おふとおん。

ピアノ弾きによる今日のどたばたとありがとうな写真日記。
現在モスクワでピアノ修業中♪

なんでっ子。

2005-10-30 23:21:05 | Weblog

今日はちょっと遠足の後みたいになっています(笑)
疲れてるのに、頭が冴えてるみたいな感じ。

今日は、都内のとあるスタジオで、
ドイツから来日されているTorger先生の
公開レッスンを受けてきました。

Torger先生は、今ついている学校の先生のお知り合いなのです。

もともと、舞台に立つのはどうしようもないくらい緊張しますが、
レッスンは、いくら人に見られていても気にならないタイプなので、
今日もレッスンは、それなりにすぎたのですが、

私の前に2人レッスンがあって、最後だったので、
集中力が切れそうだったのが大変だったのと、

多分、その3人の中では、
私がいちばん「良い子」じゃないので、
前2人が言われたとおりすんなり納得して直していくのを見て、
ひとりどきどきしていました(笑)

私は、すさまじく、なんでっ子なので、
なんでそうするのか分からないと、
いくら偉い先生が言ってても、体が言うこときいてくれないんです(涙)

だから、納得するまで、なんで?なんで?って
聞き過ぎちゃうクセがあって。

先生によっては、そういうのちょっと嫌がる方もいるんですよね。
四の五の言わずに言われたとおりやれ!っていう、
こう、硬派な感じの、ね(笑)
今回のTorger先生がそういう先生だったらどうしよう…って
心配してたんですけど。

こっちが聞かなくたって言葉を尽くしまくってくれる先生でした。
というか、うちの父は、
「先生が話してばっかりでお前ほとんど弾いてなかったじゃないか」
と言ってました(笑)

確かに、録音聞いたら、音、少なっ(笑)

でも、おもしろい話をいろいろとして下さったのでいいですけどね。

私、今、バッハ=ブゾーニのシャコンヌを弾いているのですが、
この曲は二短調ですが、バッハなど、バロックの作品では、
短調の曲でも、最後の和音だけ長調にして終えるという、
ピカルディ終止という終わり方が使われることが多いんです。

で、このシャコンヌも、
ピカルディでもいいよ、という指定がされているのですが、
私は、悲しいものは悲しいまま終わりたいし、
バッハの平均律なんかでピカルディで終わるものって、
最後の和音の前の数小節くらいから、
そこはかとなく明るくなりそうな雰囲気が漂ってたりするんですけど、
このシャコンヌの場合には、その前ぎりぎりまでほんと暗いから(笑)、
最後だけ長調にすることにどうしても違和感があって、
結局最後は短調のまま終わってたんです。

でも、やっぱり先生は、最後は長調で明るくして終わりたいみたいで、
盛んにそこを長調で弾いて、
「君は短調か」みたいな感じで弾きなおすので(笑)、
先生に、
「そこはピカルディにするべきですか?それは何か理由があるんですか?」
と聞いたところ、

バッハより前の時代、
長三和音(たとえばドミソね)だけが三和音では協和音だという取り決めが教会でなされていたんですって。
つまり、短三和音(例えばレファラ)は不協和音扱いで、
だから、協和音で曲を終わらせるために、
短調の曲でも最後だけ長調で終わらせてた時代があって、
その名残がバッハの時代にも残っていたので、
バッハにはピカルディ終止が多く見られるんだよ、とおっしゃっていました。

