『自己満足愛』
カウンセリングのご依頼で多い事のヒトツが将来の相談です。
僕のアドバイスは占うものではありません。
その人が未来の為に、今現在なにをすべきなのかをお伝えします。
とある方のケース。
50代後半の独身女性。
両親に溺愛されてこられました。
ご本人の性格も良く、おっとりされています。
最近ご両親がお亡くなりになられて、一人暮らし。
お仕事は家業の手伝いをしてきたそうですが、ご両親が他界されたあと、この方が出来るものではないようで。そして将来のご相談に来られたのですが・・。
溺愛されてきた?。
・・・愛されてきたのでしょうか?。
ご本人も答えられないのです。
食事も上げ膳据え膳だったそうです。
愛されていたのでしょうか?。
僕はこのように話しを進めます。
「本当に愛のある上げ膳据え膳だったのであれば、あなたも人に美味しい食事を作ってあげたい気持ちになるのではないだろうか?」
「つまりは・・ご両親の自己満足のみによる溺愛だったのでは?」
・・・腑に落ちた様子になられました。
ご本人曰く、「雛人形のように置かれてきたような人生でした」と言われました。
これからの人生設計が全くたてられない状況から、改めてカウンセリング内容を見直すことになるのですが・・、本人のヤル気がまだ出ないものなので・・実際大変です。
自己満足愛の一例でしたが、自己満足性が高い人の愛情を受けてしまった方は「無力」になります。
逆に言いますと、自己満足性が高い人は無力な人が好きなのです。
いわゆる「一方的」というモノです。
社会には、このような関係性で成り立っているものは沢山あります。
ボランティア好きな方の中にも多いでしょうし、ネットワークビジネスなどはまさに自己満足欲のカタマリのような代表です。
自己満足欲だけを追求したビジネスが健康食品などを売っているそうなので、まず健康になることはないでしょう。
大変失礼な言い方をしますが、自己満足性だけが高いビジネスなので、無力な人が集まります。無力な人でも自己満足欲が手に入るのです。
もう人間関係などはパッサパサのカラッポ。
自己満足欲の押し売り合戦なので・・、なんの信頼関係もありません。
無力・無力と失礼な言い方をしましたが、僕がそう言うのは、どの人にも自分だけのチカラを秘めているのが視え判るので、その自分の本当の魅力を成長させてほしい気持ちがあるからなのです。
誰からも信頼されたことがない人は自信が無く、辛い気持ちで生活されています。そんなところに、「あなたを信頼します、商品を売って仲間を増やし夢を叶えましょう。あなたが頑張れば家族も認めてくれますよ。」
などとうたったネットワークビジネスを信じてしまうのです。
きっと一番欲しかった言葉でしょう。
なにも僕は否定はしません。
それも社会の仕事なのでやればいいと思うのです。
しかし・・肝心なことはなんにも無いビジネスなのです。
肝心なこと?、それは「信頼関係と責任」です。
これは信頼関係性と責任性をマニュアル化し、与えられているにすぎません。それぞれ一個人の無責任さは変わりません。
話しを戻します。
「自己満足愛」
それは、信頼関係と責任という互いに交わす愛情が最初から無いのです。
本当に自分を信じ、本当に自分を愛するならば、人を愛せるようになるのです。
エゴ=自己満足とは違うのです。
信念は、信念を育てるのです。
自己満足欲の強い人は、信念のある人を嫌います。
自己満足欲の強い人は、無力な人を好みます。
自己の満足を求め達成するには、それなりの説得力を備えてからです。
サイキック 山本 浩二
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