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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

力士会会長・横綱白鵬関、巡業の待遇改善を訴える素晴らしい提案書提出。人種差別はもうやめよう。

2015年12月26日 | 外国人の人権・人種差別反対・嫌中嫌韓反対

人一番稽古熱心で、大きな怪我をしないようにしてきた白鵬。

 

 

 大相撲が大好きだというのが、もう中高年扱いされそうで、内心忸怩たるものがあるのですが。

 十両以上の力士で構成され、大横綱白鵬が会長を務める力士会が24日、巡業の待遇改善を求める提案書を、日本相撲協会に提出しました。

 もちろん、力士側から協会へ改善を申し出るのは極めて異例で、聞いたことがありません。

歴代最高の優勝回数を誇る横綱白鵬。



 会長の白鵬が尾車巡業部長(元大関・琴風)に6項目の要望を文書で渡したのですが、その内容は

1 移動時間の短縮につながる日程調整

2 稽古を番付の東西交代制にして休養を取りやすくし、それに伴い慰問活動を充実させること

3 巡業手当の増額や稽古を怠った者への手当減額

4 1人しか同行しないトレーナーの増員

ということで、極めて穏当です。尾車部長も

「力士がやる気になる環境を作るのが大事」と前向きに協議する意向だそうです。

 

名大関だった琴風こと尾車親方。「まわり道」は現役時代のヒット曲。ちゅうか、今回の記事、尾車親方、あんまし関係ないネ(笑)。

どんだけ相撲、好きやねんというわけです。

 



 白鵬は、これまた当然のこととして、力士側の要求を代弁して、

「力士は体が資本。手当が上がれば意識も変わる。頑張った人がもっとたたえられるべき」

と訴えていますが、これは保守的な角界においては、プロ野球の古田敦也選手会長が先頭に立ってストライキをしたのに匹敵するくらいの素晴らしい出来事です。

朝青龍引退後は強すぎて昔の故北の湖のように人気がない。私も常に白鵬の対戦相手を応援しています。



 ところが、気になるのは、夕刊フジの記事の見出しに「異例の提案書」はいいとして、「強気の要求」と入っており、しかも

『白鵬は「こちらは土、日も巡業で頑張っている。協会は土、日は休みでしょ」とあてつけのような言い方もしていた。』

『白鵬も誤解を招きやすい発言で批判を受けることが多くなっている。新たな火種とならなければいいが…。』

と白鵬批判をあおるようになっていることです。

これらダメ押しとか、審判批判などで、最近、好角家からとかく評判の悪い白鵬。2枚目なんて土俵下だからな(汗)。どこまで追いかけとんの。

 

 

 2003年1月場所の貴乃花引退以来、日本人横綱がいないのはよく知られていると思うのですが、2006年初場所の栃東以来、10年間日本人力士の優勝がないのはさすがに寂しい。

 ということで、モンゴル出身の力士を中心に、外国人力士への風当たりが強いのです。

 やれ、大相撲は神事なのに外国人力士は強いばかりで品がないとか。しかし、大相撲もスポーツですから、強くならない日本人力士が悪いんです。

2008年夏場所千秋楽、私の大好きな悪童朝青龍をにらみつけて、目を逸らさせた?ようにさえ見える若き横綱白鵬。

結びの一番で横綱朝青龍(27=高砂)が、横綱白鵬(23=宮城野)を引き落とした後にダメ押し。怒った白鵬が、右肩で押し返す反撃を見舞った。立ち上がって鬼の形相でにらむ白鵬に、朝青龍は目を泳がせて「殴られるかと思った」と恐怖さえ口にした。


 

 八百長事件など不祥事続きでNHKで相撲を放映さえできない技量審査場所になっちゃった2011年5月など、大相撲が一人横綱の白鵬(当時)にどれだけ助けられてきたことか。

 角界はどれだけ白鵬を頂点とするモンゴルなどの外国人力士に救われてきたかわからない。というか彼らなくしてもう大相撲は存在しえない。

 神事だ、品格だと言いたくなるのはわかるが、まず感謝の気持ちを持とう。

 今回の力士の労働条件の改善について、また白鵬に、「物言い」がつきませんように。

先場所、31回目の優勝を果たした白鵬(左)。横綱に祝福のキスをしているのは旭天鵬。

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31回目の優勝を果たした白鵬(左)。横綱に祝福のキスをしているのはモンゴル力士の第一人者、旭天鵬。


 

 

朝青龍だって強かったんだぜ!



