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Everyone says I love you !

弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

安倍自民党政権がヘイトスピーチ社会を作っている。安倍・麻生・伊吹・下村・高市・新藤・稲田・萩生田。

2015年04月11日 | 外国人の人権・人種差別反対・嫌中嫌韓反対

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明日2015年4月12日は統一地方選挙前半戦投票日です。

さて、安倍政権が武器輸出三原則を放棄したり、秘密保護法を制定したり、集団自衛権の行使を容認したりすることは、それが日本を戦争に巻き込まれないようにしてしまう、あるいは、平和日本を積極的に戦争を起こす国にしてしまいかねない、という意味で非常に危険な性質を持っていることは間違いありません。

その上、安倍政権が持つ危険性は、日本を人々がお互いに傷つけあい、罵り合い、憎しみ合う「ヘイト社会」にしてしまうことにあると思います。



在日特権を許さない市民の会の元幹部とにこやかにツーショットを撮影している安倍首相

 



第二次安倍内閣が発足した2年余り前から、在特会=在日特権を許さない市民の会などの「ヘイトスピーチ」という言葉をよく聞くようになったと思いませんか?
これは安倍政権の極右体質がもたらした必然的結果だと思います。
安倍政権が戦前の日本の侵略戦争や南京虐殺などの蛮行、植民地支配と「従軍慰安婦」などの人権侵害を否定する歴史修正主義に立つことは、「朝鮮人を殺せ」と叫ぶ在特会などのヘイトスピーチと言っていることは同じです。

ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて
 安田浩一
講談社

 第三十四回講談社ノンフィクション賞受賞作、そして第四十四回大宅壮一ノンフィクション賞候補作品。
 聞くに堪えないようなヘイトスピーチを駆使して集団街宣を行う、日本最大の「市民保守団体」、在特会(在日特権を許さない市民の会 会員数約1万人)。
 だが、取材に応じた個々のメンバーは、その大半がどことなく頼りなげで大人しい、ごく普通の、イマドキの若者たちだった・・・・・・。
 いったい彼らは何に魅せられ、怨嗟と憎悪のレイシズムに走るのか。
 現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。

 


安倍晋三という人は、人に賞賛を受け続けなければ生きられず、批判されることには耐えられない人格の持ち主のようです。
彼はソーシャルネットワークサービスとして有名なフェイスブックに登録しています。そして、彼のフェイスブックを読むために彼をフォローしている読者は、45万人を超えています。
そして、そこに書かれた読者のコメントを見ると、45万人のほとんどが、保守というより極右的ないわゆるネトウヨです。

そしてこんな書き込みが放置されている

(反対勢力は)売国奴以外の何物でもない。きっと在日だよ」
「反日在日韓国人わ徹底的ニ潰しましょう(原文ママ)」
「日本国内のとりあえず中華料理屋店 韓国料理屋店、関係店をぶっ潰せ~」
「野生唐物 北京原人を射殺してください」
「中国朝鮮3国もろとも殲滅でいいきましょう」
「北京とソウルに、原爆よりえげつない、核物質搭載(劣化ウラン)イプシロンミサイルを打ち込んでしまえ~。」

 


そして、安倍氏が何か書くと、45万人にそれが一斉に伝えられます。そして、彼の書いた内容が過激であればあるほど、「いいね」ボタンが何万回も押され、膨大な数の賛美するコメントが書き込みされるのです。
それはあたかも、ヒトラーなどのファシストの演説に熱狂的に歓声を上げる聴衆のように、熱に浮かされた光景です。



今日は、リテラという、今時珍しいほどの優れた批判精神を持つニュースサイトの、
「ネトウヨも真っ青のトンデモ発言…衆院選候補者“極右ヘイト”ランキング」
という記事を、私が再構成したものを読んで頂きます。


元記事には、自民党だけでなく、石原慎太郎や平沼赳夫や田母神俊雄や西村眞悟や山田宏らの次世代の党のリーダーたちや、維新の党の杉田水脈などの若手右翼の妄言も網羅しているので、そちらも是非お読みください。

 

この連載の終わりで、『ネットと愛国 在特会の闇を追いかけて』(講談社)という素晴らしい著作があるジャーナリスト・安田浩一氏はこうまとめています。

「在特会が政治家にアプローチをかけているというよりも、私はむしろ『保守政治家たちのほうが“ザイトク化”している』と見ます。ネット言論でも、今や『国益のため』と言えば何でもありの状態になっている。この“思考の単純化”と言える空気の下地をつくりあげたのが在特会の活動です。そして、政治家はそういった匂いに敏感です。社会の空気を忖度するわけですから」

