齢仙寺雑記帳

滋賀県にある臨済宗妙心寺派のお寺、齢仙寺の日々のお話

平成二十八年 涅槃会

2016年02月13日 | お寺の行事
涅槃会

今日は、齢仙寺の「涅槃会」でした。
本当は、2月15日なんですが、
お参りされる方のご都合もあって
今日、させて頂いたんです。

齢仙寺の涅槃図です。
写真の見にくいのは
お許しを。



齢仙寺では、お昼に、一汁一菜で、
お斎(とき)を頂きます。
準備された飯台座です。



お参りの後、
涅槃図の絵解きをさせて頂きました。

滑舌は良くなかったのですが、
お聴き頂いた方達は
熱心にお聴き頂き、感謝、感謝でした。

来年は、もうチョット分かり易く
工夫をさせて頂く事をお約束して
無事、終了。

よし笛 はなちゃんず

2016年02月13日 | その他
よし笛 はなちゃんず

昨日、とっても素晴らしい出会いがありました。

みなさん、「よし笛」ってご存知ですか?

琵琶湖の「よし」で作られた笛です。



この笛の作者で「よし笛工房 彰」の中村さんがご来山でした。



ご縁があって、かねてより、「はなちゃんず」という
音楽活動をされているご夫婦に
CDをってお願いしていましたところ、
わざわざ、ご持参頂いたんです。

ご自身はギター演奏もなさるそうで、
ホームページをご覧ください。
奥様とご活躍の世界がご覧頂けます。

http://www.yoshibue.com /   "はなちゃんず" です。


"はなちゃんず "の
オリジナル アルバム「よし笛 祈り」




カバー曲 アルバム 第2弾「すってぷ」




中村様と
素材のお話
よし笛の制作のお話
他の楽器とのコラボのトライアル
音楽活動
音楽療法と「よし笛」の音色 などなど
とっても興味深い、いろいろなお話を聞かせて頂いて
気がつけば
あっという間に2時間ほど経っていたんですよ。

琵琶湖の「よし」でないと出ない"音"があるそうです。

懐かしく、癒しの音楽です。

是非、hpの試聴をしてみられる事を
オススメします。


庭前の松樹 ー基礎体力アップ作戦ー

2016年02月13日 | その他
松樹の元気を取り戻そう! 作戦

見えてる部分より、見えないところが肝要かと。

齢仙寺の庭には松の木が合わせて二本植樹されていて、景観の要の一翼を担っています。



松は臨済宗には大変縁の深い樹木であり、禅の言葉にはよく松が出てきます。
当山の松はご覧のように中央部や枝の部分が淡黄色で、本来の松の葉の深緑が出ていません。
ここ数年、元気が無く、住職も心配していましたが、多くの方からも心配される声をかけていただいていました。

いつもお世話になっている、「中村園芸」さんにご相談したところ
樹形に対して幹が細く、揺すってみると、根が十分に張っていないとのことでありました。





写真のように根鉢の近くを掘ってみますと、確かにほとんど根が張っていませんでした。

中村さんは、「土壌改良をしてみましょう」とのことで
土を排水の良いもの、肥料分の混入したもの、などなどで
土壌改良の土:バーミキュライト(白く見えるもの)を施されました。



根が呼吸しやすいように、パイプを差し込み、そこにバーミキュライトを詰め込み、
土を埋めてから、そのパイプを抜いて空気の通る道を作られました。



完成です。

枝ぶりなどばかりを気にかけて、土台作りを怠っていたようです。

やはり、見えないところに、十分な注意を払うことが肝要だと。

勉強になる、施術でした。


これで、しばらく、経過観察ということに。

ご来駕の際には、ちょっと松に目を向けてあげてください。



2月の言葉  「澗底の松(かんていのまつ)」

2016年02月01日 | 今月の言葉
今年も早いもので、二月になりました。

一月末から日本列島の積雪情報が全国から届きましたが

皆さん、雪はどうでしたでしょう

今月は雪に負けない松にちなんだ言葉です

澗底松  (かんていのまつ)





「雪 壓 難 摧 澗 底 松」

「雪 圧(お)せども 砕(くだ)け 難(かた)し 澗底(かんてい)の松」と
いう句があります。

澗底とは谷の深いところを云います。

「多くの草木は降雪に遭うと、押し潰され、枝や幹が折れてしまうものだが、
深い谷に生えている松は、長年の厳しい風雪に耐えてきて、
雪をかぶっても凛として立ちつくしている。」という意味です。

私たちは昨今、自分を取り巻く環境を自分に都合の良いように改変し、
それでいても少しの困難に遭うとすぐ逃げ出したり、言い訳をしたり、
苦情を言います。

正面から四つに組むことなく、その場を何とか取り繕ってパスしがちであります。

これでは困難や逆風に遭えば、
いや、自分の中の一人相撲だけで、
直ぐに挫折やストレス過多となってしまうこと必定であります。

昔の人は「若い時の苦労は買ってでもせよ」といいました。

人生で一番若いのは今日だといいます。
今日からの精進で、澗底の松のようになりたいと思う私であります。

お知らせ

二月十三日 齢仙寺 涅槃会

                               平成丙申如月