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患者学

2010年11月13日 | 薬剤師
医療倫理と聞くと、重たくて難しい気がする。ちょっととっつきにくい。それは、これまでの医療倫理が医師の世界を中心に重症患者を中心に展開されてきたからだと思う。
そこは押さえておかないとならない重要なポイントなんだけど、そこに行くまでの段階が存在しない。医療者の眼にする医療倫理の文献はいきなりそういった高度な医療倫理に入っていくし、そうでなくて、服薬指導や医療の心の面の本では逆に医療倫理というものをあからさまにせず、触れないで自分の意見だけ書きつづる。
これでは、どうやって医療倫理を理解して現場で実践していけばいいのか分からない。
そのまま、薬剤師のみならず、医師、看護師以外の医療従事者は現場で仕事をしている。
わからないなかで、学ぶ環境の無い中で、そういった医療従事者はみんな自分なりの想像で自分なりの判断で患者と接し、医療を遂行している。
たしかに正しいと思う判断で動いているのであまり問題は無いのだが、やはり普通の人(医療人でない)の判断なので、ここだ、という要所を外す。
医師、看護師ならそんな判断はしない、という箇所を、どうどうと的外れな判断をして平然としている。ただ、普段は普通にやっていて問題無いので、当の本人も、患者もなにもおかしいとは思わない。知らない者同士だから。
医薬分業により、病院、医師の傍から離れて調剤薬局というもので医療を行う薬剤師、それを受ける患者、その両者は医療倫理を知らないし使えない。
肝心要のところでそれを使用できないと、正確な医療判断はできないことになる。
とにかく、知らないということは恐ろしい。
知ろうとしない、避けて通る、それでいいとも言えない問題だと思う。


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