さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

保田観音寺の復興落慶法要が行われました

2020-11-18 13:30:41 | 倫勝寺の日々

住職が護持に関わっている千葉県鋸南町保田の観音寺。兼務している昌龍寺のすぐ近くにある、集落の方々が大事に守っている小さなお堂です。



昨年の台風15号、19号で甚大な被害を受け、この1月から本格的に修理改修工事を行ってきました。



役員さんもそれぞれのご自宅が被災され、お寺の復興は困難かと思っていましたが、おかげさまで工事は5月に終了し、
11月17日、お十夜法要に合わせて復興落慶法要が行われました。

ふたつの台風による台風被害は甚大で、鋸南町は町のほとんどの家が被災しています。
被災直後に見舞いに行った時は、東日本大震災の状景が脳裏に浮かんだほどです。

まだ修繕がままならないお宅も多い中、昌龍寺を建ててくれた函館の小倉工務店さん、原田組さんが昌龍寺に泊りこんで仕事をして下さいました。
おかげで、町内では観音寺が最も早く完工した建物の一つになりました。

大工さん方ももちろんですが、一番の功労者は役員の皆さん。

自宅のことよりとにかくお寺を、と役員のみなさんが獅子奮迅の大活躍。
面目一新、これで来年の御開帳も安心して行うことができます。

コロナウイルスの不安のなか、何度も函館を往復してくださった大工さんや、
面倒を見てくださった役員さん、関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。

今回の十夜法要は落慶式という事で、大般若理趣分転読の法要を行いました。

法要後には、役員さんのこの一年間のご尽力を讃え、感謝状を贈呈しました。

ちょっと密になってますが、なんとなく皆さんうれしそう。

観音寺の御本尊さまは、やはり聖観世音菩薩さま。
普段は閉扉されており、十夜法要と御開帳の時だけ開扉されます。

観音寺境内には関東大震災の記念碑が建っています。やはり多くの被害があったのでしょうね。

車で2分ほどの昌龍寺は、平日の日中という事もあってお参りする方も無く、静かな佇まいの中にあります。

聞こえるのは花を訪れる蜂の羽音と、私の足音だけです。

伊豆半島に沈む夕陽が東京湾を茜色にそめる様子は、絶品です。

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鳳倫閣前の滝の上にあるカエデは、なかなか紅葉しません。
まだまだ青紅葉。

お手洗いのところの紅いカエデとの差がすごいのです。

今日はここまで。



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