今に在特会なんていらなくなる──そう安田氏は続けます。

「ある意味では、これからは在特会がデモをやらなくとも、国会のなかで、地方議会のなかで、政治家たちが在特会の主張に非常に近いことを言ってくれるのですから。これが一番怖い。つまり彼らは“黒塗りの車に乗った在特会”だと言えます」

 



以下、安倍内閣の与党である自民党の中核となっている候補者がいかに在特会化しているか、見ていただきます。
こんな人格の持ち主たちが、内閣総理大臣であり、閣僚であり、国会議員であることに
皆さん、戦慄されると思います。

私は皆さんに問いかけたいのです。

こんな人たちが中枢にいる自民党にあなたは本当に投票しますか?
そして、これらの候補者の出馬している選挙区の有権者の方々によく考えて頂きたいのです。
こんな人たちをまた議員にして、この国をますますヘイト国家にして良いのですが、と。

 

 

以下、リテラから引用・再構成します。



1 ヘイト勢力との関係だけじゃない 本人も“韓国は娼婦国家”とヘイト発言をしていた

安倍晋三(自民党/山口4区)

「日本会議国会議員懇談会」「神道政治連盟」「創生『日本』」「親学推進議員連盟」……ほとんどすべての極右組織に幹部として関わり、一貫して歴史修正、従軍慰安婦否定、憲法改正の旗ふり役をつとめてきた安倍氏。ヘイト勢力との関係も濃厚で、ネットでは在特会元大阪支部長・増木重夫氏とのツーショットも出回り、ブログで「中国人はゴキブリ」「韓国人はダニ」というヘイトスピーチを繰り返していた神社宮司の本を「日本人の誇り」と絶賛していたことも明らかになった。

 第二次政権発足以降は、安倍氏自身が直接的な暴言を口にするケースはほとんどないが、おそらく、その心の裡には、グロテスクな韓国、中国に対する差別感情が存在していると考えて間違いない。

 実際、過去にはその偏見が垣間見えた事件もあった。1997年に自民党右派の若手議員たちで結成された「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」という議員組織の勉強会のなかでのできごとだ。安倍氏は当時、この事務局長を務めており、会には後に安倍氏の側近となる、菅義偉氏(神奈川2区)や下村博文氏(東京11区)、高市早苗氏(奈良2区)らも参加していた。

 


 この勉強会の記録が『歴史教科書への疑問 若手国会議員による歴史教科書問題の総括』(展転社)として出版されているのだが、そのなかで、安倍氏は従軍慰安婦の強制連行はなかったとして、こんな発言をしているのだ。

「実態は韓国にはキーセン・ハウスがあって、そういうことをたくさんの人たちが日常どんどんやっているわけですね。ですから、それはとんでもない行為ではなくて、かなり生活の中に溶け込んでいるのではないかとすら私は思っているんです」

 キーセンとは、漢字で「妓生」、韓国の近代化以降は料亭での接客女性を指すが、安倍氏発言の文脈では「キーセン」と“娼婦”が同一視されており、そして、その「キーセン・ハウス」=“娼婦館”が韓国社会の日常に「溶け込んでいる」、すなわち“韓国は娼婦国家である”と言い放っているのである。

 従軍慰安婦の日本軍による強制連行を否定したいがために、韓国全体を貶める……政治家とは思えないおぞましいやり口だが、そんな人物が後に日本の総理の座に座ったのだ。

 しかも、その安倍氏もまた、麻生氏と同様、ネットを利用してネトウヨを培養してきた。

 安倍氏は自分に批判的な報道を「捏造」と認定し、Facebookを通じて、「マスコミ報道との戦いです。私は皆さんと共に戦います」などと宣言することで、“共闘者”としてのイメージをつくりあげてきた。そして、首相の立場では言えない、中国や韓国への差別、反日批判、政敵や“マスゴミ”への攻撃をコメントという形で代弁させてきた。

 その露骨な差別的感情、そして自らに批判的なものを「捏造」「偏向」とレッテルを貼る陰謀史観において、安倍氏とネトウヨの関係はまるで映し鏡のようでさえある。謹んで「ヘイト・ディクテイター」の称号を捧げたい。





2 ネトウヨに最初に目をつけた政治家のルーツ…一族経営企業で外国人強制労働の過去

麻生太郎(自民党/福岡8区)

