琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

⑨屏風絵のたのしみ「夏秋渓流図屏風」 左右から見える光景

2021年12月15日 | 琳派、日本画、酒井抱一
  こちらが、右側からこの屏風をみた時の、 幹ばかりの光景です。 重々しい感じがしますね。 地形もなだらかです。 点苔も、静的。   そして、こちらが、左側からこの屏風をみた時の光景です。 こちらの画像ではどうしても黄色になってしまい、 金色でさえ表せないのですが、 実際の作品は、本当に迫力があるものなんですよ。 美しい平和や、愛が、 燦めいて、 . . . 本文を読む

⑧屏風絵のたのしみ「夏秋渓流図屏風」 左右から見える光景

2021年12月14日 | 琳派、日本画、酒井抱一
この、大変な技巧を持った画家が、うっかりして不自然な点苔を描くことはないでしょうが、 「世界がこのように見えた」、という理由があるのでしょう。では、なぜこのような点苔の表現に行きつくのでしょうか? 屏風絵のたのしみ「夏秋渓流図屏風」その7 左右から見える光景   (前回から) ----   では、また前回と同じように、 左側だけを抜き出してみます。 同様に夏か . . . 本文を読む

⑦屏風絵のたのしみ「夏秋渓流図屏風」 左右から見える光景

2021年12月12日 | 琳派、日本画、酒井抱一
この、大変な技巧を持った画家が、うっかりして不自然な点苔を描くことはないでしょうが、 「世界がこのように見えた」、という理由があるのでしょう。 では、なぜこのような点苔の表現に行きつくのでしょうか?   (前回から) ---- なにか、ヒントになる事はないかな?と思った時に、 屏風絵であれば、作品を左右の側から見てみる事は、有効な方法であり、 また理にかなった事です。 . . . 本文を読む