クラフトビールの雄 サンクトガーレン

関東近郊には地ビール（クラフトビール）の醸造所が多いのですが、近いといつでも行ける気がして行くことが少ないのが現状です。そこで冬限定のビールを目当てに、愛甲石田にあるブルーパブの「サンクトガーレン・ブリューイングカンパニー」に先月行ってきました。

ビール好きの間ではサンクトガーレンは有名すぎるほどの醸造所ですが、その直営ブルーパブが神奈川県伊勢原市にあります。醸造所自体は厚木市にあって少々離れているのですが、事実上醸造所のお膝元ということで、醸造所直送のコンデションの良いビールを飲むことができます。こちらのブルーパブは小田急の愛甲石田駅から数分と大変アクセスの良い所にあります。

　　　　　

国道沿いにある小さなパブで、そのこじんまりとした佇まいと醸造所直営である
というオーラが何ともいえません。仕事帰りにふらっと寄って１、２杯飲んで、
さっと帰る、そんな使い方が似合うパブです。こちらはアメリカのクラフトビア
を意識しているのだと思いますが、イギリスのパブと似た雰囲気が漂ってます。
近所にこんなところがあると、大変なことになります（家に帰れない）。

　　　　　

最初に飲んだのはピルスナーです。サンクトガーレンといえば、エール系に定評
があり有名なのですが、ブルーパブに行けばラガーを飲むことができます。他の
ビアパブではみかけないので、ここ限定なのでしょうか。一昔前はアメリカンラ
ガーという名称で出していたものらしいです。一杯目に最適なビールですね。し
かし、ただ喉を潤すというビールではなく、サーブの温度もやや高めなせいか、
ホップの苦味と麦の味をしっかり確かめられるビールだと思います。

　　　　　

スィートバニラスタウトです。香り付けにバニラが入っているという変わり種
ですが、これが旨い！私はあまり副原料が色々と入っているものは苦手なの
ですが、これは目からウロコが落ちまくりでした。たまたま今年試しに１本買っ
て、飲んでビックリ。「これは是非ブルーパブで飲まなければ」という気にさせ
たビールなのです。バニラの甘い香りが麦のロースト香と見事に調和していま
す。まるでバニラアイスとチョコレートとの融合のようでしょうか。そして
甘い香りをフォローするかのように、程よい甘みが口のなかに広がります。
バニラの香りがビールにこんなに合うとは思いもしなかった。これは食後のデ
ザートビールとして最適です。世間では、冬の限定ビールの中でもインペリア
ルチョコレートスタウトがマスコミ等で取り上げられ、このバニラスタウトは
ややその陰に隠れている感があります。個人的にはこちらを推したい気分です。

でも、もう時期的に在庫も無くなっている頃なので、次に飲めるのは来年でし
ょうか。また是非来年も造ってほしいビールです。

　　　　　

最後にアップルシナモンエールを頂いて帰りました。
ちなみにこの日は珍しく定番ビールはありませんでした。



サンクトガーレン・ブリューイングカンパニー
神奈川県伊勢原市石田337
TEL:0463-92-5001