今時、神事だの、品格だの、日本人力士だって無理だっつうの。

ちゅうか、一番大相撲を汚した八百長に関係したのは、ほとんど日本人力士・親方ばかりだったのに、なぜ外国人力士の品格ばかり問題にするの?

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白鵬、異例の提案書 強気の要求 休養日の増加、金銭的な改善を

2015年12月25日 17時6分 

白鵬

写真拡大

 大相撲の十両以上の関取で構成する力士会が24日、東京・両国国技館で会合を開き、日本相撲協会巡業部へ待遇改善を求める「提案書」を提出した。力士会会長を務める横綱白鵬(30)が尾車巡業部長(元大関琴風)に6項目の要望を文書で渡した。休養日の増加、金銭的な改善を含めるなど、要求は強気で波紋を呼びそうだ。

 力士側から協会へ改善を申し出るのは極めて異例。過密日程などで低調になりがちな巡業の稽古の質の向上が主な目的。移動時間の短縮や、稽古を番付の東西交代制にして休養を取りやすくすること、巡業手当の増額や稽古を怠った者への手当て減額などが記されている。専属トレーナーの増員も希望した。

 平成25年から3年間、相撲人気の向上とともに春、夏、秋、冬巡業の開催数も26、37、64と飛躍的に増加。6時半以上もかかる過酷な移動もあったことから、白鵬は「こちらは土、日も巡業で頑張っている。協会は土、日は休みでしょ」とあてつけのような言い方もしていた。

 尾車巡業部長は「前向きな提案としてとらえたい」としているが、白鵬も誤解を招きやすい発言で批判を受けることが多くなっている。新たな火種とならなければいいが…。

 

 

力士会が異例の提案書提出

2015年12月25日 16時0分 

 大相撲の関取衆が参加する力士会が24日、東京・両国国技館で開かれ、意見を取りまとめた会長の横綱白鵬(30=宮城野)が事業部長兼巡業部長の尾車親方(58=元大関琴風)に「巡業改革」の提案書を手渡した。力士会として要望を出したことはあったが、文書を提出するのは異例だ。

 提案内容は、巡業の移動や稽古の負担軽減、トレーナーの増員、巡業手当の増額など。相撲人気の回復もあり、今年の巡業日数は昨年の37日から64日に増加。来年はさらに増える見込みで、力士の負担は増している。白鵬は「力士は体が資本。トレーナーが一人しかいないし、移動時間も長い。もう少し考えてもらいたい」と訴えた。

 尾車親方は「単なる不満ではなく、前向きな提言だった。(要望を)言ってくれたほうがありがたい。力士がやる気を出す環境をつくることが大事」と、継続して力士会との話し合いを行っていく考えを示した。

 

 

力士会が巡業改善の提案書提出 協会に異例の要望6項目

 大相撲の十両以上で構成する力士会が24日、巡業の改善を求める提案書を日本相撲協会に提出した。過密日程などで低調になりがちな稽古の向上が主な目的。力士側から協会へ改善を申し出るのは極めて異例で、会長の横綱白鵬が尾車巡業部長(元大関琴風)に6項目の要望を文書で渡した。

 提案には移動時間の短縮につながる日程調整や、稽古を番付の東西交代制にして休養を取りやすくし、それに伴い慰問活動を充実させること、巡業手当の増額や稽古を怠った者への手当減額が記されている。現在1人しか同行しない専属トレーナーの増員も希望した。

 白鵬は「力士は体が資本。手当が上がれば意識も変わる。頑張った人がもっとたたえられるべきだ」と訴えた。尾車部長は「すごく前向きな提言だ。一緒に知恵を出し合い、お互いに納得していけばいい」と受け止め、力士会と意見交換したり理事会で協議したりする意向を示した。

 大相撲人気回復により、ことしの巡業日数が昨年の37日間から64日間と飛躍的に増え、14年ぶりに年間60日以上を記録。来年はさらなる増加が確実となっている。

[ スポーツニッポン 2015年12月24日 18:59 ]

 

 

