Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
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2020年6月号 外出禁止取締り中の警官に息子を殺され公正な対応を求める難民家族

2020年10月02日 | 人権
KANEREスタッフライター 2020年5月3日

4月26日、カクマ4のIRC病院で治療中だった南スーダンからの難民が死亡した。亡くなったのはカクマ4、ブロック1、ゾーン2在住で、ビジョン中学校1年生のサンデー・ピーターさんと識別された。22歳だった。

目撃者によると、サンデーさんは親戚の家での夕食後、帰宅するところを拘束された。「その日彼は一人じゃなかったんです。他にも何人かいたのですが、彼以外は逃げることができなした。しかし不運にも彼は警察によって殴られ、治療のために病院へ連れていかれたんです」

事件当時サンデーさんと一緒にいた親しい友人の一人は、警察の残虐な行為によって精神的ショックを受けているとカネレに述べた。

サンデーさんの死を受けて、UNHCRは声明を公表し、この報道を受けて大いに悲しんでいると述べたが、h事件についての詳細は明かさなかった。しかしキャンプを受け容れている現地住民の社会活動家たちは、こういう事件が起きると現地住民と難民の間の平和共存に悪影響を与えるのではないかと懸念の声を挙げている。4月29日にはTurkana Voicesの活動家がツイッターで「我々の警察が保護ではなく残虐行為を続けていることに憤りを感じている」と述べた。「難民申請することは人権であり、誰でも正義の中で生きる権利を持っている」と付け加えた。

ケニアの人々は新型コロナウイルスの感染を抑えるため3月27日以降、外出禁止令を受けておりさらに21日以上、外出禁止期間が延長された。

ある老人によると、サンデーさんの父親は警察が愛する息子の死の責任を取らない限り息子の埋葬を拒んだという。それについては、コミュニティとUNHCR、そしてキャンプ当局による調停で解決された。

匿名希望のサンデーさんの近親者はKANEREに「現地の年長者や部族のリーダーたちがサンデーさんの父親と共に、精神的ショックから逃れるための再定住などの公正な対応を求めた」と述べた。

最近のHuman Rights Watchによる記事は、警察は外出禁止期間が始まる前からマーケットにいる人々を射撃したり殴ったりしていたと告発している。



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