茨城ノ畑ニ居リマス

自然の恵み、菜園の恵み、ときどき街の恵み満喫♪

セリ摘み

2009-02-24 | 自然の恵み
寒い日を挟みながらも、確実に暖かくなってきました。
私の家の近くには谷戸と呼ばれる湿地帯があり、いろいろな植物、生物が同居しています。
私はよく、双眼鏡を片手にバードウォッチングがてら散歩に行きます。

その途中、湿地の中にしゃがみ込む人を見かけました。
何か摘んでいる様子です。
そのおじいさんに声をかけてみると、セリ摘みをしているというのです。


この写真の中の細かい葉をつけたものがセリです。
赤い葉は去年のもので固くて食べられないそう。緑色の新芽を摘んで食べます。
おじいさんと少し立ち話をします。おじいさんはセリを摘みながらですが。
「こうやって摘んでも、食べるまで大変なんだ~。」というおじいさん。
そうですね。自然の恵み、というのはその処理に時間がかかります。
新芽についた枯れ草や泥、小さなごみなどを丁寧に落とさなければなりません。
食べる量の割には手間がかかります。

その後私は近くを散策しながら鳥を観察していました。
自転車で帰ろうとするおじいさんに「たくさん採れましたか?」と声をかけると
「今晩胡麻和えにする分だから~。」といってセリの入った袋を見せてくれました。
本当にほんの少しでした。


みんなでたくさん採ってしまうのではありません。
近くの人が、ほんの少し食べる分だけ。自然からの僅かばかりのお裾分けです。
そのくらいなら、林はずっと変わりなくそこにあるのだと思います。