でも、このシャコンヌ、バッハの作った原曲はヴァイオリンのためのもので、
それの最後は、実は、ニ短調の主音である、
レの音、単音のみなんです。。。

それを、ブゾーニという、新しい(といっても1900年ごろね)時代の人が、
ピアノに編曲した時に、
最後の方、音を厚くするために、
三和音にしちゃったんです。

だからどうしましょう、って先生に言ったら、
「バッハらしくしたかったらピカルディ、
ブゾーニらしくしたかったら短調のまま」
と言われました。

…バッハらしくはしたいんだけど、
ピカルディは、なぁ…。

むずかしい選択です。

でも、そういう私の逡巡みたいなものを
否定しないで下さったのはとてもありがたかったです。

それに、自分の、一瞬の欠点ではなく、
ピアノをやっていく上での根本的な欠点を指摘して下さったのも
ちょっと、なんというか、うれしいというか、良かったかな。
自分でも分かっていてもなかなか直らないところ(私の場合、全体的に重たくなるところ)をこの一回でちゃんと見つけてもらえたら、
直す手がかりを少しでも得られるかもしれないし。

来週、今度は公開ではなく、学校の先生のお宅で、
レッスンがもう一度あります。
そのときに、なんでっ子全開で(笑)
いろいろ根掘り葉掘り聞いてこようと思います。

しかしシャコンヌ、十分の一も終わらなかったんだよね。
時間が短かったのもあるけど、
通訳とおしてるから仕方ないのもあるけど、

録音聞くと、やっぱり話、ながいなぁ(笑)
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テンペラメント。

2005-10-27 23:21:48 | Weblog

というわけで、ブレハッチのCDの感想の続き、行きますね。

やっと、ドビュッシー、シマノフスキをちゃんと聴きました。

いやー、ベルガマスク、美しい…。

今日朝起きたてで聴いたんですけど、
ブレハッチのベルガマスクを聴きながら二度寝(笑)
どれだけ幸せかっていう話ですよこれもう。

でも、すごかったのが、実はシマノフスキのヴァリエーション。

ちょっと、ブレハッチ、熱い音楽も出来るんじゃないの!!
って感じでした。

ショパンコンクールも、このCDのシューマンも、リストも、ドビュッシーも、
良い意味で、一歩離れたところから全体像を見ている演奏で、
それはピアニストにとってとても大事な視点ですが、
でも、言ってしまえば、少し、傍観してる感じも受けてたんですよね。

それが、このシマノフスキは、
すごく音楽と彼が密着していて、
音楽に翻弄されたり、でもそれに振り回されずに踏みとどまったり、
逆に音楽に揺さぶりをかけたりして、
これまた良い意味で、テンペラメントな演奏になっていたんですね。

私はこういうのが好きなんです(笑)
美しい美しいベルガマスクも良いですけどね。

なんだか、こういう若さあふれる熱さみたいのを忘れずにいてくれるといいな、
なんて思います。


というわけで、
ブレハッチのシューマンの2番のソナタの毒のなさに物足りなさを感じ(笑)、
ヴェデルニコフのを聴いてみました。

すご…い。

私は、リヒテルのものをずっと聴いてきて、
リヒテルのは、台風が来たみたいな感じなんですね(笑)

ヴェデルニコフのは、壁が迫ってくるみたい。
すごい圧力。
でも2楽章はどこまでもやさしくて。甘くて。
あぁ、これですよ。これですよ。と思わずつぶやいてみたり(笑)

ブレハッチも、ヴェデルニコフも、シューマンなのだけど、
私が弾くなら後者側のシューマンがいいな。

ブレハッチのシマノフスキといい、
ヴェデルニコフのシューマンといい、
そういう音楽とのせめぎあいの結果出てくる熱さ、みたいなものが
私は好きなんですよね。

自分自身もそういう演奏を目指しているし、
傾向としてはテンペラメントなほうだと思うのだけど、

物事には程度ってものがあるのよ。と自分に言ってあげたい。
磐石、という言葉と無縁なのが痛いところです(汗)

…今日自分の演奏の録音を聴いて微妙にへこんでるんです(苦笑)
来日されているドイツ人の先生のレッスンが間近だというのに。
ああ~明日もがんばりまっす。おやすみなさい!!(←自棄 笑)
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アジターター。

2005-10-26 01:22:49 | Weblog

うちの兄が、私がブレハッチブレハッチ言ってたら、
「何?五味八珍?」と言いよったので、
うちではブレハッチのことをぶれ八珍君と言うことになってしまいました。
どうしょもない我が家。

