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弁護士・元ロースクール教授宮武嶺の社会派リベラルブログです。

甘利氏の秘書、URに「少しイロを付けて」「甘利事務所の顔を立てて」。それこそが口利き=あっせん。

2016年02月02日 | #安倍晋三が諸悪の根源

 

  千葉県の建設会社からの「献金」を巡って甘利前経済再生担当相が辞任した問題で、この会社とトラブルになっていたUR(=都市再生機構)への口利きはあったのかについて、UR(=都市再生機構)は2016年2月1日夜、2013年6月から先月までの甘利事務所との面談記録の一部を公開しました。

 甘利氏の秘書とURの間に、どんなやりとりがあったのかについて、最初にスクープした週刊文春は、建設会社側が甘利氏側にURへの口利き=あっせんを依頼し、その見返りとして、甘利氏本人やその秘書らに現金を渡したなどと報じています。



 もし補償額を増やすよう“口利き”を行い、見返りを得ていた場合、あっせん利得法などの法律に違反する可能性があるわけですが、甘利氏は会見で、秘書が弁護士にした説明として、

「URに何かお願いをした記憶はない。解決をしてくれなどと話した記憶もない」

と話しました。

 それに合わせるように、URも今回のメモ公表について

「口利きの事実はなかった」

とまとめたのですが。

 

 


 URによると、甘利氏の秘書との面談は2013年6月以降合計で12回も行われ、URからは総務部長など8人が対応したということです。

 12回も会って交渉しているのに、なにも要請していない、「口利き」はしていないというのが不自然なのは当然です。

 たとえば2015年10月9日の面談記録によると、甘利氏の秘書は補償額について、

「少しイロをつけてでも地区外に出て行ってもらう方が良いでのはないか」

「ただ先方の話を聞いてもらうだけで良い。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。何とかお願いしたい。」

とUR側に話したということです。

 これぞ、完全に口利きです。

 



 その19日後、10月28日の記録で、URの担当者はこう書いています。

 甘利氏の秘書「一体先方は幾ら欲しいのか?」
 UR担当者「具体額は仰(おっしゃ)らない」
 甘利氏の秘書「私から先方に聞いても良いが?」
 UR担当者「逆にこれ以上は関与されない方が宜しいように思う」

 また、メモの記述はありませんが、秘書と複数回面会したURの総務部長によりますと、2015年12月、地元事務所で

「大臣はこの案件について知っているのか」

と尋ねたところ、秘書は

「大臣は細かいことは知らないが、案件の報告はしている」

と答えたということです。



 また、URは、東京地検特捜部から、任意の事情聴取の要請を受けていることも明らかにしていますが、今回のURの出したメモも一部で、しかもところどころ黒塗りがされています。

 この事件はあっせんを頼んだ建設会社側から積極的に証拠が提出されていますから、あとは相手側のUR側から証拠が出れば立件できます。

 あっせんされた側のURが本当のことを言うわけもないのですから、彼らがこんなあいまいな説明を続けるようであれば、東京地検特捜部がURに対して「家宅捜索」=捜索差押という強制捜査をすることを期待したいと思います。



実務法曹から見たら、一刻も早くURの事務所や甘利事務所を捜索差押すべきことは明白なのですが。

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UR 甘利前大臣秘書とのやり取り公表

2月2日 5時51分 NHK


 
甘利・前経済再生担当大臣の事務所の問題で、UR・都市再生機構は1日、千葉県の建設会社との補償交渉を巡り、前大臣の秘書と面会した際のやり取りの概要を公表しました。この中には交渉内容に踏み込むような秘書の発言も含まれていますがURは「影響はなかった」としています。また甘利前大臣は会見で「秘書は『補償金額の交渉には介入していない』と話している」などと説明しています。
 