 選挙期間中も、少子高齢化問題にからんで「子どもを産まないのが問題」と妄言を吐いた麻生太郎氏。しかし、麻生氏にとってこんな発言は序の口。これまでも「ワイマール憲法もいつの間にか変わっていて、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」など、暴言を連発してきた。

 しかも、選民意識丸出しで差別的なのが麻生氏の暴言の特徴だ。たとえば、有名なのが新人時代のエピソード。1979年、39歳で衆院選に初出馬した際、自信満々で演壇に立った麻生氏は開口一番に、「下々のみなさん!」と言い放ったという(「週刊大衆臨増」2008年11月30日号)。

 さらに、01年、当時、総裁選レースでライバル関係にあった野中広務・元自民党幹事長に対して、派閥の幹部会で「野中のような出身者を日本の総理にはできないわなあ」と発言したことを当の野中氏に告発されている。

 もちろん、差別は韓国人・朝鮮人にも向けられている。03年には東京大学の講演会で、「創氏改名は、朝鮮人の人たちが“名字をくれ”と言ったのが始まり。日本はハングル普及に貢献した」などと発言して、謝罪する事態になった。

 



 麻生氏の旧日本軍を正当化する発言の背景には、麻生財閥の御曹司である出自が関係しているとの指摘もある。麻生氏の曽祖父が創業した麻生鉱業は、朝鮮人を劣悪な環境で働かせていたうえに、戦時中は外国人捕虜を強制労働させ、虐待していたことが、米「ニューヨーク・タイムズ」の指摘で判明している。麻生氏には、軍と一体となって戦争犯罪を犯してきたこうした一族の過去を糊塗する目的があるのではないか、というのだ。

 実際、外国人捕虜の強制労働報道に対して、当時、外務大臣だった麻生氏は外務省に指示して「ニューヨーク・タイムズ」を激しく非難する抗議文を在ニューヨーク総領事館のホームページに掲載させている。ところが、その後、事実関係を示す日本の公文書が発見され、外務省は抗議文を撤回する大恥をかくことになった。

 


 2位にランクインするにはこれだけでも十分だが、麻生氏が真に罪深いのは、こうした極右・差別思想を媒介にネット民を取り込み、ネトウヨの台頭のきっかけをつくったことだろう。今でこそ、J-NSC=自民党ネットサポーターズクラブ(ネトサポ)など、ネトウヨを使った情報操作を熱心にやっている自民党だが、麻生氏はそのずっと前、06年の総裁選で初演説に秋葉原駅前を選んで「自称おたくのみなさん」という演説をぶった直後から、ネットに照準をさだめ始めた。

 秋葉原の演説をきっかけにオタクやネット民から支持を集め、“ローゼン閣下”の称号まで与えられた麻生氏は、08年、総理就任前にはニコニコ動画に「麻生自民チャンネル」を開設。ネトウヨに現実の政治という新たなエサを与え、自民党の総理候補にもなっている政治家が自分たちの仲間であるという意識を浸透させていった。そのことがネトウヨの裾野を広げたのは間違いない。そして、こうしたネトウヨの一部が実際に“路上に出て”在特会らと合流していったのである。そう考えると、麻生氏はまさに、“ヘイトの育ての親”といっても過言ではないだろう。

 



3 「市場原理主義」のために「愛国教育」を! グロテスクな極右ヘイト議員の元締め

伊吹文明(自民党/京都1区)

 解散までは衆議院議長を務めていた伊吹文明氏。大蔵官僚出身ということで、他のタカ派議員に比べると、知的で上品なイメージをもっている人も多いと思うが、騙されてはいけない。

 第一次安倍政権では文部科学大臣に就任し、安倍首相の右腕として教育基本法改悪に取り組み、愛国教育復活の先鞭をつけた。また、伊吹氏は長らく志帥会=旧中曽根派の会長をつとめていたが、この志帥会は安倍首相の出身派閥である清和会と並ぶ極右派閥で、故・中川昭一氏を筆頭に、古屋圭司氏(休会中/岐阜5区)、林幹雄氏(千葉10区)、江崎鉄磨氏(愛知10区)、西川京子氏(九州ブロック比例)、伊東良孝氏(北海道7区)、高木宏壽氏(北海道3区)、そして参議院議員では衛藤晟一、片山さつきなど、多くの右派・ヘイト議員を生み出してきた。いわば、ヘイト議員の巣窟の元締的役割を演じてきたのだ。