で、昨日書きました、
ぶれ八珍君(笑)のCDがあまぞんから届きました!
シューマンのソナタ2番、
リストの3つの演奏会用練習曲、
ドビュッシーのベルガマスク、
シマノフスキの変奏曲、
そしてショパンの英雄が入ってます。

昼に届いて、出かけるまで時間がなかったので、
とりあえずリストまで聴いたんですが、
ほんとこの人って、音一つ一つにちゃんと中身が詰まってるんですよね~。

私は、全体的に昔の録音が好きなんですね。
ギーゼキングとか、バックハウスとか、リパッティとか、そういう感じの。
なんせグールドのレコードが幼少時代のお友達だったもので(笑)
録音状態ちょっと悪いかな、みたいな時代のものにどうも惹かれる。
それはなぜかっていうと、
古い録音の方が音があったかい気がするから。
もしかしたら、録音状態にごまかされてるのかも…とも思っていたのだけど。

でも、はちおくんのは、音質はちゃんと良いのだけど、
古い録音を聴いた時みたいに音があったかい。

それに、弱音から香りがしてきそうなほどニュアンスがある。
けっこうインテンポで弾いているのに、常に何かがゆらゆらしてて、
とても心地良い。うらやましい限り(笑)

音とか、音楽作りからして、
(もちろん彼の背景を知っているからそう思うのだとは思うけれど)
静かなところで、周囲の暖かい目と耳の中で、
ゆっくりと音楽を育んできたんだろうなぁ、と思う。
音は人が出ますねぇ、ほんと。

私はagitato(アジタート:日本語で言うと駆り立てられる感じとか、焦燥感とかってとこかな)大好き人間なので(笑)、
アジターター(笑)としては少し物足りないところもありますが。
例えば、シューマンの2番のソナタは、
もっと何かに追われて欲しい。もっと不安であって欲しい。
それは、ショパンコンクールで3番のソナタを聴いた時も思ったことなのです。
ある意味、精神的にもう老成しちゃってるのかな。
それっていいことでもあるけれど。

でもこの人、シューマンのコンチェルト弾いたらうまそうだなぁ。
あのちょっと冗長な(失礼)3楽章とか楽しくエレガントにちゃんとまとめそう。

あと、リストはマイベストタイです。ワッツも捨てがたいので(笑)
こんなに、技術はしっかりしてるのに、
技巧に走らないリスト録音はなかなかないですよ。
レジェレッツァ(軽やかさ)なんてほんとすてき。

やっぱり彼はショパン弾きだとは思います。
マズルカ全曲録音とか出してほしいな~っていうか、
彼なら出来る仕事な気がするし、そういう人ってなかなかいないでしょ。
出したら高くても買っちゃうよ(笑)

でも、ショパンにも、リストにも、シューマンにも、ドビュッシーにも、
音楽のあり方という意味で共通点があって、
ブレハッチは、うまくそこに入り込んで弾いているので、
ショパン以外の作曲家云々というよりも、音楽として違和感がないんですよ。
これってすごいことだよなぁ、と思います。

…うまく言葉が使えなかった(苦笑)

これは絶対買いですよ!って大声で勧めるものではないような気がしていますが、
CDショップなどで視聴が出来るようでしたら、
一度聴いてみる価値はあると思います。
よろしかったら、ぜひぜひ、どうぞ。
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青さも楽しむ。

2005-10-25 01:23:39 | Weblog

あーショパンコンクール、終わっちゃったのね~。
一気に現実に戻った気が(笑)
だってあんなすごい才能たちを聞いた後、

自分のピアノが変わってないことに愕然(笑)

今日は仙台に行ってまいりました。
卒試も近くなってきたし、それまで何度か通う予定。
しかしまぁすっかり風が冷たくなっていて、
静岡に慣れたこの身体には厳しかった(笑)

