茨城ノ畑ニ居リマス

自然の恵み、菜園の恵み、ときどき街の恵み満喫♪

セリ摘み

2009-02-24 | 自然の恵み
寒い日を挟みながらも、確実に暖かくなってきました。
私の家の近くには谷戸と呼ばれる湿地帯があり、いろいろな植物、生物が同居しています。
私はよく、双眼鏡を片手にバードウォッチングがてら散歩に行きます。

その途中、湿地の中にしゃがみ込む人を見かけました。
何か摘んでいる様子です。
そのおじいさんに声をかけてみると、セリ摘みをしているというのです。


この写真の中の細かい葉をつけたものがセリです。
赤い葉は去年のもので固くて食べられないそう。緑色の新芽を摘んで食べます。
おじいさんと少し立ち話をします。おじいさんはセリを摘みながらですが。
「こうやって摘んでも、食べるまで大変なんだ~。」というおじいさん。
そうですね。自然の恵み、というのはその処理に時間がかかります。
新芽についた枯れ草や泥、小さなごみなどを丁寧に落とさなければなりません。
食べる量の割には手間がかかります。

その後私は近くを散策しながら鳥を観察していました。
自転車で帰ろうとするおじいさんに「たくさん採れましたか?」と声をかけると
「今晩胡麻和えにする分だから~。」といってセリの入った袋を見せてくれました。
本当にほんの少しでした。


みんなでたくさん採ってしまうのではありません。
近くの人が、ほんの少し食べる分だけ。自然からの僅かばかりのお裾分けです。
そのくらいなら、林はずっと変わりなくそこにあるのだと思います。

旬の準備

2009-02-20 | 畑の作業
畑仕事には力仕事もけっこうあります。


春に実をつけるサヤエンドウのために柵を作りました。
裏の林から竹を伐り出し組みます。
メインの力仕事は父がやってくれるのですが、私も少しだけ手伝います。
暖かくなってサヤエンドウのツルが伸びてきたらこの柵は緑で覆われます。


以前は林縁に落ちている枝々を拾って柵を作りました。
ですが、サヤエンドウの勢いがあまりにもあるために、これではちょっと頼りなくなります。
これはこれで雰囲気があって私は好きなのですが。


冬の畑では夏場より野菜自体にかける手間が少し減るので、この間にいろんな準備をします。
春になり、サヤエンドウがこんなかわいらしい花をつける頃、畑はだんだんと活気を増してきます。

味噌作り

2009-02-17 | 保存食
美味しい味噌って、食べ始めると手放せなくなる。
でも、これが結構高いのです。
なんて思っていたある日、知り合いの作った手作り味噌を頂きました。
なんとまー、まろやかでおいしいこと!
手作り味噌と言えば、幼い頃から近所のおばちゃんが作った「手前味噌」しか食べたことがなかった私、手作り味噌に対する考えをガラリと変えたのでした。

聞けば、B市に住むIさんに先生になってもらって造った味噌であるとのこと。
しかも、材料となる大豆や米麹もIさんから譲ってもらえるという。
ということで、今年はご一緒に!と私も一緒に参加させてもらいました。

一人8kgの味噌の分量ということで、一人分の大豆2kg、5人で10kgを庭の釜で約4時間炊きます。
親指と小指で簡単につぶれるのが目安とか。
米麹と混ぜる前にその大豆を潰していくのですが、Iさんの作り方は1割程度の大豆が形が残るくらいにします。
Iさん曰く「試した結果、醗酵具合がちょうど良くなる」のだとか。
数ヶ月後、もう一度潰す必要はあるようですが。

次に潰した大豆と米麹を混ぜていくのですが、まんべんなく混ざっているのがポイントです。
無秩序に何度も混ぜるより、全体を端から少量ずつ混ぜながら他方へ移動する、という作業を三回ほど行うのが確実だそうです。

混ぜ上がったら、樽に入れていくのですが、
通常、なるべく隙間をなくすため、味噌玉なるものを作って樽に打ちつけていくそうです。
8kgくらいだと少量になるので、全ての分量を樽の中に入れ、上から重いもの(今回は杵)でギュッギュッと圧していくので十分だそう。
上端は平らになるようにして、塩をふり、ビニール袋の口を閉じておもりをのせ今日の作業は完了です。
途中、様子を見ながら来年のお彼岸頃食べられるようになるのを目指します。


Iさんは、味噌作りの他にもいろんなものを手作りしています。
基本は自分で育てた野菜を旬だけでなく、加工していかに保存するか、ということを追究しておられるようです。
最近では野菜のみならず、魚や肉の保存にも興味があるようです。
Iさん曰く「旬のものは安くて美味しいから」とのこと。
本当にそうだと思います。
私も旬に採れた野菜をいかに美味しく加工して保存できるか、ということを試行錯誤しているので、これからもっと張り切っちゃおう!と元気づけられました