やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

秋か、冬か?

2008-09-29 | やまがた抄


天気予報で予想されてゐたとはいへ、
ここ数日の、思ひもよらない寒さ!

山形市では、連日、朝の気温が十度前後。
すっかり、晩秋の気配で、雪の心配をするやうです。
今週末には、馬見ヶ崎河原での芋煮会が二日続けて予定されてゐますが、
早くも不安な声や、不参加の声が…。

まさかこのまま、一気に冬へ、とはならないでせうが、
この夏の不安定な天候と共に、冬の雪が心配です。

10月の中旬に予定してゐた登山再開も、雪の心配がでてきましたので、
早めに蔵王へのトレッキングに変更しました。

色々と忙しくて、栗拾ひに行けません(悲)。

武士

2008-09-26 | 本や言葉


『使ってみたい武士の日本語』(野火 迅著/草思社)といふ本を読みました。

ひとつのイメージとして、(使はれてゐたであらう)武士の言葉といふものが好きで、その、凛とした響きに興味があります。
この本は、そんな、埋もれてゐた言葉を集めたものかしらん、と思ってゐましたが、語彙の収集数は意外にすくなく、一寸、期待はずれ…。

それでも、ふと気が付くと、引用してゐる例文に藤沢周平の小説のいち文からのそれが多く、なるほど、藤沢氏が如何に言葉を探し、大切に使ってゐたかに改めて感心し、全集から一巻を再度読み始めてゐます。

嬉・蕎麦

2008-09-22 | 大岡山界隈


義父の、過日の手術結果説明があり、悪い部分はきれいに摘出されたと思はれる、
と説明があった。
これから先、定期的なカメラが必要になりますが、まあひと安心で、
すっかり遅くなった昼食を「天ぷら蕎麦がいい」といふ義父の希望で、
すこし足をのばして旨い蕎麦屋へ連れてゆく。

少し気持ちの痞へが取れたのか、義父はぺろっと平らげ、
義母も、旨い蕎麦屋だ、と歓び、
その姿を見ながら、小生は、すこし麺のコシが変はったかな、と思ひつつも、
太めのざるにゲソ天を頂く。

秋、です

2008-09-18 | 大岡山界隈

子供達が宮城の海に潜りに行って、お土産を沢山持ってきた。
出どころがやや不明ながら(漁師の人にもらった、といふ…)、彼等の友人が地元なので、まあ、間違ひはあるまい。

早速、活きのよい秋刀魚とホタテをいただく。
新鮮とは、かくも美味か、と思ふほどの美味しさ!





十五夜

2008-09-14 | 大岡山界隈


夕食を終へ、煙草を部屋に取りに行くと、東の空に十五夜の月でした。

小生らが餓鬼の頃は、それぞれの家の縁側に小さな台が置かれ、
一升瓶に秋の花や薄が挿され、饅頭や団子が飾られてゐたものでした。
そして、小生ら村の餓鬼どもは、錆びたリヤカーを引き回し、その庭先でそれらの饅頭や団子を頂き、供物がない家では、十円や二十円が駄賃として渡され、小さな社の中で、饅頭を頬張りながら、嬉々としてその駄賃の集計をしてゐたものでした。

小さく、秋

2008-09-13 | 大岡山界隈
我が家の庭先でも、小さく、秋が始まってゐました。

今秋から、再び、山歩きを始めることにしました。
在関東の時、小さな山岳会を創ってゐたとき以来、30年ぶりくらゐでせうか。
まう、そんなに、昔みたいにガツガツとは登れないでせうし、
幸か不幸か、山形近辺には姿が穏やかな山が多いので、
ゆっくりのんびりと歩き始めやう、と思ってゐます。









徳永英明の声

2008-09-12 | 音楽を


徳永英明の『VOCALIST』を聴いた時に、小さな驚きとショックがあった。

その選曲と、それを歌ひ上げる彼の声質である。
確か、もっと高域がきれいな歌手だったはずだが、と思ったが、vol2、vol3になっても押し殺したやうに歌ひ、その高域を封印してゐる。
その、押し殺した結果、とてつもない魅力が現れた。

小生もカラオケで、演歌を歌ふのが嫌いなので、わりと女性歌手の選曲をしますが(また始まった、と皆に嫌がられますが…涙)押し殺したままで歌いきるのは難しく、ついキーを変へてしまったり、ファルセットにしてしまふ。

徳永英明は、勿論名うての歌手ですから、淡々と抑制した歌ひ方に終始する。
そして、それぞれの名曲の新しい面が現れ、詞のよさを再認識する。
まさに、歌ひ手、です。


ホルスト・シュタイン賛!

2008-09-11 | 音楽を
(画像は、NHKの番組より)

7月の下旬、連日の突き刺さるやうな暑さの朝、朝刊でホルスト・シュタインの訃報を見た。すでに80歳を越えてゐたとのことでしたが、とてもショック、だった。

そして、数日前、NHKで一時間の彼の追悼番組がありました。
共にN響を振った演奏会から、ワグナー、ベートーヴェン、シベリウスの演奏を報じてゐました。
ワグナー指揮者ともいはれたシュタインですが、ベートーヴェンの演奏(第3交響曲の終楽章)が素晴しかった! 完全にオーケストラをドライブしてゐる姿にほれぼれとします。
シベリウスの7番は、その曲想とともに、すでに身体の齢を垣間見せる引退直前のその姿は痛々しいものでした。

シュタイン/バンベルク響の演奏が好きでした。
派手さを排し、音楽に誠実であらうといふ志が見事に音になってゐます。
そのブラームスなんて、まう、これから先、聴く事も叶はない至福の演奏です。

名盤の誉れたかい、グルダとのベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲も、いつ聴いてもその音楽の美しさにこころ打たれます。
この全集は、グルダのピアノの見事さもさることながら、間違ひなく、ヴィーン・フィルとともにバックを彩ったシュタインの職人技に尽きると思ひます。

何故この組み合はせで、モーツァルトの全集が出来なかったのだらうか?!

彼のよすがを求めて、まとめて聴いてみたいです。
そして、合掌。

まだ、幸せ

2008-09-05 | 大岡山界隈




義父の手術の日でした。

それ程ひどくなってゐなかったので、余り大騒ぎにならずにすみました。


病院の窓際や廊下で待ってゐると、実に入院や通院の方が多いのに驚きます。
ほとんど病気では病院に縁がない小生ですので(若いときに現場で指や足をけがした位ですから)、それぞれの方が、それぞれの思ひや重荷を感じてゐる姿が垣間みられて、金も名誉もないけれど、まあまあの体を持ててゐることに、改めて小さな感謝と幸せを感じたものです。

夏の終りの…

2008-09-02 | 大岡山界隈




 夏の終りの小玉西瓜!

JAで150円位で買った小玉西瓜の苗で、この夏は、6個ほどの小さな西瓜が生りました。皆5寸から6寸位の小さなものでしたが、甘さは充分で(といふより、最近の果実や野菜は糖度戦争になってゐて、酸味も残すべきです)、小さな夏を楽しんでゐました。
そして、この夏最後の我が家の西瓜。
来年は、苗をもっと沢山、と計画中です。

 夏の終りの辞任劇!

国のリーダーが、大変だから、上手くゆかないから、嫌になったから、と辞めてしまひました。
なんといふ、テイタラクぶりでせうか。

小生も、小生の周りの知人・友人たちも、必死になって今を生き、不安な未来を描いてゐます。そのことに対する何のバックアップも示せないまま、狂騒するだけの人々を見てゐると、本当にこの国の貧しさ、を感じます。