 もちろん、個人としての政治姿勢も極右そのものだ。神道政治連盟国会議員懇談会、日本会議国会議員懇談会、親学推進議員連盟といった団体に参画し、元在特会大阪支部長が事務局長の「教育再生・地方議員百人と市民の会」に「顧問」として名を連ねていた。

 



 暴言も連発している。「(人権は喩えると)栄養がある大切な食べ物だが、食べ過ぎれば日本社会は『人権メタボリック症候群』になる」といった人権否定を口にしたこともあるし、文科相時代には「美しい日本語が話せないのに、外国語をやっても仕方ない」という国粋主義発言、最近も「体罰を全く否定しては教育なんてできない」と体罰を容認して批判を受けた。

 さらに、2011年の自民党支部大会では「悠久の歴史の中で、日本は日本人がずっと治めてきた」「大和民族がずっと日本の国を統治してきたということは歴史的に間違いない事実」「日本は極めて同質な国」という発言をしたこともある。

 この発言が問題なのは、沖縄や北海道の歴史を無視した差別性もさることながら、日本を「同質な国」と誇らしげに語っていることだ。これは、先の戦争でアジア諸国に「同化政策」「皇民化政策」を推し進めていった大日本帝国の発想そのものであり、現在の外国人排斥、ヘイトの流れにもつながるものだ。

 しかも、伊吹氏が特徴的なのは、こうした極右思想と新自由主義的な経済政策をミックスさせていることだ。弱肉強食の市場原理による競争社会を全面肯定し、そのうえで「競争資本主義になればなるほど当事者の自己抑制、人間力が大切になる」「人間力の回復には、良き慣習や伝統の継承を基本に家族のあり方を見直し、地域社会を復権することが求められる」として、「そのためには日本国憲法の改正、教育基本法の大幅改正が必要になる」と主張する(「自由民主」05年12月号)。

 これはつまり、強者に収奪されて貧困状態に追いやられてもおとなしく国のいうことを聞く国民を育てたい、そのために愛国教育をやれ、ということだろう。そういう意味でいうと伊吹氏は、伝統保守ですらない今の自民党のタチの悪さを象徴する政治家と言えるかもしれない。

 



4 本物の極右! ヘイトだけじゃない! 若者を徴兵して草食系を叩き直せ!の提言も

稲田朋美(自民党/福井1区)



 安倍首相のもとで当選3回にして異例の政調会長に抜擢された稲田朋美氏。彼女を政界にスカウトしたのが安倍首相じきじきであったことは有名な話。今年9月には、本ランキング11位の高市早苗氏(奈良2区)とともに、ネオナチ団体代表とのツーショット写真の存在が発覚したが、その思想の極右度は“営業極右”である高市氏をはるかに凌駕している。

 そもそも稲田氏は、弁護士時代から極右歴史修正主義的な弁護活動で知られていたが、政治家となってからは、11年に竹島へとわたるフェリーが出る鬱陵島に前述の新藤氏らとともに訪問を試みて入国を拒否されたり、13年5月の会見で「慰安婦は合法だった」と発言したりと、いっそう極右的な言動に磨きがかかっている。言うならば“弁護士と議員のバッチをつけたネトウヨ”。

 実際、前述の在特会関連団体「なでしこアクション」主催の「慰安婦問題を糺し 毅然とした国の対応を求める 国民集会」というイベントに登壇している様子が動画で確認できる。それに加え、稲田氏の資金管理団体「ともみ組」は、10年から12年にかけて、在特会で顧問に近い立場にある有力会員ら幹部とともに活動している8人から、計21万2000円の寄付を受けとっていたと報じられた(毎日新聞社「サンデー毎日」14年10月5日)。

 そんな稲田氏を、ネトウヨたちは自らの代弁者だと感じているのか、「稲田姫カッコよすぎる!」「初の女性総理へ推す!」などともてはやしている。だが、彼らは知っているのだろうか? 稲田氏は「正論」11年3月号の対談でこんなことを言っているのである。

「教育体験のような形で、若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか」
「『草食系』といわれる今の男子たちも背筋がビシッとするかもしれませんね」

 つまり、稲田氏は“若者の徴兵制”を提言しているのだ。若きネトウヨの諸君、想像してみたまえ。仮に徴兵制が敷かれたら、たとえば集団的自衛権の行使などで戦地や紛争地帯に送り込まれるのは、他でもない君たちなのだ。





5 自民党タカ派筆頭議員は“ネトサポ”の指導者!「ヘイト界の秋元康」の称号も

新藤義孝(自民党/埼玉2区)