この問題で、甘利前大臣の秘書は千葉県白井市の建設会社がURに補償金の支払いを求めた交渉に関して少なくとも9回、URの担当者と面会したことが明らかになっています。
 
URは1日夜、こうした面会でのやり取りの概要を公表しました。それによりますと秘書は、建設会社が補償金を何度も求めているとURから説明され、「少し色を付けてでも地区外に出て行ってもらうほうがよいのではないか」と交渉内容に踏み込むような発言をしたということです。

一方で、「先方の話を聞いてもらうだけでよい。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」などと、交渉の行方にはこだわらないような発言もあったということです。

秘書との面会についてURは「補償交渉の決定に影響を与えた事実はなかった」としています。
また甘利前大臣は辞任表明の会見で、「秘書は『補償金額の交渉には介入していない』と話している」と説明しています。

やり取り 詳細は

補償交渉についての面会は少なくとも9回あり、メモは一部が黒塗りにされていますが、秘書の発言が詳細に記されています。

秘書との最初の面会は平成25年6月、URの本社で行われ、千葉県の建設会社の周辺で進めている県道工事を巡る補償交渉の状況について説明したということです。

この日の面会メモには秘書が「こういった相談を受けることが多く、いちいち対応することは考えていない」と発言し、UR側も「甘利事務所に引き続き対応する事項は特になし」と受け止めたことが書かれています。

2か月後、URは建設会社におよそ2億2000万円の補償金を支払う契約を結んでいます。URは秘書との面会は補償金の額に影響はしていないとしています。

2年後の去年10月、甘利前大臣の秘書から突然、話を聞いてほしいとの連絡があり、URの担当者が甘利前大臣の地元事務所に出向いたということです。この場には千葉県の建設会社の総務担当者も同席したということです。

当時、URはこの建設会社から別の苦情を申し立てられ、再び補償交渉を行っていて、秘書は「交渉の状況を教えてほしい」と要請したということです。
 
その4日後、URの担当者は国会議員会館で秘書と面会し、建設会社から何度も補償金を求められてきたことなどを説明したということです。
この日の面会メモでは秘書が「補償はいくら提示したのか」とか、「少し色を付けてでも地区外に出ていってもらうほうがよいのではないか」などと交渉内容に踏み込むような発言が記されています。

一方で、「先方の話を聞いてもらうだけでよい。甘利事務所の顔を立ててもらえないか。圧力をかけてカネが上がったなどあってはならないので、URの本社に一度話を聞いてもらう機会をつくることで本件から手を引きたい」とも述べて、URの本社が対応する形さえとってくれれば交渉の行方にはこだわらないような発言もあったということです。

URの担当者はその後も1月まで毎月、この補償交渉を巡って甘利大臣の秘書と面会したということです。

こうした面会のメモには秘書が「いったい先方はいくら欲しいのか。私から先方に聞いてもよいが」と述べたのに対し、URの担当者が「逆にこれ以上は関与されないほうがよろしいように思う。URの提示額は限度額いっぱいであり、工夫の余地がない。先方に聞いてしまうとそちらも当方も厳しくなる」などと述べて、交渉に深入りしないよう促すやり取りも記されています。

一方、メモの記述はありませんが、秘書と複数回、面会したURの総務部長によりますと、去年12月、地元事務所で「大臣はこの案件について知っているのか」と尋ねたところ、秘書は「大臣は細かいことは知らないが、案件の報告はしている」と答えたということです。
 
 
 
 

甘利氏秘書「事務所の顔立てて」 URが面談内容一部公表 

2016/2/1 21:41 (2016/2/2 1:46更新) 日本経済新聞
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URが公表した甘利事務所とのやりとり

 辞任した甘利明前経済財政・再生相を巡る金銭授受問題で、都市再生機構(UR)は1日、千葉県の建設会社との補償交渉に絡み、甘利氏の秘書(当時)と職員との面談内容を明らかにした。秘書は事実関係の確認にとどまらず、「少しイロを付けてでも」「甘利事務所の顔を立ててもらえないか」などと発言。交渉に介在していた実態が浮き彫りになった。

