リキデンタルオフィス 医療関係者向けブログ

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大阪まで義歯セットに

2017-08-24 09:06:40 | Weblog
きのう、87歳になる私の親父の義歯を作成していたので、
その装着と調整のために大阪の親父の医院に行ってきた。
技工士の森島君が作ってくれた義歯は完成精度がかなりよく
ほとんど調整しないで済んだ。さすがである。
その場で親父に昼食をとってもらい、義歯の状態をチェックしたが
文句なしで親父もすごく喜んでくれていた。

そして、この日は高校野球決勝の日。
せっかく大阪にきたのだから、森島君のおかげで義歯セットも早く済んだので
親父の医院から甲子園までは電車で30分ほどでいけるため、
14時からの決勝戦を見に予定外だったけど手ぶらで甲子園まで行ってきた。
開始時間ぎりぎりに着き、案の上、満席だったが、
外野席で空いてる席を見つけて久しぶりの高校野球の観戦を楽しんだ。
ちなみに私は17~20歳まで、甲子園球場で売り子と焼き鳥屋のバイトをしてたので
甲子園に久しぶりに行くと懐かしい感じがする。そして私はこの球場の雰囲気がとても好きだ。

決勝戦を観戦した後、愛知に戻り、夜サウナに行ったとき
サウナの中で中日×巨人戦がテレビでやってたので見ていたが、
高校球児のハツラツ、キビキビとした元気な動きを昼に見ていた分、
プロ野球選手のヒット性でないゴロを打った時の走り方や、ベンチに戻るときのだらだらした動き、
ガムをくちゃくちゃ噛みながらのプレー、グランドに唾をぺっぺはく姿、
などをみてるとげんなりなってしまった… 

そして、ふと我々の世界に当てはめてしまった、、、
私たちは歯科医療のプロであり、あり続けなければならない。
惰性に流される仕事でなく、経験と研鑽を積み重ねたベテランといわれる年齢において
おごり高ぶることなく、医療職人としての信念と情熱をもち続けなければと、、
高校球児の強い信念と一生懸命な姿を直でみて、刺激をもらった一日だったな~って
考えながらサウナにいたら、のぼせそうになった。。。

臨床 気合入れよう!

私の日常臨床 30

2017-08-14 08:58:08 | Weblog
8月に入ってから更新すっかり忘れていた。
世間はお盆休みに入っているが、この時期どこいっても混んでいるので
人混みが苦手な私はお盆もずっと診療をしている。、、が、患者さんたちは
お出かけしてしまう人が多いせいか、お盆期間中はあんまり忙しくない…。

さて、久しぶりに臨床例でも提示しよう。
症例は初診時41歳女性。定期的に歯科医院でメインテナンスを受けてたが
一宮に引っ越しをしてきたとのこと。右上小臼歯部が痛くなってきたので
家族の紹介で当院に来院。

定期的に歯科医院でメインテナンスを受けていた、ということであるが、
もうあえてこの点についてはツッコまないことにするが、口腔内を見て
相当処置に時間がかかることが予想された。
毎回1~2時間の処置時間で、初期治療に8カ月要した。
また右上7に関しては根管処置が非常に難しかった。
このような場合、私は自分の技術の限界があると
私よりはるかに優れた各分野のスペシャリストにお願いすることにしているため
この右上7の根管処置を仲田憲司先生に紹介状を書き、処置依頼をお願いした。
さすが仲田先生、完璧な処置で当院に患者を戻してこられた。

初期治療が終われば、最終補綴はあっという間に終わる。
この症例はほとんど保険診療で行った。上顎前歯部も我々がいう予知性、適応症と
称して理想形を求める必要もないので、あえてこの状態のままのゴールとした。