 第二次安倍内閣で総務大臣や国家戦略特区担当大臣を歴任した新藤義孝氏は、太平洋戦争末期、硫黄島の戦いで指揮をとった栗林忠道大将の孫にあたる。彼の政治家としての悲願のひとつは、改憲と国防軍の創設だ。要職に着任中か否かにかかわらず靖国神社参拝を繰り返しており、今年も終戦記念日に参拝を行った。竹島や尖閣諸島への視察もライフワークとなっており、超党派で結成された「日本の領土を守るため行動する議員連盟」の会長でもある。

 このようにタカ派中のタカ派で知られる新藤氏だが、これをもってして氏を第9位としたわけではない。新藤氏の特筆すべき点は、“ネトサポ”こと「自民党ネットサポーターズクラブ」(J-NSC)の初代代表であり、現事務局長であるということだ。

 J-NSCとは、自民党が09年にネット上の支持者に呼びかけて設立したボランティア組織である。自民党公式サイトによれば、会員資格は「日本国籍を有する18歳以上の方(自民党籍の有無は問いません)本会の目的に同意し、規約、プライバシーポリシーに同意できる方」とされている。会員数は1万7000人以上で、自民党は彼らの活動を「公認」しているというスタンスだ。

 



 ネトサポの“仕事”は、自民党の政策や方針などをネットに書き込むこととされている。つまるところ有志による“広報部”という位置づけなのだが、「週刊現代」(講談社)11月22日号によれば、彼らはネット上で対立候補や他党に対するネガティブキャンペーンを張る中心的存在となっているという。

 実際、ツイッターのプロフィールをサーチできるウェブサービス「ツイプロ」で、「J-NSC」を検索してみると、確かに、J-NSC会員を自称するアカウントによって、そうした行為が行われている。だが、本当に興味深いのは彼らのプロフィール欄。以下のような文言が書き込まれている者が多数いるのだ。

「日韓断交希望!嫌韓嫌中」「今、日本は売国奴の手によって切り売りされようとしています」「保守支持!日本大好き、韓流嫌い!」「特亜、マスゴミ、放射脳、地球市民、反日似非日本人は大嫌い」「ネトウヨ上等! 国士上等!!」

 このネトサポのなかに、多数のネトウヨやヘイトスピーカーが存在しているのは、ほとんど決定的と見てよいだろう。

 そして、この組織をつくりあげた中心人物というのが新藤氏なのだ。新藤氏は第4回J-NSC総会にて、参加した会員に向けて、「こないだの選挙、お世話になりました!」「総務大臣を拝命しておりますのも、みなさんのおかげです」と述べ、拍手を浴びている。

 ヘイトや民族差別を食い止めるどころか、積極的に政治的動員をかけている自民党。J-NSCをプロデュースする初代代表・新藤氏に、“ヘイトの秋元康”の称号を贈呈しよう。

 


6 ネオナチ、ヘイト団体と関係するも…実は権力に取り入るための営業右翼との疑惑が

高市早苗(自民党/奈良2区)

 第二次安倍改造内閣の総務相・高市早苗氏。国家社会主義日本労働者党というネオナチ団体の代表とツーショット写真を撮っていたのは、本サイトでも既報のとおりだ。“日本でネオナチ”といってもピンとこないかもしれないが、同党のHPを3分も覗けば、読者諸賢も“マジもん”であることが分かるだろう──「民族浄化を推進せよ!」「優生学に基づく人種改良を目指す」などと主張する正真正銘の激ヤバ政治団体なのである。

 しかも高市氏は、“ナチスに選挙の方法を学ぼう!”と指南する『ヒトラー選挙戦略』という国際感覚の皆無の“発禁本”に推薦文を寄せていたことが分かっている。これは、当時自民党の東京都支部連合事務局広報部長だった人物による著書だが、内容は「説得できない有権者は抹殺するべきです」などという選挙制度を否定しかねないものだった。

 また、山谷えり子参議院議員との親密な関係が追及され話題になった “マスキクン”こと在特会元関西支部長・増木重夫氏が設立した「教育再生・地方議員百人と市民の会」(百人の会)のHP上にも、「顧問」として高市氏の名前が掲載されていた(現在は削除)。

 


 これらの証拠を組み合わせると、現在の高市氏は危険思想を持つ“極右ネオナチヘイト議員”としかいいようがない。にもかかわらず、彼女が11位にとどまっているのは、山谷や稲田氏とちがって、“にわか”感があるからだ。自由党、新進党にいたときはそう右翼的という感じでもなかったし、右派論壇誌などでの発言を追っていくと、むしろ、自民党で力を伸ばし、安倍首相をはじめとする有力者に取り入るために、右傾化を強めていった印象さえ受ける。

