ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

ラゾーナ川崎プラザ

2006-09-29 23:57:14 | Weblog
 JR川崎駅の西口に巨大なショッピングモールができた。こりゃデカイ。専門店だけでなく、109シネマズ、ビックカメラ、ダイソー、無印、ユニクロ、ロフト、丸善、ソニープラザ、HMVなんかもあって、JR駅直結で雨でも大丈夫なので、なかなか役立ちそうだ。かなりの集客力があるんだろうなぁ。

 109シネマズ、TOHOシネマズ、チネチッタと川崎駅の周りにはシネコンが3つもできてしまい、映画ファンには捨てて置けないエリアになった。どれも川崎駅のそばである。横浜にもワーナーマイカル、109シネマズ、MOVIX本牧、相鉄ローゼンがあるが、それぞれ別のエリアに分かれている。これが普通なんだろうけど。川崎市は駅前以外に大きな繁華街がないから一極集中になっちまうのだろう。

 ショッピングモールといえば、横浜ベイクォーターも8月にできたばかりだが、ラゾーナ川崎よりもうちょっとこじんまりしていて、「どうだお洒落だろ? エレガントだろ?」と言わんばかりの店ばかり、駅から横浜そごうを通ってもっと先に行くので、途中でそごうに寄り道したまま帰っちゃいそうである。みなとみらいを望む海沿いの景色は抜群。
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邪魅の雫

2006-09-27 22:54:44 | 
 ジャミノシズク。京極夏彦、講談社ノベルズ最新刊を買ってきた。厚さ4.2cm、絡新婦、鉄鼠に次ぐ腫れぼったさである。だからこれを通勤電車の吊革につかまりながら左手で読むと左指が妙なテンションでギニョラマっぽくになりはじめる。買ってきただけでまだ読んでないけれど、また怪しげな憑き物落としと妙ちきりんな探偵のものがたりを読めるのはたいへん喜ばしいことでありんす。
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ダリ回顧展

2006-09-24 01:24:23 | 美術[た]
ダリ回顧展@上野の森美術館

 日曜美術館展の初日が空いていたので、高を括っていたら、ダリ初日はいきなり行列ができていた。さすがフジテレビの宣伝効果なのか、ダリの人気なのか、太田光の人気なのか。それにしても「私はダリでしょう?」はちょっと短絡すぎて恥ずかしい。国立博物館「仏像」特別展のキャッチコピーは「一木オールスター。百四十余躯 東京に集結!!」「一木にこめられた祈り」である。どーでぇ、かっちょええじゃろが。それに比べて70年前の小学生のおやじギャグみたいなんだから。

 ショップには「さあ買え」とばかりに異常なほど多くのダリ関連グッズが売られていた。作品の前には1mくらい離れて仕切り線が引かれていた。もうちょっと近くで見たい作品もあるのだが。係員が「絵から離れてご覧ください」とあちこちで連呼していた。そんなに叫ばなくても、酔っ払いの終電車でもあるまいし。今回は平面だけで立体作品はひとつもない。よくこれだけ徹底したものだ。

・「パン籠」・・・リアルな細密画がその後のダリを予感させる。普通の静物画なのに、ついつい蟻を探してしまう。
・「ヴォルテールの見えない胸像」・・・わかりやすい二重像で気に入っていて、学生時代にこれを模写して会報の表紙に使ったことがある。
・「原罪」・・・くたびれた靴のかかとが、どうも、描きかけのままに見える。忘れたのだろうか。
・「生きている静物」・・・この不思議なストップ感がすごくいい。
・「無題 エロチックなシーン」・・・あ、これはエロい。
・「新人類の誕生を見つめる地政学の子供」・・・卵(地球)のアメリカから新人類が生まれる図。この卵のフィギュアが売ってたので買ってしまった。諸橋で買いそうになって我慢していたのだが。この塊感がいい。「焼いたベーコンのある自画像」のフィギュアもお手ごろ価格で売ってるが、こっちの絵はそんなに好きじゃない。
・「世界教会会議」最後に高さ3mの大作登場。大空を彩るさまざまなイメージと十字架を持って浮かぶガラ、左下には写真のコラージュかと思えるようなスーパーリアリスティックなダリがキャンバスに向かっている。
「アンダルシアの犬」を上映していた。ビデオ持ってるけど、15分なのでとりあえず見た。嗚呼、また眼を切り裂く。

 いままでに行ったことのあるダリ関連の展覧会の覚え書。
・78/09/08~ ダリ・ピカソ・シャガール展【渋谷東急】
・79/09/21~ 世界の版画展15(サルバドール・ダリ)【新宿伊勢丹】
・82/02/28~ ダリ展【新宿伊勢丹】
・82/07/20~ シュールレアリスムの世界展【日本橋三越】
・84/03/08~ 奇跡のダリ宝石展【東京大丸】
・89/04/29~ スペイン20世紀美術展(ピカソ、ミロ、ダリとその時代)【池袋西武】
・90/09/27~ ガウディとダリの世界展【東京大丸】
・91/10/10~ ダリ展【新宿三越】
・99/06/12~ ダリ展(フロリダのダリ美術館所蔵作品)【新宿三越】
・03/12/04~ 生誕100年記念展 超天才ダリの宇宙【池田20世紀美術館】
・04/04/20~ ダリ生誕100年祭【諸橋近代美術館】
・06/09/23~ ダリ回顧展【上野の森美術館】

 印象に残っているのは91年の新築ピカピカ&今は無き新宿三越美術館、かなり賑わっていた。池田20世紀美術館と諸橋近代美術館では立体作品をいっぱい見られた。ダリのでかい立体の周りをさまよい歩いていると、頭に茹でた頭脳パンを乗せて縄跳びしたくなる。