というわけで(どういうわけだ)、今日は私の誕生日です。
基本的に、歳を取ることは、今のところ、
おそらく世の中の同い年の人よりは、
嬉しく思っています。

歳を取らないと、弾けない曲もあると思うんです。
ショパンの幻想ポロネーズとか。舟歌とか。
もっと言うとブラームスの後期の小品とか。
でも、無為に歳を取って弾けるわけじゃないしね。
いいしわの増やし方をしていきたいものです。

でも、今は今この歳だから弾ける曲を存分に弾いておきたいと思います。
卒試後は、シューマンの2番のソナタと、
グリーグのコンチェルトを勉強しようと思います。
青いラインナップでしょ(笑)

このシューマンの2番、有名なピアニストたちが弾いている割に
メジャーになりきれないところがあったので、
そこも気に入ってたのですが(笑)、
前述のぶれはちさんが一昨日くらいに出したCDの中に、
この曲入ってるんですよね。
この波に乗って有名になっちゃったらなんだかなぁ。

今日くらいにあまぞんさんからうちにこのCD届くはずです。
ちょうど誕生日に届くなんて、
やるじゃない、あまぞん。

では、今年も一年どうしようもなく歩みますが、
みなさまどうぞよろしくお願い致します(笑)
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はちお。

2005-10-23 22:52:00 | Weblog

すごい眠いので、今はちょっとだけ。

今日、ニュースでショパンコンクールのことが放送されていて、
とあるテレビ局のキャスターが、
「優勝は、ラファウ・ぶれはちさん」って言ったんですよ。

正しくはブレハッチね。レに若干アクセントね。

ぶれはちって平坦に読んじゃだめよ。
それじゃ、ぶれ八男(読み:ぶれはちお)みたいじゃないの。
八男…ねぇ(笑)
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そうそう。

2005-10-22 15:08:39 | Weblog

結果はこちら(ショパンコンクール公式HP)です。
最後くらいあちらのHPで気分を味わいましょう(笑)

個人的には、1位やその他の賞をブレハッチが総なめしたのは、
一番驚かない結果だったと思っています。
今大会で、彼ほど、1位になって皆が祝福したり、仕方ないと思える
コンテスタントはいなかったと思います。
1人、違う次元にいましたからね。

昨日、ファイナル演奏終了後、結果発表の間に、
ブレハッチのマズルカが再放送されてたんですね。
すごく、ほっとするマズルカで。
やっぱり彼がいいな、と思っていたんですよね。良かった良かった。

でも、3位がイム兄弟っていうのがなんかなぁ。
山本貴志はどこへ!!!ってちょっとお怒りですよ(笑)
個人的には、
ブレハッチ(―2位なしかも)―山本さん―イム弟さん…かなぁと思っていたので。

まぁ、でも文句の少ない結果だったのかな。
山本さん独特だし。
私たちはカメラワークのもと映像を見ているので、
姿勢とか気にならないですが、
ホールで間近に見ちゃったらそれに気をとられちゃうかもしれないしなぁとも
思ったりしました。
でも彼はここでこうして多くの人に知ってもらえて、
いい方向にいくんんじゃないかな。
まだしばらくポーランドで頑張って、
いつか日本でも凱旋コンサートでもしてくださいね(笑)

今日の夜は、入賞者によるコンサートです。
また夜遅いですが、
今日は安心してゆっくり聴けます。うれしいなぁ(笑)
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飛行石。

2005-10-22 05:03:12 | Weblog

ショパンコンクールも今日で終わり。
明日の朝早くに結果が出ます。

今日もこの時間まで起きていて聴いてましたよ。
今日は飲んできたのでちょっと眠かったのですが、
今日だけは寝るわけにはいかないと思い、
顔を洗ったり歯磨きしたりしながら頑張りました(笑)