 高市氏は「諸君」06年2月号の稲田氏、山谷との座談会(司会・細川珠生氏)で、夫・山本拓氏(北陸信越ブロック比例)との関係をこんなふうに語っている

〈稲田 (夫の山本拓とは)いまはもう仲いいんだよね?
 高市 うん、ラブラブ(笑)。でもね、あの人、えらい親中派。
 稲田 そういえば、靖国問題でも「A級戦犯が合祀してあるところに行くべきじゃない」と仰っていたような(笑)
 高市 だからこの前も、朝早く蹴り起こして、「一緒に靖国にお参りに行こう」って誘いました。国立追悼施設建設反対運動に巻き込もうと画策しましたが、「夫婦でも政策は別」と、彼は涙目になっていましたね。
 細川 あら、ラブラブだったんじゃないですか?
 高市 つい、ホンネが……(笑)。だって、結婚一周年旅行の計画を立てようとしたら、主人は「中国へ行こう」って。七月にも無理矢理中国に連れて行かれて、私が盧溝橋記念館で「ここで先に発砲したのは日本じゃなくて中国なのよ」って、さんざんケチつけたから懲りたと思ったのに……。〉

 こういうゆるい会話を読むと、高市候補にとって右翼的姿勢はただの営業ツールではないか、という疑いがどんどん濃厚になってくるのだ。

 だが、営業右翼だからといって、罪がないわけではない。むしろ、彼女の出世のために日本はどんどん危険な方向に引っ張っていかれているわけで、ある意味、本気の右翼よりタチが悪いかもしれない。




 萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。

 だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。

 ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。今後も注視せねばならないだろう。




7 教育界を支配する歴史修正主義者の急先鋒!しかもあのワールドメイトから巨額献金

下村博文(自民党/東京11区)

 安倍首相の盟友であり、文部科学大臣を務めた下村博文氏も、「神道政治連盟国会議員懇談会」をはじめ、「日本会議」や、「創生『日本』」に関わる極右議員だ。ここに「親学推進議員連盟」事務局長という役職もついてくるので、さしずめ麻雀に喩えれば、メンタンピンにドラ1で満貫である。

 さて、下村氏といえば、「日本教育再生機構」との関係を筆頭に、歴史修正主義的な言動を繰り返してきたことで有名だが、大学業界や学習塾業界とのパイプも太い。そもそも下村氏は塾経営者から政界入りを果たしており、広く業界から多額の政治献金をもらっていることを認めている(「サンデー毎日」07年2月4日)。「しんぶん赤旗」によれば、塾業界からの献金額は05年から11年までで総額1289万にのぼったという。

 



 また、つい先日も、下村が代表を務める自民党の支部が、文科省の補助金を受けた2つの学校法人から、13年に計10万8千円の献金を受けていたことが判明した。政治資金規正法により禁止されている行為だったが、下村氏は、各学校法人の代表による個人献金であったとし、「詳しくチェックしていなかった」と会見で弁明している。他、興味深いところでは、奇天烈なCMで話題の学習塾「みすず学苑」などを経営する神道系宗教法人「ワールドメイト」からも、09年だけで300万円の寄付を受け取っている(「週刊金曜日」13年2月8日)。

 まさか新興宗教の意を受けて動いているという事はないだろうが、“女性の敵”ランキングでもお伝えした通り、下村文科相はかなりのオカルト好き。放置していたらそのうち、オカルト教育をはじめかねないかもしれない。






8 ヘイト勢力だけでなく統一教会も…“テレビ局に圧力”の実行犯は極右人脈のデパート

萩生田光一(自民党/東京24区)


 先日は“自民党に批判的な報道をするな”という脅しともとれる通達を在京テレビキー局へ送付して、大顰蹙を買った自民党副幹事長の萩生田光一氏。そんな萩生田氏にもヘイト勢力との関係が浮上している 

 村田春樹という、国政選挙にもたびたび出馬する極右政治団体「維新政党・新風」と深く関係を持つ人物がいる。彼が「東京代表」を務める「外国人参政権に反対する会・全国協議会」は、今から約10年前に誕生した市民団体で、在特会と共同してヘイトデモや集会などを頻繁に繰り返していた。14年現在、同会は活動を縮小しているが、在特会のHPには今でも「協賛団体」として名が連ねられている。

