大きな世界の小さな部屋

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キャッチコピーで誤魔化せ! 03

2013年04月06日 08時39分22秒 | TFジェネレーションズ

今回ご紹介するのは、TFジェネレーションズよりディセプティコン尋問兵“ボルテックス”。サイバトロン星時代のコンバッティコン三人目として紹介するこのボルテ
ックスですが、腕が細く胸板が熱い事を除けばかなりスマート体型。割とクセの無いプロポーションで、今までの二人オンスロートブラストオフに比べてかなり受
け入れやすいです。各部のゴールド塗装が美しい。


ご尊顔拝見…例に漏れず普通のロボット顔ですが、この角張ったデザインはG1時代のスクランブル合体用TFに見ら
れた「四角頭」を思わせます。手足になるTFはその頭部が合体用ジョイントを兼ねていたので、その為に四角い頭に
なっていたのです。

キャラ設定では、コンバッティコンの中では捕虜の尋問を担当。磁石フックでオートボットを捕獲、空中に釣りあげたり急降下する事で恐怖を与え、その後に尋問するのを得意とするとか。彼も初代ボルテックスと設定は同様ですが、初代は日本版だと“偵察兵ボルター”と名称と役職が異なります。グル―ガンなる、ビークルモード専用武器があるとか。余談ですが、ボルターの方だとグル―ガンとはロボットモードで使う武器名称になってます。


可動は…これまでの二人にかなりクセが有ったので心配ですが、ボルテックスでは心配ご無用。首ボールジョイント+斜め上向き可、肩ボ
ールジョイント、上腕ロール軸、肘クリック関節、腰360度回転、股関節ボールジョイント、膝上ロール軸、膝二重関節となっています。手首
と足首は固定ですが、合体ギミックが有ってこれだけ動けば頑張ってる方でしょう。


ただ首ボールジョイントに少しクセが有りまして。その原因と思われるのが、両肩に有るインテーク状の黒いパーツ。
ちょうどこれが襟の部分に配置されていまして、首を横に回す時に引っかかって殆ど動きません。


ただ幸いなことに、ボルテックスの首は斜め上を向けるので…。


一度顔を上に逃がし、横に向けてから下に倒せば横向きは一応可能です。
ただ、どうしても真横にしか向かず(つまり斜め前に配置出来ない)、しかも顎が引っかかり視線が水平になりません。
これがボルテックスの可動における唯一の欠点。


胸部を見てみると、そこにはお馴染みディセプティコンマーク。しかし、ボルテックスは今までのタンポ印刷では無く、
シール貼りで処理されています。TFプライムを思い出しますが、シール処理されているのはココだけなのでご安心を。
それに一見シールだと分からないので、気にしなくても良いでしょう。


初代ボルテックスはヘリコプターに変形するTF、今回のボルテックスも同様=ヘリコプターのローターが有る訳です
が、ボルテックスの場合は四枚羽ローターを折り畳んで左腕に配置されます。しかし、ローター中央部がフリーなの
で、勝手にクルクル回るのが困りもの。しかもこの配置だと、縦回転では無く横回転なので武器としての説得力も無
いし。縦回転なら、回転式大型ブレードと解釈出来るのに。


膝は二重関節と書きましたが、これも変形ギミックによる副産物。外側から見ると、この様にほぼ90度近く曲げられます。


内側から見るとこんな感じになっていて、そして脛の中にはビークルモード専用の火器が。


武器はこちらも特に表記の無いブレード。やや大きめのダガーって感じのサイズですが、実際に自分の手で持ったら
これ位でちょうどいい大きさなんでしょうか。グリップのメカディテール、そして刀身の細かいディテールがお見事。
そしてグリップをよく見ると、凹凸で各5ミリジョイントが有ります。


もう一方の凸ジョイントに持ち替えると、グリップの下に突き出ている部分が真正面に向きます。形状から察するに
これは銃口でしょう、つまりブレードから銃に早変わり。メックテックウェポンみたいに変形はしてないのに、持ち方
変えるだけで別の武器になるのは加点要素。が、5ミリ穴はボルテックス単品では使い道が無いのはブラストオフ同様。


しかしこの銃、思わぬ使い道が有りまして。左手に持たせると、ローターを固定する役割を果たします。銃とボルテッ
クスの上腕にローターが引っかかり、殆ど動かなくなる寸法。っつーか、左手はこの状態をデフォにした方が肝要。


ビークルモードはヘリコプター…っぽいSFメカ。テールローターが無いので、あくまでヘリコプターっぽいSFメカ。
しかし形状的には甲殻類っぽいと言うか…エビとかフナムシとかそんな風に見えます。


機首を見ると、斜め下を向いた機銃が。これが設定に有るグル―ガンでしょうきっと。しかし斜め下向きで固定されて
いて、真正面に向けるのは不可。対地兵装なんでしょうかコレ。設定では「敵の動きを制限する事に特化した武器」と。


テール部を見ると、テールローターが無い代わりに大型ノズルが。
本当はコレ合体用ジョイントなんですが、配置の妙でノズルに見えるのが面白い。


そしてヘリコプターロボットのアイデンティティ、ローター回転ギミックも完備。手動とは言え、これが無いと寂しい。


変形シークエンス。まず左右の武器を外し、ローターを畳みます。


機首と本体のジョイントを外し、且つ中央から分割して前方に動かし、同時に本体のローター部を左右に分割し、そのまま根元のヒンジに
沿って後方に180度動かします。この時、機首を真っ直ぐ伸ばす前にグル―ガンを内側に収納し、その後にまっすぐ伸ばします。
そして側面に有る突き出た四角いパーツ、これを根元から内側に90度折り曲げます。


その状態から、ローター部を真っ直ぐ伸ばし腕を形成し、肩の部分をジョイントで固定します(反対側も同様)。腕を形成した時点で肩付近に空き
スペースが生じ、ジョイントが使えるようになる寸法です。


直立させ、腰を180度回転させ、同時に上腕ロール軸も180度回転させ、拳を前方に向く様にします。


ローター基部(左画像赤丸)を根元から180度回転させ、ロボット定位置に合わせます。
この時、同時にロボット左手が現れます。


テール部を背中側に倒し、中からロボット頭部と襟インテーク部を引き出します。


これを前方に向ける訳ですが、上記の通り襟が引っかかるので一度斜め上向きに合わせ、そこから移動させる必要
が有ります。これは取説通りの変形シークエンスですが、実は頭部は真後ろに向けなくても変形は出来ます。


最後に武器を持たせて変形完了。特に奇をてらった事はやっておらず、オーソドックスな変形です。


総評としては、首可動時に襟が引っかかる事に目を瞑れば、コンバッティコンの中では出来の良い方です。プロポーションにもクセが無いし、首以外は普通に動かせるし腰も動くし、武器も銃から剣と2つの用途で使えるし、ビークルモードもヘリコプターとして充分通じるデザインです。武器と合体用ジョイントに言える事ですが、形は変わってないのに違う意味合いの生まれる“パーツ配置の妙”が巧みに使われています。ただ惜しむらくは、武器に有る5ミリジョイントが武器の持ちかえ意外に使い道が無い事。組み合わせて大型武器に!なんてギミックが欲しいのはブラストオフ同様。合体前提のコンバッティコン=単品じゃ微妙なのが続いてきましたが、このボルテックスは単品でも並みのTF同様に遊べる様に仕上がっています。


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