今日のラストは、そしてコンクールのラストは、ブレハッチ。
なんかもうどきどきしましたよ。

ポーランド人の期待を一身に背負って、
予選2回ともすばらしい演奏を披露して、
ファイナルは失敗できない、
これを決めれば…と思うんじゃないかな、と思うと、
こっちも緊張したりして。

でも、当の彼は、気負いもなく、
違う世界にいるかのように音楽を紡ぎ出していましたけどね。

彼の演奏には、何かアピールみたいなものは少ないと思います。
インパクトのあることをするわけじゃないし。
でも、他のコンテスタントと明らかに違かったのは、
彼の音楽から、「ね、ショパンってこんなにすてきでしょ?」っていう、
ささやかな問いかけがあったこと。
彼の中でまずひとつ、音楽の世界が完結していて、
なおさらそれが柔軟性のあるものでないと、
お客さんに問いかけると言うのは難しいんですよね。

昨日の山本さんは、そういうタイプではなくて、
どちらかというと、彼の世界に巻き込んでいくタイプ。
それもそれで、聴き手としてはすごくおもしろいんですよね。
一緒にその気になれますから(笑)

まぁしかしブレハッチの音の美しいこと!
何と言うのか、音の着てる服が違うみたいで、
音の一つ一つがふわふわつやつやのミンクのコートでも着てるみたいだった(分かります? 笑)。

そしてまた3楽章の舞曲のリズムの絶妙ですこと。
今回のコンクールで、他のコンテスタントで、日本人で、
けっこういい音出して、ヴィルトゥオーゾな感じの人がいたんですけど、
3楽章のリズムが、なんかどじょうすくいとか阿波踊りみたいになっちゃってて…。(←失礼)
そこまでなかなかいい感じだっただけに、
そのどっこいしょ感がせつなくて(笑)

でも、西洋系の人が弾くと、
適度に泥臭く、適度におしゃれで、
こぎれいすぎず、でも田舎くさくなく、
この程度の加減がどうも私たちには分からないんですよね。
私は、くさくなりすぎるタイプなのですが、
無難にまとめようとしておしゃれにあっさりと行き過ぎちゃう人もいるし、
だからといって、その程度を計算しすぎてショパンの即興性みたいなものを邪魔しちゃったりするのはもったいないし。

そういう意味でも、ブレハッチの演奏は、
誰よりいいとかそうでないとか、何位とかっていうよりも、
「あー、ショパンだぁ。。。」っていう感じで。
幸せですねぇ、ほんと。

私は、今回、
メッキが光っている音楽よりも、
そのもの自体が飛行石(ラピュタね 笑)みたいに、
内から深く光や熱を放っているような、
そういう音楽にちゃんとご褒美がつくといいな、と思うし、
その違いを感じられる演奏たちに出会えて、本当に良かったと思います。
毎晩寝不足しわクマ充血に悩まされましたけどね~~(笑)

では、6時まで、ちょっとおやすみなさいまし。
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半泣き。

2005-10-21 04:31:21 | Weblog

もう寝なきゃ明日も早いぞっていう時間なのですが、
これだけは書いて寝ないと気が済まないさ。

山本貴志さん、すごかったーーーーー。

もう最初っから、パソコンを通してでも、
音の持つ響きが違うんだもんね。

しかも、彼のいい音に引っ張られて、
オケのやる気が明らかに上昇(笑)
彼のときは、音の集まりも良く、勢いも良く、
ちょっと見直しましたよ(笑)

終わったとたんパソコンの前で拍手。
しかも半泣き。

…我ながら変だな(笑)

でも、会場もすごい盛り上がりで、
夜中に起きて見た甲斐あったな~と思いましたよ。

あと一時間寝たら学校行きます。
あーでもこの生活もあと一日か…。
明日はブレハッチ。またどきどきだなぁ。
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グバイドゥ…?

