大きな世界の小さな部屋

まぁ色々とヲタ趣味に関した話題をうんたらかんたらと…あと動物ネタなんかも。

気まぐれな五面相 後編

2008年04月20日 00時06分08秒 | 武装神姫
レビュー


リリー:ねーねーお父さーん、もうそのマオチャオタイプの子、私たちが眠ってる内に
起動したんでしょ?だったら私が名前つけてあげてもいーい?

エリオン:あなたなんかが付けたら、きっと根性の腐った悪魔みたいな神姫になっちゃいます。


エリオン:ここは一つ、清く正しく美しい天使型の私が直々に…。

リリー:腐れ外道のあんたに言われたくないわよッ!

その申し出は却下だ。何しろ、もう名前は付けてあるからな。


エリオン:そうなんですか?

リリー:なーんだ、がっかり。で、なんて名前にしたの?タマ?ドラえもん?

私をナメてないか…?まぁいい、もう充電も終わってる頃だから今会わせてあげよう。


おいで、“ティルト”!

ティルト:にゃーっはっはっは!真打登場だわさ!

エリオン:ティルト…って言うんですか?

リリー:だ…だわさ!?


そう、ティルトだ。名前の由来は昔読んだ小説の主人公の猫妖精、そこから頂いた。

リリー:猫妖精…?

エリオン:猫妖精って言うと、ケットシーとかああ言うのですよね?童話の「長靴をはいた猫」が有名ですけど。


よく知っているなエリオン。
そして昔のマンガによくいた語尾に“~だわさ”と付けて話す女の子、それを取り入れてみた。
それと、リングネームは“気まぐれな五面相”だ。

リリー:あーあー、よく三下顔の女の子が使ってたわー、メガネかけて髪型はみつあみで顔にそばかすって感じの。

エリオン:そのリングネーム、プチマスィーンズと猫の性格を掛けているんですね?


しかしティルト…なにも武装してこなくてもいいだろうに。

エリオン:見れば見るほどずいぶん偏った装備ですねぇ…これじゃ遠距離戦に持ち込まれたら手も足も出ない
んじゃないですか?プチマスィーンズや風刃はスキルだから多用は出来ませんし。

ティルト:にゃーっはっはっは!その分、懐に飛び込んだら一撃必殺の大打撃を与えられるんだわさ。
遠くからチクチク攻めるしか能の無い、どこぞのチキン女とは格が違うだわさ。


エリオン:な…それは私の事ですか!?

リリー:まぁまぁ二人とも。エリオンにも近距離攻撃は出来るわよ?
それにジャスティスラッシュだって、下手な遠距離攻撃よりも強力だしね。

ティルト:弱者同士が馴れ合ってるだわ…装備と言うのはウチみたいにコンパクトでハイパワーが理想だわさ。
どこぞの悪魔みたいに、無駄にゴテゴテした武装なんて愚の骨頂だわさ。


リリー:…エリオン、こいつフルボッコにしちゃお。こいつ、何でも自分に都合よく解釈するみたいだから、何を言っても無駄よ。

エリオン:私は最初からそのつもりです!

ティルト:望むところだわさ!

おいおい君たち!


ティルト:行く…だ……わ……さ……!


ティルト:な……ん……か……へ……ん……だ……わ……さ……!

エリオン:な…何ですか!?この気味の悪いゆっくりな動きは???

リリー:なんだかスロー再生してるみたい…。


ティルト:こ……い……つ……ら……きゅ……う……に……す……ば……や……く……な……っ……た……だ……わ……!

リリー:あんたが遅いのよあんたがッ!

エリオン:父様、これは一体…?

うーむ…これは一体…?ティルト、チェックするから装備を外してメンテナンスベッドにおいで。


エリオン:ええ?今ならやりたい放題なのに?

リリー:あ、あんたねぇ…。そんなんだから腐れ外道って呼ばれるのよ…。

ティルト:し……か……た……な……い……だ……わ……。


エリオン:父様、何か分かりました?

うーむ…ティルトにはセットアップ前に少し改造したんだが、それが裏目に出たらしい。

リリー:改造?


ああ、さっきエリオンが言った通り、マオチャオタイプは遠距離戦に不向きなのが弱点だ。
だから、それを高い運動性でカバーしようと思っていたんだ…距離を置かれても、アーンヴァルタイプのエンジェリック
スカイの様に跳躍力で有利な間合いを取れば、充分戦えるだろう?だから、その為にジャンク屋で買ってきたカスタム
チップを増設しておいたんだ。

エリオン:なるほど、元々マオチャオタイプは運動性の高い方ですから、それを機動性に転用するって事ですね?

リリー:お父さん、こいつにだけずるいわよ。


ティルト:ひがんでるだわ♪

リリー:ひがんでない!

エリオン:でも、さっきそれが原因って言いましたよね?


普段は問題無いんだが、クローとか手首につけるタイプのオプションを使うと、そのチップが
原因で武器使用アプリケーションがティルトのCPUでは処理し切れなくなる様だ。
カスタムチップを機能させる為に、CPUの処理能力を割いているからな。

リリー:あ、それと似てるの聞いたことある!古いパソコンに新型OSとか
最新ソフトをインストールすると、性能が追い付かなくて凄くゆっくりになるって!

エリオン:じゃ、それと近い事が起きてるんですね?

ティルト:じゃあ、その怪しげなチップを外せばいいだわさ。
いくら遠くまで行けたって他の武器がまともに使えないんじゃ、話にならないだわさ。


怪しげなチップは無いだろう…君の為に大枚はたいたんだぞ?それに、そのチップはCPUの近くに増設
してあるから、それを外すにはティルトを一度リセットしなきゃならない。そうしないと、分解できないからな。

ティルト:リ、リセットぉ!?じょ、じょじょ、冗談じゃ無いだわ!?

リリー:じゃ、こいつずっとこのままって事?流石に可哀想かも…。


エリオン:私をバカにした天罰ですね。じゃあこれからは、トレーニングでサンドバック役でも務めてもらいましょう。

リリー:…あんたには神姫(ヒト)の情けってモンが無いの!?

ティルト:リセットはイヤだけどサンドバックもイヤだわさ~~~!パパなんとかしてだわさ~~~!

うーん、なんとか考えておこう。さて何か上手い方法は無いか…?


さて、これで我が家の神姫も三人目になりました。バトルロンドでもしもお会いする時があったら、よろしくお願いします。

ティルト:うー…こんな状態でどうやって戦うだわさ~~~…。

リリー:少しは可哀相とは思わないのあんたは!?一応天使型なんでしょ!?

エリオン:どうしてですか?畜生の分際で私を侮辱したんですよ?


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