックで、後に発売
されたプレミアムバージョン司令官のものは長さが短く中途半端と冷遇されてきたギミックでした。が、今回においてようや
くそれが実現されました。しかし、収納時は剣先が肘から出っ張った形になるので、これがあちこちに引っかかって本当に
邪魔。真中から折り曲げて短く出来る様にするとか、そういう遊びやすくする工夫も欲しかった所。


これは両腕に備わっているので、二刀流も可能です。やっぱり両手剣は燃えるなぁ…。でもこれが暴発しやすいので、ただでさえ干渉するのに
しょっちゅう暴発するのでは遊びにくさに拍車をかけている…という負の側面もあります。


司令官の腹部中央にあるパーツ、これはヒンジを介してこの様に90度傾けることが出来ます。これはレバーであり、これを下に下げると…?


首を斜め上に向け胸を張り、それと同時に胸部と両目が発光する&サウンドの連動ギミックが発動します。これぞ今回より導入された新ギミック
“メックアライブ”!開発者曰く“機械生命体としての生命観を表現”と言うコンセプトで考案されたギミックですが、前作映画においてTF達は体の
あちこちを四六時中連動可動させていました。分かりやすく言うと、ちょっとした動作をする毎に体の細かいパーツが伸縮したり回転したりと、まぁ
そんなトコです。一か所を動かすと他も一緒に動く、纏めるとこんな感じでしょうか?そのギミックは前作玩具のオートモーフがありましたが、メッ
クアライブはそれとは違い変型には使わないのが大きな違いです。そしてこの司令官のメックアライブがどういう意味を持つものなのか?ギミック
発動時のサウンドを聞いてみましょう。「I am optimusprime.」…これ自己紹介だったのかぁ!?しかも首を斜め上に向けて胸を張りながらの…なんつ
ー態度のデカい自己紹介でしょうか!?聞いた話によると、海外玩具にこういう音声再生ギミックを売りとしたトーキングフィギュアと言うジャンルがあ
り、それらに備わった音声は自己紹介文句になりやすいそうです。


この司令官の自己紹介も、恐らくはそこから来ているのでしょうがここは日本です、自己紹介なんぞよりも「Autobots,rollout!」とかの
台詞の方が百倍嬉しいのは自然な流れかと。しかも自己紹介と一緒に胸を張る…余計に“珍妙さ”が増しています。しかも両目と胸
板をビカビカ光らせながらの、無駄に派手で態度のデカい自己紹介なのに、口調は叫んでいるのではなくやたら落ち着いた物腰なの
で、“珍妙さ”は三倍増しくらいになっています。はっきり言って、こんなモンより“スイッチ押すと機銃が展開”とかのオーソドックスな
ギミックの方がずーっと遊べるんだけどなぁ?自己紹介させろってハズブロがオーダーしたとか?ギミック的には優れていても、やっ
ている事が変な自己紹介では…ねぇ?確かに前作本編の中でサムに自己紹介するシーンはありましたけど、こんなエラそーにはし
てませんでしたし。コンセプトと言い発動するギミックの珍妙さと言い、なんか昔バンダイが展開していた“元祖SDガンダム”を思い出
しました。あれもバックパック動かすと脇を広げるとかバンザイするとか、頭を振ると足を前後に振るとかの意味不明ギミックの宝庫で
したからねぇ…。

関係無いですけど、初代ウルトラマンも死なせてしまったハヤタ相手に自己紹介&詫びるシーンで、本来は下手に出なきゃならない立
場なのに、横たわるハヤタに対し“仁王立ちで”思いっきり見下ろしてましたよね…宇宙じゃこの態度のデカさが標準なのか???


司令官にはもう一つメックアライブがあり、上腕部ロール軸を回転させるとそれと連動して上腕部の内部メカが駆動すると言うものです。一見
凄そうですが、要するに“窓の空いた太い筒に細い棒が刺さっていて、棒を動かすとその先端が窓から見える”ってだけの話で、メックアライ
ブってこんなんで良いの…?と思わずには居られません。でも自己紹介と違って腕を動かすってのは頻繁にやることだし、その度に内部メカ
が動いているように見えるのだから、まぁこっちは多少はマシですかね?それともタカラトミーやハズブロでは、腕を動かすのと同じくらい自己
紹介するんでしょうか…どんな会社だ。


ビークルモードは前作に引き続きケンワース100型トレーラー。
ただ、監督のマイケル・ベイが前作で使用した車は今回の映画製作費用を作るために、オークションにかけて売却
したんだとか。でも、それでまた同じ車種を買ったんじゃ意味が無いんじゃないのかマイケル?