2005-10-19 22:42:25 | Weblog

ショパンコンクールも終盤に入ってきて、
日本時間の深夜1:00~4:00にライブ放送があります。
なので、これから寝て、1:00に起きて、
布団の中で音だけ聴くという、
すさまじく乱れた生活を送っています(笑)
でも意外と朝起きるとちゃんと記憶に残っていておもしろいです。

さて、ショパンコンクールを見ていて、
自分も何かしなければとあせりを感じ、
自分の身の丈にそれなりに合ったコンクールを探してみています。
私の場合、このときに一番気になるのが、
持っていかなければならないレパートリー。
私は譜読みがすご・・・・・・く遅いので(涙)、
新曲をどれだけ見なければならないかがキーポイントなんです。
自分の持っている曲に足りなければ新曲を足さなければいけないし、
日程は迫ってくるし、
その辺の兼ね合いで、チェックしています。

ショパンコンクールはショパンだけを弾きまくるという
おもしろくも大変なコンクールですが、
世界中の多くのコンクールではたいてい、
さまざまな年代のさまざまな曲を弾くことになります。

そこで目に付いたのが、「1950年以降の作品」。
作曲家がフリーの場合もあるし、指定されていることもあります。

コンクールごとに全曲変えるのは無理な話なので、
作曲家が指定されているコンクールの方にあわせて考えているのですが、
その中に、グバイドゥリーナが入っていました。

何曲かピアノ曲があることは知っていたのですが、
実際聴いたことはなかったので、聴いてみました。

…この人、すごい。
音楽がタイトな感じで、
むだな音がない印象がする。

私は、現代曲というのが良く分からないので、
ほぼ感覚で聴くんです。
現代曲は、興味深い論理を使って書いているものが多く、
その辺を知ったり探ったりするのはキライではないのですが、
どれだけ論理がおもしろくても、
音になっておもしろくなかったら意味ないと思うので、
耳にしてみて、自分の直感で、いいと思うものが好きなんですけど(笑)

その感じで、はじめてぞくっときたのが、矢代秋雄さんなのです。
西村朗先生の授業の時に、先生が解説付きで流して下さって。

そのとき感じた身の締まるような感じを、
グバイドゥーリナを聴いて久々に感じました。

今もバックで流れているのですが、
ちょっとプロコみたいな、ストラヴィンスキーみたいな、
面白おかしい曲も書いてるところとかもいい(笑)

ところで、素朴な疑問ですが、
Gubaidulina、
グバイドゥリーナなんでしょうかね。
それともグバイドゥーリナなんでしょうかねぇ。
誰かご存知の方、そっと教えてください(笑)
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二次予選終了。

2005-10-17 02:19:34 | Weblog
皆さんご覧になりましたか、ラファウ・ブレハッチ!

私はなぜかすさまじくドキドキしながら見ました(笑)
全然関係者じゃないんですけど。
でも個人的には、
彼みたいな人におさまるところにおさまって欲しいわけですよ。
力量はもう十分すぎるほどに分かっているので、
無事に終わってくれぇ、とおせっかいな心配をしてしまって(笑)

私としては、ああいうタイプの人がきちんと評価されなかったら、
クラシック界これからまずいんじゃないの、と思う感じなんですよね。

ばりばりっと弾く人はいる。間違えずに弾ける人もいる。
それはとても大事なことです。それありきです。

でも、音楽の本質はそこにはないと思うんです。

私が、二次を、全部ではないですが聴いた感じだと、
ブレハッチは、他のコンテスタントとは違う次元にいる。そう思いました。
どっちが上でどっちが下、っていうコンクールの世界において、
勝ちに来ているなっていうのが音楽に見えまくっている人もいるわけですよ。
そういう中で、彼は、いろんなプレッシャーもあるでしょうが、
あくまでマイペースな音楽を投げかけていて。

何か応援したくなりません?(笑)

いやーしかし一次は、やったるでーみたいな感じで(笑)、
のびのびと弾いている人が多かった気がするのだけど、
二次になるともうひとつ上がりたい、という気持ちになるんだろうなぁ。
二次で踏みとどまれない人もかなりいたような感があります。
ソナタ、マズルカ、ポロネーズというラインナップもきついでしょうし。