 そんな「外国人参政権に反対する会」のHPを見ると、「当会主催集会に出演(もしくはメッセージを)頂いた国会議員・地方議員リスト」というページがある。実はそのリストのなかに、稲田朋美氏(福井1区)、衛藤晟一参議院議員らと並んで、萩生田氏の名前が載っているのだ。

 


 萩生田氏は他にも、神道系極右団体・神社本庁直轄の「神道政治連盟国会議員懇談会」、「日本会議国会議員懇談会」、「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」幹事長代行、超党派保守議員組織「創生『日本』」と、ほとんどの右翼系組織とつながっている。

 だが、萩生田氏が一番問題なのは、統一教会との関係だろう。今年の10月に統一教会多摩文京区が主催した「祝福原理大復興会」なるイベントに、萩生田氏が来賓として出席していたと「週刊朝日」に報じられたのだ。入手した同集会の資料のなかに、萩生田候補の名前が記載されていたという(14年12月05日号)。

 ちなみに、統一協会系の団体「世界平和連合」は反共右翼的組織で、集団的自衛権の行使容認を求めるなど、安倍政権の政策や方針と近く、実際に安倍首相やその周辺とのつながりを指摘する声が後を絶たない。今後も注視せねばならないだろう。




9 自分の主張に反対する国民に「日本人やめますか」と恫喝する元警察庁長官の息子

城内実(自民党/静岡7区)

 以前から安倍首相のおぼえがめでたく、第二次安倍内閣では外務副大臣を務めた城内実氏。警察庁長官だった父・康光氏ともに、日本最大の右翼団体「日本会議」と深く関わりを持っており、ゴリゴリの宗教保守としても有名だが、彼をランク入りさせたのはなんといってもその物言いのトンデモぶりである。
 たとえば、13年12月に、「『秘密』の定義が十分明確ではない」として特定秘密保護法案を批判した国連人権部門のリーダー・ピレイ氏に対し、「場合によっては謝罪や罷免(要求)、分担金の凍結ぐらいやってもいい」と発言したことを覚えている人も多いだろう。

 城内氏といえば、かつて人権擁護法案や人権侵害救済法案批判の急先鋒だったことでも知られるが、日本会議の機関誌である「日本の息吹」では「人権擁護法案通しますか、それとも日本人やめますか」と書いている(08年4月号)。自分の主張に反対する国民に向かって日本人をやめろ!と恫喝するとは、とても国会議員の発言とは思えない。



 また、城内氏は毎日新聞のインタビューで「(靖国神社の代わりに)無宗教の新たな国立追悼施設を創る案はどうですか」と問われ、こんな回答をして周囲を唖然とさせたこともある。

「霊にも民主主義があって、亡くなった方(靖国の祭神)一人ひとりに確認したら、全員反対すると思いますよ。見えないものに守られ、動かされている感覚こそ、霊性なんです」(14年6月13日付)

 もっとも、この城内氏、ネトウヨにはイマイチ受けがよくない。バンクーバー五輪女子フィギュアスケートを視聴した際、自身のブログで「私は日本をこよなく愛する者であるが、韓国のキム・ヨナ選手がどうみてもだんとつであった。悔しいがとなりの韓国にわが日本は完敗した。」と書いたことで、ネトウヨたちがコメント欄に殺到。炎上したこともあった。他にも城内氏のブログは、内容もさることながら、とにかくひとこと言いたくなる文体。ネトウヨに嫌われるネトウヨ政治家ってちょっと救いがないかもしれない。



 

2014年12月13日付け「アベノリスク5 ネトウヨ・ネオナチと化して、人が憎しみ合うヘイト社会を創る安倍極右政権」を再構成しました。

何度でも言いたい。こんな人たちを国民代表に選んでよいのか、と。

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ヘイトスピーチとネット右翼

安田浩一  (著), 岩田温 (著), 古谷経衡  (著), 森鷹久 (著)

暴力的で差別的表現はどこまで許されるのか!?ネット右翼と呼ばれる人たちは、何を考えているのか?左右の立場を超え若き論客たちが挑む!