 一部の面談に同席していたURの中瀬弘実総務部長は取材に対し、「(秘書から)補償額の上乗せを示唆するような発言はなく、影響はなかった」としている。

 URは2011年9月ごろに建設会社と補償協議を始め、同社の資材置き場が道路建設に伴い使えなくなることなどから、13年8月までに2億円余りの支払いを決定。その後も建物の損傷修復費などを補償、一部の交渉は今も続いている。

 URによると、甘利事務所の複数の秘書とUR職員8人は13年6月から16年1月までに、計12回にわたって面談。うち補償交渉などに関わる10回分について職員が残したやり取りのメモを公表し、個人名のほか、継続中の交渉内容などは黒塗りにした。

 

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 13年6月の最初の面談後、10回の面談が15年10月以降に集中。同年10月9日には議員会館で秘書1人にUR職員3人が経緯などを説明し、13年8月に支払いが決まった「2億2千万円」という具体的な補償金額の一つも伝えていた。

 甘利氏の秘書はその後のやり取りで、「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方がよいのでは」「先方の話を聞いてもらうだけでいい」などと発言。一方で「本件はうちの事務所ではどうにもできないし、圧力をかけてカネが上がったなどあってはならない」とも話したという。

 昨年10月末にはUR職員が再び議員会館を訪れ、建設会社との協議が平行線に終わったことを報告。「先方はいくら欲しいのか」との秘書の問いかけに対し、UR側が「具体額はおっしゃらない。(甘利事務所は)これ以上は関与されない方がよろしいように思う」と進言する場面もあった。

 その後も交渉は進まず、昨年12月下旬にはUR側が「現在提示している条件以上の対応はできない」と甘利氏の秘書に明言。秘書は「それで構わない」と応じたうえで、改めて建設会社との協議の場をセットするよう頼んできたという。

 URは、一連のやり取りの中で秘書からの圧力を否定。中瀬総務部長によると、甘利氏本人については昨年12月1日の秘書との面談の際、「(甘利氏には)細かい事は申し上げていないが、こういう案件がきているという報告はしている」と説明されたという。

 
 

秘書らURに「少しイロをつけてでも」


 
「甘利前大臣疑惑追及チーム」による甘利氏の口利き疑惑の事情聴取に出席し、一部が黒で塗られた資料を手に、議員からの質問に答えるURの担当者たち=国会内で2016年2月1日午後8時32分、竹内紀臣撮影
 
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 千葉県白井市の建設会社が甘利明前経済再生担当相の秘書らに口利きを頼んだとする週刊文春報道を受けて、都市再生機構(UR、横浜市)が1日、担当職員計8人と秘書らの面談内容を公表した。秘書らが「少しイロをつけてでも……」などとUR側に迫る場面もあったが、URは甘利氏側からの口利きは否定した。【樋岡徹也、林田七恵、内橋寿明】

 URは独立行政法人だが職員は法令で公務員に準じる扱いを受ける。公務員やこうした「みなし公務員」への政治家秘書の働きかけの実態が明らかになるのはきわめて異例だ。

 URは、2013年6月〜今年1月の計12回の面談のうち10回分を一部黒塗りで公表。うち9回分が建設会社との紛争、残る1件は無関係の案件だった。

 それによると、15年10月9日の議員会館での面談で、補償交渉を巡って秘書は「結局カネの話か」と結論を急ぎ、「少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方が良いのではないか」と、金額の上乗せを示唆する発言も出たという。

 秘書らのこうした発言にもかかわらず、UR側は「(具体的な)補償額の上乗せについての発言はなかった」(中瀬弘実総務部長)などとして、秘書らの口利きを否定した。

 実際、同28日の面談で秘書は「先方(建設会社)に(希望する補償額を)聞いても良い」と水を向けてきた。これに対し、UR側は「先方に聞いてしまうと、そちらも当方も厳しくなる」と、具体的な金額の話を警戒する対応もあった。

 UR側は同28日「これ以上(甘利事務所として)関与されない方がよろしいように思う」と示唆。同12月1日の面談に出た中瀬氏も「深入りはよくないと私から言った記憶がある」と証言。UR側は秘書らに重ねて忠告していたという。

