自民党の総合エネルギー政策特命委員会(山本一太委員長)は2012年2月14日、衆院選マニフェスト(政権公約)作成に向け、エネルギー政策に関する中間報告の原案をまとめたそうなんですが。
原子力政策については今後の10年を「原子力の未来を決める10年」と位置付け、「国民的議論を喚起して結論を出す」として脱原発の是非の判断を先送りしました。
馬鹿なんですか?自民党の人たちって。
自民党 原発推進派議員の暴走開始! エネルギー政策合同会議のお笑い
(自民党がこんな平和的な動物とも言えないけど)
まず第1に、原発推進は彼らの政権時代の政策なんですよ。
この特命委員会の第1回会合で、細田博之元官房長官が「反省だけしていては仕方がない。今の政府を追及すべきだ」なんて、馬鹿な発言をしていましたが、原子力安全神話を振りまき、利権をむさぼり尽くしたあげくに、福島原発事故が起きたのに、ほんとに反省する気ゼロじゃないですか。
自民党はいまだ原発推進 「反省だけしても仕方ない」 野田毅、甘利明、細田博之ほか懲りない面々
この原案でも、「わが党は原子力の安全神話に過度に依拠して原発建設を推進し、甚大な被害をもたらした。猛省し、深くおわびしなければならない」と詫びながら、「電力業界や官庁と過度な依存関係がなかったか、さらなる検証を行う」と書いているんですが、検証いらんがな。はっきりしてますがな、依存関係。
野党になっても、全く反省せず、成長もないような政党には政権復帰する資格なんてありません。
保安院のやらせを産んだ原発推進利権 自民党・経産省・財界・マスメディア・自治体の癒着の構造
(とにかく絶滅すると思う)
第2に、だいたい、これから10年かけてよ~く考えます、って、事故後1年何をしてたんですか。
橋下維新の会なんて、首相公選制とか参議院廃止とか憲法改正条件の緩和とか、大阪W選挙が終わって3ヶ月で、憲法を改悪しないとできないような無茶というか、大がかりな仕掛けをしてきているわけです。
中身の善し悪しは別にして、そのスピード感がたまらない!と、彼らが絶大な人気を集めているのに、あれですね、自民党は絶滅した恐竜のイメージですね。
すばしっこくて凶悪な肉食系に食い殺されるブロントザウルスなどのでかい草食系の恐竜ですな。
鈍い、鈍い!
(そのうち、こういうのに、大人しい国民全体も食い殺されるんだけどな・・・)
第3に、10年も考えるのに時間をかけるって、原発を再稼働しなければ4月に全原発が止まるんですよ。今が、原発推進か廃絶かの剣が峰なんです。
原発推進派の石原新党でも2040年には原発廃止と言っているのに、2022年まで考えますって、一体なにをとぼけたことを言っているんですか。
この特命委員会の原案では、東京電力福島第1原発事故の結果、「原発の新規立地は事実上不可能になった」 と認めています。それなら古くなった原発から使えなくなるんですから、いずれ原発は廃止でしょう。
なのに、当面はテロ対策を含めた安全確保と地元住民の理解を条件に、停止中の原発の再稼働を認めるというんです。それなら、原発推進じゃないですか。
何を言いたいんですか、この政党は。原発利権への執着が見え見えです。
民主党が消費税馬鹿なら、自民党は原発馬鹿。もう、改憲馬鹿の維新の会の天下で決まりじゃないの!?(投げやり)。
はあ、お先真っ暗、世も末だけど、あきらめんぞ!
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原子力政策、結論先送りへ=「今後10年で議論」-自民原案
自民党の総合エネルギー政策特命委員会(山本一太委員長)は14日、衆院選マニフェスト(政権公約)作成に向け、エネルギー政策に関する中間報告の原案 をまとめた。原子力政策については今後の10年を「原子力の未来を決める10年」と位置付け、「国民的議論を喚起して結論を出す」として脱原発の是非の判 断を先送りした。15日の会合で最終案を決定する方針だ。
原案では、東京電力福島第1原発事故の結果、「原発の新規立地は事実上不可能になっ た」と指摘。今後は再生可能エネルギーや省エネを推進するとともに、10年間の猶予期間を設けて「最低限必要な限りで原子力を活用するか否か議論する」と した。結論先送りは、党内の脱原発派と原発推進派の意見対立が解消できなかったためとみられる。
ただ、当面はテロ対策を含めた安全確保と地元住民の理解を条件に、停止中の原発の再稼働を認めるとした。
また、福島第1原発事故に関し「わが党は原子力の安全神話に過度に依拠して原発建設を推進し、甚大な被害をもたらした。猛省し、深くおわびしなければなら ない」と陳謝。「電力業界や官庁と過度な依存関係がなかったか、さらなる検証を行う」と明記した。(2012/02/14-20:07)
自民党という恐竜にとっては、さしずめ隕石の衝突が原発事故、哺乳類の出現が維新の会になるのかもしれない。
とくに、この哺乳類はちょこまか動き廻るネズミのような存在で、恐竜の卵を食い荒らしたと言われます。
鼻がよくきき、すばしこく動いて、どさくさの勢いで改憲までやりかねない拙速さを持つ維新の会は、まるでそうした哺乳類にそっくりです。
しかし、国家や国民全体の利益を考えると、危なくてしようがない。こんなのに国政を乗っ取られたら、それこそお先真っ暗です。
いま、すごく危惧されるのは、マスコミ報道の偏りです。
民主党政権が、政権与党として無能だときびしく批判され、かといってこのような体たらくな自民党政権にはもう戻れない、このような報道ばかりがくりかえし垂れ流されています。
こんな報道の仕方では、最低最悪の選択肢である維新の会に政権を取らせるよう、世論を誘導しているようなものではないか。
マスコミ(特にテレビ)は、自分が作った「民意」に逆にからとめられて、視聴者から嫌われることを恐れ、橋下と維新の会をまともに批判することができなくなってしまった。
おそろしいのは、橋下本人よりも、テレビ由来の幻(まぼろし)である「民意」だと思います。
今の日本社会に最も必要な人間とは、そうした幻を真実と思いなして橋下幻想に陥っている人々を本気で叱る人ではないだろうか。
この一滴は、必ず新しい流れを形成すると思います。
挫けずに続けてくださいね!
私はいつも陰ながら応援させていただいてます。