 


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7 コメント

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日本を取り戻す! (えんどう)
2015-04-11 23:48:20
客観的にみると、こういう連中が日本を牛耳ってる事態って、中国や韓国からすれば外交上極めて有利になるわけですよね。何か摩擦が起きたときに、どの国も自らの正当性や大義名分を世界にアピールするわけですが、こうした安倍らの言動って、色んなことに結びつけて主張しやすい事柄ですから。しかも、中韓にとって有難いのは、安倍らの言動は世界中見渡しても賛同者が現れる可能性は0(実際に国連の場で指摘されたら日本は必死こいて弁明せざるを得ないことになっている。バレバレだから説得力0で、聞いてる側もそんなのお見通しだろうに。結局、安倍らの言動は世界に向けて胸はって大っぴらに主張できるようなことではないということ)で、かつ、中国や韓国が金と労力かけて日本の弱点を造り出すまでもなく勝手に日本がせっせと自分で墓穴掘り続けてくれるってこと。

正直、自分が中国韓国の人間なら、日本の国民て馬鹿なのか?もっと安倍らには続けていてほしいね、なんて嘲笑してるのは間違いないね。日本を取り戻す!とか言ってる映像みたら笑いが止まらんのと違うかね
Unknown (AS)
2015-04-12 00:49:52
稲田と新藤、そして佐藤正久は、党政務調査会「領土に関する特別委員会」メンバーです。
このため、反韓活動者として、韓国からペルソナ・ノン・グラータ指定を受けています。言うまでもなく竹島問題絡み。
2011年8月には訪韓しようとして金浦空港で入国拒否に遭いました。
恥ずかしい (ゴメンテイター)
2015-04-12 08:21:32
この人たちが、日本を辱めているということですね。
「天皇万歳」とは叫んでいても「和を以て貴しとなす」は知らないのでしょうね。
自民党良識派の方々、「沈黙は金」ですか? (洲蛇亜林)
2015-04-14 00:18:01
現在の自民党の中にも幹事長の某さんをはじめ良識ある人はたくさん残っていると思うのですけどね。

しかし、良識派の人は温和しい性格なので結局大勢に順応しまってイザ!という時には頼りにならないようですね。(太平洋戦争開始決定の場面でもそのようでした)
あるいは保守の伝統の中には権力や権威に抵抗したり刃向かうというのは希薄だからでしょうか。

いずれにせよ、これだけ安倍政権のもとで報道抑圧を初め民主主義の基盤を堀崩すような事態が進行しているのに何の声も上げなくて良いんですか?と問いたい。
まあ今の選挙制度のもとでは党の中央に刃向かえば公認されないですから黙らざるを得ないという事情があるのは分かるのですが、それにしても今声を挙げなければどうするんですか?と思います。

いや、もう自民党良識派という幻想は棄てないといけないでしょう。
自由民主党という党名じたいが変わる日もそれほど遠くないと思います。
国旗が何とか (時々拝見)
2015-04-19 10:19:02
 アベシ、ホントに、ごく近くの目ばかり気にする人ですね。第一次安倍内閣の末路を見れば明白です。

賃上げの花は咲かずに散るばかり

アベシ辺り、国旗国歌法が制定されたのだから、旧国立大学に国旗が何とかと言っていましたが…
 ならば、
 公職選挙の際、
「候補者、政党の国旗使用を禁ずる」べきです。
 
国旗と言えば (H.KAWAI)
2015-04-19 13:32:23
○旗日でもないのに神社とか企業の社屋に国旗がはためいているのも異様ですね。
○国旗って基本的に国の旗なんですよね。勝手に使っちゃいけないんですよ。
○学校の行事で国旗を掲げるってのも不適切なんですよね。
○基本的に国旗は在外公館と日本の外航船だけでいいんですよ。国内では首相官邸にだって国旗は不要なんです。所で皇居に国旗は掲げてあるんですか?私、田舎者なもんでよく知らないんですが。
情けない (kei)
2015-04-19 14:13:00
多くの在特気質の方が騙されているわけですが、やっていることは幼稚で、殆どがデマや嘘なので、賢い人から目覚めていっていますね。

但し、安倍ちゃんには権力とお金が有るので、半端なく強いです。言い換えればそれしか無いと言う事になります。

我々は草の根で目覚めさせていくしか無いですね。

最近も仕事絡みの友人が一人目覚めました。何度もみっちり話して、その間に政権が出鱈目やってるニュースなどを観て、洗脳が解けて行ったようです。

その人の配偶者に仕事を通じて知り合った韓国人の友人が情が厚くて良い人なので、「何かおかしいな」とは思っていたそう。本人も韓流ドラママニアなのに、それでも騙されるのだなあと。ネトウヨの力に感心しました。

でもまあ、所詮はデマなので、長続きはしないでしょう。政治もヘイトスピーも頭打ち。日本人の多くはそれほど愚かでは無いと私は信じています。

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