ということで朝早く(と言っても7時なんだけど。)に起きて朝食。
このホテルはコンクール側が用意してくれたホテルなので、
必然的にレストランにはコンクール参加者と思しき人ばかり。
ちょっとどきどきしながら朝食。
基本コールドミールですが、あったかいコーヒーを飲んで、気合を入れて、
いざ音楽院へ。
音楽院は町の真ん中のドメニカーニ教会の、修道院部分を改修したところ。
と、今気づいたのですが、肝心の教会の外見を撮ってませんでした(爆)。
ということで、ホテルの前のWalther広場の写真。
真ん中にいる像が中世ドイツの詩人ヴァルターさん。
ここボルツァーノという町は、オーストリア国境に近く、
住む人たちもイタリア語とドイツ語を話し、
Bolzanoというのはイタリア語、Bozenというのはドイツ語です。
こんな風に、町の看板もイタリア語とドイツ語併記。
これはダヴィンチ通りです(笑)
とまぁ、音楽院にある受付に行き、エントリーをして、
練習場所をもらいまして、午前中一杯練習。
部屋はこんな感じで、私は明後日演奏予定だったので、アップライト。
ま、教室ですね(笑)
で、お昼まで練習して、お昼ごはんを調達しに、
空いた1時間ほど街中を散策。
音楽院横にあったコンビニチック(?)なお店で水を買い、
すこしにぎやかな方面へ(笑)
とりあえず地図を見ると、近くを川が流れているので、
そこを目指してみる。
こんな感じの橋のたもとを抜けて、
橋はこんな感じ。街灯がかわいい(笑)
橋から川を見るとこんな感じ。
ボルツァーノは自然がいっぱいの本当にきれいでこぢんまりとしたステキな町。
小一時間歩いたくらいで写真がたくさん(笑)
で、結局そこを抜けて、エルベ広場へ。
ここは市場になっていて、食材を買い求める人たちでいつもにぎわってました。
この脇にその名も「Subito」(すぐに)という名のPizza屋さんがあり、
そこでツナとたまねぎのピッツァをテイクアウトして、
音楽院に戻りながら食べる(笑)
で、午後の練習を始めたわけなのですが、
ChopinのEtudeのop.10-4を練習していたら、
なんだか左手の中指と薬指を持ち上げると痛い。
そのうちにその中指と薬指の神経のジョイントする手首の部分が痛くなってきて、
なんだか動かせない状態に。
薬指は徐々に痛くなり、あれよあれよと言う間に動かなくなってしまって。
…えーっと。どうしよう。
実はこの手の職業病(?)にかかったのは人生初。
腕が痛いなーとか肩が痛いなーとかそのくらいはあったんだけど、
動かせなくなるなんてことはなかったし、
たいてい次の日には痛くなくなる程度のもので。
これは困った、と思いつつ、
とにかく練習の合間に薬局を探しに町をさ迷うことに。
こういうことは想定していなかったので、湿布とか持ってなくって…。
たまたまWalther広場を脇に抜けたところにスーパーがあって、
その隣に薬局発見。湿布も発見。
とにかく湿布を貼って、様子を見ながら夜も練習。
手も痛かったんだけど、それ以上に、
ホテルに帰って一人でまんじりと夜をすごすよりも、
ピアノの部屋にいるほうが不安が紛れる気がして。
といってもピアノの部屋は周りからばりばり弾いてる音が聴こえて来て、
それはそれで自分の劣等感との戦いなわけですが。
でもこうして、手を傷めても練習しなきゃならなかったり、
その練習しなきゃっていう不安は、
今までちゃんと練習してこなかったからで、
なんかここまで来て私は何してんだろうなぁ、とどっぷり凹む。
んで、10時まで練習して、部屋に帰ると、とにかく孤独。
手を水道で冷やしたりあっためたりしながら、ぼけーっと凹む(笑)
とにかく明日、治っていることを祈りながら、
湿布を貼って寝る。
こういうときにともかく眠れる自分だけはすごいかも、と後日思ったり(笑)