『霧越邸殺人事件』(by綾辻行人)、読了。
「館」シリーズの派生作品と言えるだろうか。
文庫1冊で700ページ弱の長編だ。
内容はまさに、綾辻作品の十八番。
雪深い森の奥、けぶるような霧の仲に建つ洋館に迷い込んだ
主人公たち一行は、謎めいた一家に迎えられる。。
一宿一飯を借りるだけだったはずが閉じ込められて孤立。
それどころか、主人公の仲間が次々と殺されていき、
彼らは素人探偵として真相を探らなければならなくなる。
この作品の特徴は、独特な屋敷の構造もモチロンだが、
その敷地内に並ぶ調度品の描写が濃い事。
何たって、主人公たち全員の名前と奇妙に一致する品が
次から次へと登場する。
事件のトリックや推理、登場人物の描写もあるわけだから、
必然的に文章量はどんどん増していく。
その大量の文章に圧倒された結果、こちら読者は見事に幻惑される。
こういった手法をも取れるのが、小説という媒体の醍醐味だ。
映像を伴う作品だったら、まず出来ない。
冗長な動画や音楽を延々と見聞きさせられても疲れるだけだが、
小説なら読み流しも熟読も出来るからなお良い。
やはり趣味の世界は、自分のペースで楽しめてこそだ。
それでは。また次回。
「館」シリーズの派生作品と言えるだろうか。
文庫1冊で700ページ弱の長編だ。
内容はまさに、綾辻作品の十八番。
雪深い森の奥、けぶるような霧の仲に建つ洋館に迷い込んだ
主人公たち一行は、謎めいた一家に迎えられる。。
一宿一飯を借りるだけだったはずが閉じ込められて孤立。
それどころか、主人公の仲間が次々と殺されていき、
彼らは素人探偵として真相を探らなければならなくなる。
この作品の特徴は、独特な屋敷の構造もモチロンだが、
その敷地内に並ぶ調度品の描写が濃い事。
何たって、主人公たち全員の名前と奇妙に一致する品が
次から次へと登場する。
事件のトリックや推理、登場人物の描写もあるわけだから、
必然的に文章量はどんどん増していく。
その大量の文章に圧倒された結果、こちら読者は見事に幻惑される。
こういった手法をも取れるのが、小説という媒体の醍醐味だ。
映像を伴う作品だったら、まず出来ない。
冗長な動画や音楽を延々と見聞きさせられても疲れるだけだが、
小説なら読み流しも熟読も出来るからなお良い。
やはり趣味の世界は、自分のペースで楽しめてこそだ。
それでは。また次回。