里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

クサボタンの花

2012年08月23日 | 庭の山野草
クサボタンの花が咲いた。
“草”の名前がついているが、根元の方はまるで木で、落葉半低木とされているらしい。

同属のセンニンソウ属に比べると、ハンショウヅルやトリガタハンショウヅルに近い。
センニンソウボタンヅル
ハンショウヅルトリガタハンショウヅル

クサボタン、草牡丹(キンポウゲ科、センニンソウ属)
本州の日当たりの良い草原や林縁に自生する落葉半低木。 雌雄異株。 
樹高は約1mだが、冬には枯れて基部だけが木質化して残り、翌年木質部から葉や花柄を伸ばす。
葉は、長い葉柄を持つ1回3出複葉で対生し、小葉は卵形で3浅裂して先端は鋭く尖る。
花期は8~9月頃で、木質化した茎頂や葉腋から柄を出して集散花序をつける。
花に見えるのはガク片で、数個の釣鐘状の淡紫色のガク片は先端はカールし、基部は筒状となる。
[名前の由来]
葉が牡丹に似た草という意味で草牡丹と名付けられたらしい。


白花カワラナデシコの実生、初花(発芽約10か月後)

2012年08月14日 | 山野草の繁殖
H23.10.23、播種。

カワラナデシコ(白花)の種を入手した。
白花は珍しいのだそうだ。

採り播きでも春播きでもどちらでも良いとの事なので、善は急げで採り播きを試みた。
H23.11.4、発芽。

播種して約10日ほどで発芽した。
双葉の両端までの長さは1.2cmだ。
H23.12.29、本葉4~6枚。

たくさん発芽していたのだが、その多くはナメクジに食べられてしまった!
その後ネットを張って防いでいるが、本葉は4~6枚に増えカワラナデシコらしい姿になってきた。
H24.8.12、初花(発芽約10か月後)

発芽約10か月後で初花が咲いた。
開花するまでに何年もかかる山野草の中では、随分早い開花だ!

カワラナデシコ、河原撫子(ナデシコ科、ナデシコ属)
本州以西で山地の日当たりの良い草原や川原に自生する多年草。 草丈は40~80cm。
秋の七草の一つで、葉は長さが5cmで対生しており、茎と同様に粉白色を帯びる。
花期は7~11月で、茎の上部が枝分かれした先に5弁で径が4~5cmの花をつける。 
花の色は通常は紅紫色だが、まれに白色の花をつけるものがある。
花弁の縁には細かな切れ込みがあり、糸状に裂けているように見える。
〔名前の由来〕
河原に生え可憐な花を咲かせる事から“河原撫子”と名づけられた。
単に“ナデシコ”と呼ばれたり、中国産の唐撫子(石竹)と区別する為に“大和撫子”とも呼ばれる。