…蒸し返しますが、
ブレハッチの英雄ポロネーズも、マズルカも、まさに自然だった。

皆、特にアジア人は、マズルカとかっていうと考えすぎて、
あの拍を強くしようだとか、何拍目の間を長くしてみようだとか、
計算しすぎちゃって、ぎこちなくなっちゃったりしていて。
でも何にも考えなかったら、マズルカじゃないって評価になっちゃうし。

国民性だなんて言葉で片付けたくないですが、
ブレハッチのマズルカは、なんでもないのになにかある、という感じで。
ショパンがマズルカという分野でしたかったことってこういうことなのかなと、
漠然と感じました。

それは、ポロネーズにおいても同じことが言えると思います。
ポロネーズの方が、マズルカよりも、曲として処理がしやすいとは思うのですが。

いやーしかしこんなにショパンばっかり聴いてるときも人生のうちでそうないだろうなぁ。
というわけで、今日の夜中、二次の結果が出ます。
私の勘はどれくらい当たるかなぁ(笑)楽しみです。


……
追記。
結果出ましたね~。PTNAのサイトです。
ここの講評はまぁあまり当てにしてないのですが(笑)、
生と放送の違いもありますから、けっこう楽しく見ています。
さて、結果に関してですが、
好き放題言いますがあくまで主観ですし、
自分のことは棚に上げるし(笑)、
ホールで聴いたわけではないので、
キツいことを書いていても流してください(笑)

まず、ブレハッチと山本さんは、もう確定だろうと思っていたので、次。
関本さんは、二次はばりっと決めてきましたからね~。
大崎さんの演奏は、前から私は好きではないのですが、
それでも、これは通りそうだな~と思ったので、納得。
工藤さんは、…ごめんなさい、ドレスしか印象にないです。。。
そして、イム兄弟。
実は私、有名な方の弟さんがだめで、お兄さんが行くかと思ってたんです(笑)
さすがにそれはなかったですが、
弟さんの音楽には、私、ついていけないんです(笑)。こわいんですよねーなんか。
お兄さんの方は、独特の解釈でびっくりもしましたが、
地に足が着いているという印象だったんですよね。
本選でどうなるかは分かりませんが、私はちょっとお兄さんの肩を持ちたい(笑)
そして、根津さん。彼女がとても上手なピアニストなことは、
前々から分かっていたのですが、ショパンコンクールに関しては、
少し停滞していた気がします。
特に二次は、ちょっとかわいそうなくらいで、
本人もそれは分かっていたのでは?という感じだったので、
正直名前があって、ほぇぇーーと思いました。
ちゃんと言葉に出来る方たちはそのくらいでしょうか。

そして、ざんねんだった方たち。
佐藤君は、ショパンというには違うのかもしれないというのが引っかかるところだったので、
ショパンコンクールというのは独特だしなぁと思うとあまり反論出来ない感じがあります。
大嶺さんは、プログラムの最後に向けてどんどん良くなっていっていたのですが、
やっぱり頭の幻想ポロネーズの停滞が厳しかったか…
辻井君は、…いろいろ話題が先行していますが、
私個人的には、音楽がまだまだ子供っぽい、と感じました。
確かに、目が見えなくてあそこまで弾けるのはすごい。
でも、音色を弾き分けようとするところまで届いていない感じがして、
せっかくいい音出せるのに、もったいないなぁ、と思いました。
でも彼は若いし、まだまだこれから、ですよね。

んーでもこう書いてると、
まぁそれなりになるようになったんだろうか?とも思うし、
ブレハッチと山本さんのコンチェルトを楽しみにすればいいかって気もするし(笑)
日本の人ばかり気になっていて、あまり他の方をちゃんと聴いてなかったので、
そのほかの方々の名演に出会えたらそれもおもしろそうだし。
これ、公共の場に出していいコメントなんだろうか?(笑)
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