 高校生の頃の図書館でダリの画集に見入っていた頃が、言うなれば「いちばん最初に行ったひとりダリ展」ということになるのかな。

 フィゲラスのダリ劇場美術館に死ぬまでに一度行ってみたいが、行く前に逝くか、逝く前に行くか、そこはかとなく問題だ。
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GEISAI見学

2006-09-18 00:31:11 | 美術[か]
 東京ビッグサイト「GEISAI」を見てきた。初めて行ったけどおもろかった。コミケみたいな感じに割り当てられたブースで作品を展示したりパフォーマンスしたりしている。なぜか便器の中から腕だけ出している人や、着ぐるみのままず~っと立っている人、これらはパフォーマンスである。自分のブースで読書している人や、寝ている人、引きこもっている人、これらはパフォーマンスではなかろう。でかい作品あり、ちっこい作品あり、かっこいい作品あり、しょぼい作品ありで、欲しい人はその場で買っていくこともできる。絵葉書1枚買った。受賞者発表もやっていて、ペンタックスK100Dを貰った人、いいなあ。リキテックス10万円分貰った人、これもいいなあ。学生クラスの若いアーチス徒のタマゴが多いので、怖いものなど何も無い、ただあなたのやさしさが怖いだけの、大いに夢あふれる、これからだぞぉというパワーを感じた。
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X-MEN:ファイナルディシジョン

2006-09-17 01:33:33 | 映画[あ]

X-MEN:ファイナルディシジョン オフィシャルサイト

 超能力ムービー第3弾。ミュータントを普通の人間に戻してしまう薬「キュア」をめぐり、敵味方入り乱れて最後の聖戦?が始まる。「キュア」のおかげでうろこ女ミスティークはえらいことになるし、どえらい大げさなVFX超能力パワーも楽しめる。とりあえずエンドクレジット終わるまで帰らんほうがよいぞ。

 もしひとつ超能力をもらえるとしたら、テレポーテーションがいいな。日常生活でいちばん役立ちそうだし、手から刃物や火炎が出たら銃刀法違反だし、目から火が出るのはたまにあるし、目からうろこが落ちるのもよくあるし、のどから手が出るのは日常茶飯事だし、足が棒になることもあるし、ってことで。
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日本以外全部沈没

2006-09-16 23:49:46 | 映画[な]

日本以外全部沈没 オフィシャルサイト

 筒井さんのスラプスティックスあほだら映画。チネチッタでは「日本沈没」と「日本以外全部沈没」を上映しているので、合わせ技でチンボツシマクリである。プログラムを買うときに「以外のほうで?」と念を押された。入り口で「1本10万円もする」うまい棒やさいサラダ味をくれた。何かのキャンペーンかと思ったが、映画を見たら意味がわかった。

 「いかレスラー」の監督だけのことはあって、「いかレスラー」レベルの映画である。特撮もあんまり必要なさそうだった。当然のように筒井さん本人もスポット参戦。豪華キャストお笑いコントのオンパレードみたいな感じなので、ラジオドラマでもイケそうだ・・・あんじゃそりゃ。

 内容は世界中を敵に回しそうなアブナイネタだらけで、ちょっと引き気味に苦笑いしたり、「くだらねぇ~」と呟きながら大笑いしたりできるカルトムービーである。大型シネコンじゃなくて、油断してると見落としそうな小館で上映するのが似合う。

 さていよいよ次は「パプリカ」である。
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日曜美術館30年展

2006-09-09 22:51:51 | 美術[な]
 日曜美術館30年展@東京藝術大学美術館

・黒田清輝 「読書」
・佐伯祐三 「ガス灯と広告」
・藤島武二 「黒扇」
・上村松園 「花がたみ」
・横山操 「雪富士」
・高島野十郎 「からすうり」
・鏑木清方 「嫁ぐ人」
・鏑木清方 「曲亭馬琴」・・・行灯に張り付くカマドウマを見つけてギョッと感激。

 芸祭で活気あふれる東京藝術大学、初日とはいえ、とりたてて混雑することもなく、ゆったりとマイペースで見て歩けた。会場内に、10分程度の番組のビデオ上映コーナーが6箇所あるので、強制的に休憩しながら見て回ればそれほど疲れない。そのビデオで紹介された作品が実際に展示してあるので、ビデオを見てから作品を見ればなお面白い。ビデオでは生前の画家や作家、漫画家などの姿を見ることもできて興味深い。期待通りなかなか見ごたえのある展覧会だった。ふと周りを見渡すと、客の年齢層がう~~~んと高い気がする展覧会でもあった。

 写真は、魔が差して買ってしまった、佐伯祐三「ガス灯と広告」のブックカバー。これはヤバい。おまけに使い込んで汚れても気づかないような色合いだし・・・。
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グエムル 漢江の怪物

2006-09-05 20:52:36 | 映画[か]

グエムル 漢江の怪物 オフィシャルサイト

 韓流化け物映画。ヨン様ファンの奥さまがたも、グエ様グエ様と追っかけまわすに違いない。違う。CGで動き回る怪物はさすがにハイテク技術のおかげでリアルだけれど、その姿はこれでもかというほどグロテスクでみっともない。こうなったのも不心得な米国人科学者のせいだということらしい。んでもってたいへん恐ろしい映画のはずなのに、あちこちに笑いを取ろうとするシーンがあって、観客のひとりとして、薄ら笑いを浮かべながら見てしまった。これでいいのだらふか?
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