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5 コメント

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体育会系の奴は 上に従順 下に過酷のダブルスタンダードだから嫌い (バードストライク)
2015-12-26 07:49:47
そもそも日本の国技だの神事だの言うのなら、なぜ外国人を入れたのか?
その経緯がわからない。
この人たちを招聘したなら、外国人横綱が誕生することは、想像ついたはず。
いや、それは考えていたけど、想像以上に日本人力士が弱体化してしまったのだ!(笑) 単に予想が甘かった。

地域を改革するのは、若者、バカ者、よそ者だという言葉を聞いたことがあるが、相撲協会は商品である力士の待遇改善を自ら打ち出すことなく、日本人力士からは提案も出ず ( 出せず ) 、外国人からの申し入れにはバッシンクで応答か?( 日スポを使って )

外国人差別、虐待、賭博とブラックすぎる相撲協会。これでは国技 w 、神事 w の名が泣きます。まず第一に自分たちが変わるべき。親だって、可愛い我が子を託すのをためらうだろう。結果、入門者不足でますます弱くなる。

それにしても、日本人の心身共の弱体化は深刻だ。安倍麻生日本会議そーかなんかの跋扈を許すのは、そこにも原因があるのかもしれない。心身弱れば脳も弱るし。先日ある南国に行ったが、現地の男は今ひとつだが、女は強そうであった。日本人より少し小さいが、骨格そのものはしっかりしていて、筋肉もバランスよく発達している。日本の女は、動物としては奇形っぽい。男は、女以上にひ弱。

日本を残すためには、外国人、とくに低発達国の国民と結婚して、強壮な子孫を残すしかないかも(笑)。

そうか!!だから安倍ちゃんは、移民推進してるのだな。
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Unknown (dengaku)
2015-12-26 10:39:50
はじめまして。
まず、人種差別があるというのはかなりセンセーショナルだとおもいます。
また、八百長で引退したなかの約半数は外国人力士でしたので、この点もやや実態と違うことを仰っていると思います。
返信する
何故かと言えば (リベラ・メ)
2015-12-26 21:54:38
何故Mongol勢が上位を占めて、日本勢が“イマイチ”かと言えば、それはズバリ意識の差。同じような稽古をしていても、考え方や出発点や最終目標からして違っているから。嗚呼、それなのに貴重な提言を力で捩じ伏せよう…だなんて…。
返信する
Unknown (タカニシ)
2015-12-27 00:49:56
外国人が横綱になれるなれないでもめるなんて、時代錯誤もいいところだ。勝ったらランクが上がる、スポーツではあまりにも当たり前のことです。その当たり前が通用しない閉鎖性、時代錯誤性。だから相撲人気が落ちるんだよ。少しは極真空手を見習えってんだ。あれだけ日本人選手びいきだった極真でさえ、フランシスコ・フィリォが優勝できたじゃないか。
返信する
自称”国技”に過ぎないし、力士なんて歴史的に由緒正しきヤクザなんだからさ (L)
2015-12-28 01:19:55
 国技なんていっても自称に過ぎないし、神事だといっても近代の相撲は興行なわけで。また、力士なんて由緒正しきヤクザだからねえ。
>森巣博「日本を滅ぼす<世間の良識>」(講談社)よりhttp://www2s.biglobe.ne.jp/~nakagawa/hijibackno20111228.htm
◆早稲田大学教授の尾形鶴吉は、江戸後期におけるヤクザ集団の存在形態を社会的に影響力の大きい順に分類した。
(1)火消人足(2)目明(3)角力(4)博徒及び侠賊(5)人入(6)金侠(7)女侠
現代においてヤクザと呼ばれる皆さんよりもランクが高いんだわ。
 で、今日はよきにつけ悪しきにつけ、ご”清潔”な訳だけど、安倍の好きな「3丁目の夕日」の頃、”大鵬、柏戸両横綱!!らがアメリカから拳銃を密輸するも警察の調べに2人とも「怖くなり隅田川に捨てた」などと証言したため、 舟を出して捜索が行われた。両横綱が書類送検される前代未聞の事件だったが、協会からの処分は 「けん責」にとどまった。 ”そうな。で、この年の何とか場所はピストル場所と呼ばれ横綱を初めとする上位陣がころころ負けた大変乙な場所だったそうな。何で彼らがコロコロ負けたかは”神事”なんで詮索してはいけません。
 芸能とか興行としてプロレスのように楽しむものだと思います。
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