おふとおん。

ピアノ弾きによる今日のどたばたとありがとうな写真日記。
現在モスクワでピアノ修業中♪

ということで帰国。

2006-08-30 23:33:58 | Weblog

ということで、Bolzanoから帰国の途へ。
と言っても最終日は6時半Bolzano→Milanoの飛行機だったので、
堪能する間もなくわたわたと飛行場へ。

これが飛行場で、この飛行機に乗ろうとしてるところ。
歩いて飛行機まで乗りに行きますのです(笑)


これは飛行機の中から見た風景。
ちょうど日が昇る少し前で、雲と湖と朝焼けがとてもきれいでした。
自然って、それだけですごい。とかそんなことを思いながら。

で、またも昇って飲んで降りたのですが(笑)、
Milanoに着いたのは朝7時15分ごろ。
成田行きの飛行機は15時20分。
人生初の8時間待ち乗り継ぎ(笑)
街中に出ようかとも思ったのですが、
朝早かったのと帰ってこられる自信がなくて(笑)、
空港内で過ごす事に。
お店とかは開いてないし少ないしで困ったのですが、
メールをいただいたり電話をいただいたりして気持ちが和らぎ、
そしたらおなかがすいたのでまずは朝ごはん。(笑)
空港のゲート内なのに、ピッツァをその場で焼いているお店があって、
しっかりいただいてきました(笑)

これはきのこのピッツァ。
空港のゲート内とは思えないくらい美味しいピッツァでした(笑)

で、食べたらお約束のように眠くなり、
バックを抱え込んで寝たりしてるうちにお昼過ぎ(笑)

で、暇だったので、空港内を散歩していると、
わが愛しのガットゥーゾがこんな格好している看板が。
…きわどい写真なので背後に注意!!(笑)
お写真はこちら。

で、ガッツさんの看板でひとしきりにやにやしたら(笑)、
お昼過ぎでまたちゃんとおなかがすいて(笑)、
またおんなじお店で別のピッツァ。(笑)
ほかのお店にしようとも思ったのですが、
その場で焼いてるからいいにおいがして思わず(笑)

こちらはトマトとモッツァレラのピッツァ。
ちょうど焼きたてが出たところで、すんごいおいしかった(笑)
で、おなかいっぱいになってまたすこしうとうとしてるうちに離陸予定2時間前。

…つまり食べて寝て食べて寝て、かぁ(笑)

このころにやっと出発ゲート番号が出て、移動。
一気に日本人が増えて、まぁなんというかすごかった(笑)
Milanoなので、皆様大荷物で。

で、いざ飛行機に乗ったら、私は真ん中の3人席の一番左だったのですが、
今度はビジネスクラスのすぐ後ろの席、のもうひとつ後ろの席で。
しかも私の隣のご夫婦が、空港で搭乗前に免税がどうこうとかで大騒ぎして(本当に)走り回っててすごい目立っていた人たちで。
まぁこれが…平たく言うとうるさい(笑)

そしたら私の前の席、つまりビジネスとの区切りで前に席がない席が、
一番右の人が一人座っているだけで、左と真ん中の席が2つ空いてて、
そちらの左側の席に移らせてもらって、またものびのびと帰ってきました(笑)

まず機内で飲み物が配られたのですが、
フライトアテンダントのイタリア人の女の人に、
「お酒はなにがありますか?」と聞いたら、
試してみてね~と言いながらミニボトルを2本くれて(笑)
えーと、とか思いながら「じゃあ白ワイン下さい」ともう一杯いただく私(笑)

機内食は、イタリアンと和食を選べて、
「和食のメニューはなんですか?」と聞くと、先ほどのイタリア人のアテンダント、
「分からない」とのたまう(笑)
イタリアンは?と聞くとラザニア、と即答してくれたのに(笑)
で、和食をもらってみると、ふたに、
「TORI NO KARAAKE」と書いてある。からあけかよっ(笑)
ふにゃふにゃのすさまじいから揚げと、
お米の粒が固まって白くなってるすごい代物でしたが(笑)、
なんか面白くてぱくぱく食べちゃいました(笑)

帰りはなんだか眠れず、機内で上映されてた『春の雪』を見てました。
…竹内結子、かわいい(笑)
話自体は、んー、妻夫木聡演じる清様が…なんというかこう意味不明な人で(笑)、
なんと理不尽でおこちゃまなのだ、という感じでした、かなぁ。
たぶん三島由紀夫の原作では、もっと、この種の言われようのない幼さにうまく理由がついている風になっているのではないか、とか読んでないのに思ったりしたのですが(笑)。


ということで、無事成田に着き、帰宅。
今回は本当に勉強になった旅でした。
本当は、自分なら絶対大丈夫と思う前に、
地道に努力して自信を積み重ねていかなきゃならないのに、
どこかで根拠のない自信にあぐらをかいてた部分もあって、
今まではそれでもなんとなく逃げ切れてこれたのが、
今回は海外で初めての場所で一人で初コンクール、という状況の中で、
全部そういうしわ寄せがどどどっと来ちゃって、
それに対して自分が成す術無く押しつぶされた、という感じでした。

もうひとつ、だめだよな、と思ったのが、
コンクールの大きさや名前に圧倒されてびびったこと。
コンクールが大きかろうが小さかろうが、
ステージが大きかろうが小さかろうが、
お客さんが多かろうが少なかろうが、
自分がする音楽は同じ質であるべきだし、
それでいいし、それがすべてなはずなのに、
うまい人の中で弾くのこわいな、とか、
こんな大きなコンクールに来ちゃってどうしよう、とか、
そういうのに気持ちが囚われすぎてたんじゃないかな、と思う。

その中で、微々たる良い方の収穫としては、
それでも舞台に出たこと、そしてLigetiが弾けたこと。

多分ここで逃げてたら、人生の中ですごい後味が悪かったと思う。
今回弾いて恥をかいたよりも、ずっと、もっと。

Ligetiが弾けたのも、たぶんまぐれじゃなくてちゃんと理由があって。
Ligetiとはなんとなくじゃなくてちゃんと向き合ったから、だと思うし。
それは弾けない怖さからくるものではあったけど、
どういうふうにそれを乗り越えるか、と言う部分ですごく勉強になりました。

今回のことを踏まえて、
世界中に国際コンクールはたくさんありますが、
数打てば…という考え方も悪くないけど、
数打つ相手の絞り方をもう少し吟味して、
その上で受けに行きたいな、と思っています。

今回、大恥をかいて、
それでもあきらめたくないと思うあたり、自分で自分がおもしろいのですが、
それは多分まだやりきってないからだと思うのです。

これもまだやってみてないし、こうもしてみてない。
そう思うところが今回いやと言うほど見えたので、
それは留学生活の中で少しずつ挑戦していきたいな、と思っています。

ということで、イタリア日記、終了!
ご拝読、ありがとうございました!!
コメント
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