私が、小・中学生の頃大好きだったピアニストです。
私は、5歳から17歳まで、ピアノを習っていました。
最初に師事したのは、カワイの先生。
お年もお若く、お友達感覚の先生で、私は大好きでした。
ずっとこの先生にお習いしたかったのですが、遠い地にお嫁にいかれてしまい、
結局このカワイのお教室は辞めてしまいました。
次は、父が学生時代お世話になったという、M先生。
この先生は、当時は珍しく『音感教育』に重点をおいた指導をなさる先生で、
かなり厳しく、しかし、かなり密度の濃い指導をして頂きました。
もっと小さい頃からこの先生に師事していたら、
もしかしたら私のピアノの腕も、もう少し上がっていたかも?
(なんて、先生のせいにしてはイケマセンね・・・)
これから、ずっとこの先生にお世話になろう・・・と思っていたのですが、
身体を壊され、ピアノ教室を閉めておしまいになりました。
そして、次にお習いしたのは、M先生の教え子のE先生。
優しく上品な、女の先生でした。
この先生にお習いした頃、私は生意気盛りの中学生。
クラシック一辺倒の先生のお教室で、
「リチャード・クレイダーマンの曲を習いたい」と言い、
驚く先生を説き伏せ(?)、強引に教えてもらい、
あげく、「この曲で発表会に出たい」と駄々をこね・・・。
結局、ショパンやモーツァルトを弾く門下生の中で1人、
私だけ、リチャード・クレイダーマンの曲で発表会に出たのです。
・・・今思うと、若かったなぁ・・・と苦笑いしてしまいますが(笑)。
「いろいろなジャンルの音楽に触れるのは、とても有意義なことですよ」
と、優雅に微笑んで、快く指導してくださったE先生の心意気に、
今更ながら頭が下がります。
現在(いま)、「あなたの好きな作曲家は?」と聞かれたら、
迷わず「
ショパンと
リスト」と答える私ですが、
今でもリチャード・クレイダーマンの曲は大好きです。
彼の曲を聴くと、とても懐かしい・・・甘酸っぱい気持ちになります。
そうそう。
私、リチャード・クレイダーマン本人と
2度お話した事があるんですよ
1度目は・・・コンサートが終わった後・・・
会場の出口で、他のファンの方にまぎれながら、握手しながら。
たった一言だけだったけど、涙が出るほど嬉しかった。
次は、それから数年後。
当時私は、某外資系化粧品メーカーのカウンターにいたのですが、
そこに、来日中の彼がやってきたのです!!
香水をお探しで、銘柄を言われ扱っているか尋ねられたのですが、
あいにく、日本未入荷のお品で・・・。
扱っていない事を伝えたら、残念そうでした。
お気に入りの香水を、持参するのを忘れたのかしら?なんて考えたら、
なんか可愛いな・・・なんて思ってしまいました
そして、すっごくドキドキしながらも「ファンです!」という事を伝えたのですが、
あのスマイルで「thank you」と言ってくれて・・・
天にも昇る気持ち・・・ってこんな気持ちをいうんだろうなぁ・・・って思いました。
・・・・・
今日、カーラジオから彼の曲「渚のアデリーヌ」が流れてきて、
そんな事を思い出してみました