やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

地這へキュウリ

2014-06-28 | 畑仕事


キュウリが生りだしました。

左側が立木用の苗を植ゑたものからで、右側が地這へのキュウリです。

春先、老母の畑に本格参入するよ、と話した数日後、突然、家人は”地這へキュウリ”の種袋を買ってきて、”これを作って!”といふ。

転勤族の娘だった彼女は、土をいじることも、花々をいじることもしない。当然、畑仕事など一切しない。
あれが悪い、かうしたほうが良い、とか云いながら、収穫時に畑にでるだけである。

その家人が差し出した地這へキュウリは、とてもワイルドで、発芽もよく、都合12株ほどを二ヶ所に植ゑた。
"ワイルドだぜえ!”と云はんばかりの成長振りに、小生とても感動してゐて、先日、蔵王の山を歩いてゐる時に家人に”なんで地這へキュウリだったの?”と聞いてみた。

雪の多い義父の転勤地では(昔の米沢では2階から出入りしたこともあったといふー)、日々の生活で精一杯で、ちいさな社宅の庭に花を植ゑることや野菜を育てることもなかったといふ。
それでもある転勤地で、父親が育てたキュウリが地這へのキュウリで、その頃の生活をあまり多く語らない家人にとって、再現してみたいひとつの幼い時の思ひ出だったらしい。

その、地這へのキュウリは、事前の調べの通り、スペースの問題はありますが旺盛に育ち、ハウスでは食することの出来ない、昔ながらのキュウリの味がして、それ以上に、野趣あふれる美味しさで、以降は、苗を買ってきて作るなんて、考へられなくなりました。

蔵王

2014-06-25 | やまがた抄
山登りの予定の日でしたが、朝から梅雨の晴れ間とも思へないピーカンの空でしたので、予定してゐた尾根歩きの山は家人の”陽に焼ける!”のクレームで変更し、蔵王のトレッキング(といふより散歩に近いー)にしました。

蔵王は幾度も行ってゐますが、”馬の背”を残雪のある季節に歩いたのは初めてかもしれません。
朝の八時半に駐車場に着いたのですが、すでに結構な車の数と観光バスの数に家人ともども驚き、1時間半ほどの山頂までの往復を気持ちよく歩いて来ました。

最近、チマチマとした毎日でしたので、圧倒的に厳しいだらう蔵王の自然の中で、登山道から見られる荒ぶる姿や這ひつくばって咲く花々にこころ動かされました。












蔵王に変更したまうひとつの理由が、この季節の御田ノ神の湿原を見たいためでした。
最近、木道が整備されたといふ話を聞いてゐたので、寄ってみました。

すっかり荒れてしまったらしい湿原ですが、それでもワタスゲが一面に咲き、途中の避難小屋で出会ったボランティアの方々の努力で、きっと近い将来、豊かな原に戻ることを願って帰ってきました。
ただ、ボランティアの方の”社にも寄ってくれー”の言葉で行った”社”には、一寸笑ってしまひましたがー。












下旬…

2014-06-21 | やまがた抄
時間に追はれて、早や、6月も下旬になってしまひました。

リーマン・ショックの時には、求人の折込チラシなんてほとんど入らなくなってしまってゐましたが、あれから、そう時間も経ってゐない気もしますが、山形の地でも圧倒的な人手不足の昨今ー。

家人の仕事場でも人手不足で負担が増へ、滅多に不平を云はない彼女が帰宅するたびにぼやき、当然、Kが沢山ある小生の仕事場でも全然応募がなく、小生も含め、スタッフが他のセクションの仕事をカヴァーしないと立ち行かなくなってゐます。

そんな気まぐれな人間社会とは裏腹に、畑の作物達はいたってマイ・ペースで育ってゐます。
ジャガイモの花も咲き始めー、



スイカも小さな実をつけ始めました。



初心者にしては、まあまあの進み具合ですが(オクラだけはうまく育たないー)、とても強く感じることは、勿論水やりや追肥や雑草採りはするとしても、当たり前の話ですが、基本的には彼らの意思に追従してゆく、といふことです。

ハウスや人工的な施設の一切ない小生の畑では、ひたすら天候に左右され、それを受けて気まぐれになる成長する作物たちと気長に付き合ってゆくことの大切さを教へてもらってゐます。

とはいへ、家人曰く、”イチゴ以外は、まだ何も結果がでてゐない!”のですがー。




6月になってしまった…

2014-06-07 | やまがた抄
今年の山形はイヴェント続きで、小生の仕事先でもその恩恵を受け、多忙続きー。

とても盛況だった”六魂祭”では、きっと山形市始まって以来の人の波が街にあふれ、現在の開催中の会議でもいたるところで来県者にあふれてゐます。


先月は山へ行ったりもしましたが、忙しさの始まった畑仕事に追はれ、公私とも息つく暇もないほどの毎日ー。

その、失敗続きの畑もすこしは見栄へのする姿になってきました。



そして、土をまさに押し破って出てくるジャガイモの葉に感動し、



必死に水遣りをしたイチゴも実をつけ始め、毎日カゴ一杯が採れるやうになり、なんとか、家人の”ジャム作り”の希望を叶へられさうです。






そんななか、昨日、娘達とも調整して、尾花沢の徳良湖のキャンプ場で、日帰りでバーベキューをして来ました。



とても素敵な場所でした。
平日なので、広いキャンプ場は我々より他に誰もなく、借りたログ・ハウスを拠点に、午前中はアスレチックで遊んだり、バーベキューをしたり、昼からは、老母は近くに温泉に押しやり、小生や家人や娘たちは尾花沢の見も知らない山へ入り、結果、大量のワラビをゲットし、大満足の半日ー。

そして、近くに、栗林があったのを家人も娘達も目ざとく見つけ、早くも10月の再訪が決定しました。