 公表された面談内容には、文春報道と食い違いもある。

 報道では15年12月1日、秘書はUR側を地元事務所に呼び、「大臣もこの案件については知っているので」と迫ったとされる。しかし、URは「これまでの経緯の協議」などと簡単に記載する。出席した中瀬氏によると、秘書に「大臣もご存じですか」と質問し、秘書から「細かいことは伝えていないが、案件は知っている」と言われたという。

 文春報道で、秘書らは「顔を立てろ」と言い口利きを迫ったとされるが、URの公表内容は「(UR本社で建設会社に対応して)事務所の顔を立ててほしい」という控えめな要望だったとしている。中瀬氏は「迫られた感じではなかった」「秘書の方は気さくで丁寧、紳士的だった」と説明した。

          ◇

 URは1日、国会内でも民主党の会合で面談内容を説明した。口利きやあっせんの認識を問われたURの天河宏文理事は、「(建設会社側の)人と会ってほしいとお願いされた。それだけだ」と繰り返し、最終的に「あっせんや口利きが何を指すか構成要件が難しくマルかバツか分かりません」と釈明した。

 なおも疑問が消えない民主議員に「(口利きやあっせんを)否定もできないのでは?」と迫られ、中瀬弘実総務部長が「はい。それはあります」と早口で答える場面もあった。

 中瀬氏は、問題に深入りしないよう秘書らに忠告した理由について、「建設会社側との交渉は3〜4時間かかり、大声を出すと職員から聞いていた」などと説明した。ただ、民主議員に「不当で高圧的な要求に加担するのはいかがなものか、という老婆心か」と尋ねられると、「そういう側面はないとは言わないが、交渉は私どもと建設会社だけでやらしていただけたら進めやすい」と述べ、甘利氏側の口利き疑惑をかわした。【林田七恵】

 

 

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3 コメント

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全部秘書のせい (リベラ・メ(本物の))
2016-02-02 21:34:09
まあ、全部秘書のせい?秘書だって命令が無きゃ行動しませんよ、勝手に。思えば、秘書というのは悲惨な職業かも知れませんね…。全て自分がした事にして、引っ被らなきゃいけないのだから。
返信する
Unknown (とら猫イーチ)
2016-02-02 22:43:19
>UR担当者「逆にこれ以上は関与されない方が宜しいように思う」

 これって、相当に危ない、とUR担当者が思って、秘書に警告したのでしょうね。 

 URの面談記録そのものが、口効きの証拠では?

 金銭の話まで出ていますし、甘利氏への報告もある、と書かれていますし。 秘書が、秘書が、と逃げられません。 

 記録を基に、厳しく取り調べると、書かれていないことも分かるでしょう。 報告文書には、口頭のやり取りを全ては書きませんが、その記録でもあれば、凄い証拠になります。 

 こうした交渉では、担当者が爾後の文書化のために録音することが多いので、録音がある場合には、早く家宅捜索して発見することが出来れば理想的です。

 今では、ペン程度の小型のデジタル録音機が普及していますので、あると思いますよ。 因みに、私も利用していましたよ。 電話も録音出来て便利でした。 

 難しい交渉事に、録音機材携帯は常識でしょう。 自分を守るためにもね。 
返信する
都市再生機構は再生不可能 (一国民)
2016-02-03 22:59:31
甘利、甘利の秘書の酷さは書くまでも無いが、都市再生機構側も自身の保身に必死の様子で、もう酷いという言葉しか浮かばない。

都市再生機構も結局犯罪の片棒を担いだのは明らかである。天下り役人の組織にはろくなものが無い。真面目に働いている天下り役人もいるのだろうが、それを上回る不祥事ばかりしか表に出てこない。
少なくとも、都市再生機構が国民に誠心誠意尽くすための組織には再生不可能だと思う。

もう、甘利、甘利事務所、都市再生機構へ同時のガサ入れ以外に正す方法は無い。
返信する

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