では前作司令官と比較…パッと見で分かるのは色ですね。
上の方は成型色が明るめですが、下の方は暗く重厚な感じになっています。色の質感
で言ったら下の圧勝ですね、上の方はなんとも安っぽく、玩具っぽい仕上がりに見えて
しまいます。他にもフロントガラスの色が違ったり、排気パイプやエンジンの形状が違っ
たりボンネットのヒンジの有無とか、結構違いますね。


そして一番違うのが、右側の前作司令官は後方に武器が露出していましたが、左側の方は余計なものは無くスッキリと。


ビークルモードにも専用のサウンドギミックがあるのは前作同様で、車体左後側に小さなスイッチがあります。前作司令官はクラクション音&フロントガラス発光
だったのに対し、今回のはエンジン始動音&座席後方のルーフ内部の発光となっています。でも発光部の位置が悪いせいか、上手く角度を合わせないと光が
よく見えません。


では変型シークエンス。
まず車体を上下にガバッと開きます。なんだか以前レビューしたベーシック司令官みたいですが、そのまま先に進めます。
そして上部を左右に展開し両腕に、下部もまた変型させ両足にします。なんだか本当にベーシック司令官そっくりだな。


両足を変形させたら床に立たせ、腕を定位置に移動&運転席を変形させ上半身を形成します。この時、“グゴゲギギ”と言ういつもの変型SEが鳴ります。


すると、大体この様な状態になります。こんな説明の仕方だと簡単そうだと思われるかもしれません
が、実は腕の変型があちこち引っかかってやりにくいのなんのって…。


最後に胸部の変型です。フロントガラスをヒンジに沿って前に倒し、グレーの部分を斜め上に引き出し、ガラスの下の方にあるジョイントを両脇の
溝にはめ込みます。この溝にはめ込むのが結構大変で、しかもあんまり力を入れると壊れそうで…。この時、窓ガラスの両脇がはめ込みと連動
して斜め前にせり出すオートモーフがあります。凄く地味ですが、前作映画でもこの部分が変型シークエンスの一番最後だったので、開発者の
拘りを感じます。


ふと思い立ち、今回からロボットモードからどんな感じに変型しているのかを分かりやすく解説するために、ミクロマンを使って
ご説明する事にします。ロボットモードを基準にして考えると、右画像の様に大体こんな感じでガワの中に収まっていると考え
てください。大まかに見ると変型自体はそれほど複雑では無いんですが、踵等の体の各部を構成していく為の手順が恐ろしく
細かい…と。こうして見ると、本当に変型シークエンスはベーシック司令官によく似てますね。これまでムービー司令官の変型
玩具は多数発売されましたが、CGモデルに近い形状を再現するためにはベーシック司令官の変型が最も理にかなっていたと、
中々面白い結果が出ました。


司令官:戻ったら、私の質問を大統領にしてみてくれ。我々が去った後、“敵が残っていたら”?

総評としては、ロボットモードをデフォとして考えた方がいいです。ロボットモードは腕の干渉にさえ目を瞑れば、プロポーションの再現度を始め総合的には
素晴らしい出来栄え(メックアライブ除く)、しかし変型が物凄く神経を使ってやりにくいので、一度変型させたらもう二度とやりたくならないと手軽さに欠ける
んですよ。特に腕と胸のガワ合わせがまたシビアで…さらにエナジーソードが極めて高確率で暴発するので、はっきり言って苦行です。変型が大きなステ
ータスであるTFにおいて、これは如何かと思うんです。可動ロボット玩具として見れば秀作、でも変型ロボ玩具としてはコメントに困る、これが私の評価です。
メックアライブのコンセプト自体は面白い試みだとは思うのですが、新機軸メックアライブを搭載した、つまりメックアライブを紹介する一番手となる司令官、
“さぁ見てくれ!これがメックアライブだ!”と自信たっぷりに見せるのが“珍妙な自己紹介”では…。そんなモンをやって果たして受け手が面白いか、何度
もやりたくなるようなギミックなのか?その辺がすっぽり抜け落ちていた様で(まぁハズブロの意向だと思いますが)。これでは海外はともかく、日本人相手
に新機軸メックアライブが“珍妙なものである”と言う誤解を与える結果にしかならないのでは?“メックアライブを紹介する一番手”として、もっと魅力的に見
せるメックアライブを導入すべきだったと思います。ハズブロがどうしても譲らないのなら、せめて「Autobots,rollout!」の音声を追加するとか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