Sensual Life

Ribaco Collectionオーナーのブログ

北欧の旅

2012年08月31日 | 旅行記
8月もいよいよ最後の日になりましたが、相変わらずの猛暑ですね。8月の前半、37年ぶりに北欧の旅にでかけました。時差ボケと夏バテですっかりサボってしまいましたが、残暑お見舞いとして涼しい国への旅へご案内いたします。


まず最初に訪れたのはフィンランドの首都ヘルシンキ。真っ蒼に晴れ渡った空。日差しは強いですが湿度がないので日陰に入ると寒いくらい。街歩きにはうってつけの気候です。
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フィンランドというとモダンなイメージですが、古い重厚なビルが立ち並ぶ街並みです。どこの国に行っても気になってしまうのが、エントランスに記されたイニシャルやナンバリング。パリとは、やはり違います。

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オリンピックでのフィンランドのサッカーチーム登場はありませんでしたが、将来の有名選手がここから出てくるかも?
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グラウンドのそばにあったキオスク。なぜかミラーボールがさがっていました。モダンデザインとは対照的なジャンクさについ惹かれてしまいました。
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日本でも人気の高いフィンランドの代表的建築家アルヴァ・アアルト。自邸が公開されているので訪ねる事にしました。街の中心から、トラムに乗って郊外へ。向かいの席に座ったおじいちゃまが、指をさしながら、街の名所をあちこち教えて下さいました。フィンランドは北欧の中でも親日家の多い国だそう。トラムの運転手さん(女性でした)に乗車する時にアアルトの家方面にに行くか確認しておいたら、停留所に着くと声をかけてくれました。フィンランドの暖かいホスピタリティーを感じました。
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いろいろな雑誌などにも紹介されているアアルトの自邸の写真はご覧になってる方も多いと思います。そのせいでもないでしょうが、足を踏み入れてみると、なんとも懐かしい気分になりました。とっても落ち着いた気持ちの安らぐいい家です。
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暖炉の脇にある観葉植物。飾り方のアイディアのヒントになりますね。
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どの部屋からも大きくとった窓から自然の風景が楽しめます。この季節は緑一杯の涼し気な景色。やがて秋には紅葉、冬の雪景色、春の芽吹きと一年を通して四季折々の豊かな自然の贈り物を感じ取り、素敵な作品ができあがったのでしょう。
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外観も、自然の中に溶け込むように素材や色が選ばれています。
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こちらは、お隣の集合住宅。調和のとれた街並みは美しいです。
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37年前の夏、初め訪れたフィンランド。遠い記憶の街はそのまま。日本の昔からあった自然の豊かさを取り入れた、住まいや、街並み、生活用品は大分失われてしまいましたが、フィンランドでは自然と調和した心地良いデザインが長く愛され現代に生かされているのを見ることができました。ヘルシンキは今年の世界のデザイン都市の首都として選ばれました。日本でも、伝統工芸など独自のデザインが見直されてきました。これが少しづつ広がり美しい日本が取り戻されますように。
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さて、街歩きの最後は、港に面した広場に毎日たつ市場で、ヘルネを買ってフィンランドビールを飲んで一服しましょう。スナックインゲンの様なお豆。生で食べます。はじめは青臭いのですがやみつきになってしまいました。
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