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水薬調剤のポイント(長期の場合)

2011年09月29日 | 調剤薬局
薬局では水薬(シロップ剤)の分量調整に水道水、滅菌精製水を使って薄めていますね。

でも、たまに2週間処方なんか出ませんか?

水道水や滅菌水だと2週間ってどうかな?

基本、水剤ビン1本で1週間分調剤ですから、2週間だと2本。

そこで、1本は調節しても、2本目は未調整のまま目盛りだけ打って患者家族に自宅で水道水で薄める様に指導している調剤薬局、意外と多いのでは?

それって、どうでしょう?

患者家族(素人)に調剤業務をさせることになりませんか?

蛇口からいきなり入れて、入れ過ぎたり、あふれてこぼしたりする危険性ありませんか?

心配ですよね。

でも、薬局で水を入れて渡すのも・・・(夏場は特に)

そこで、あらかじめ患者家族、親には1週間の時と味が変わることを告げるか、2本とも甘くなることを患者に告げて、単シロップで薄めてしまうのはどうですか?

単シロップで薄めると、日持ちは心配ありませんね。

結構経って、間違って飲んでも大丈夫です。

甘みは濃くなりますけど、それだって、支障は無いでしょうし、こどもはそっちの方がいいかも!(どっちにしても、苦くても甘くても飲まなきゃなんないのが薬ですけど)

薬局で検討されてみては?

家族に調剤させるよりは安心だと思います。



追記:
それから、患者家族、親には必ずコップかスポイトで一回分を取ってから患者(子供)に飲ませるように指導して下さい。

昔、水剤ビンに直接ストローを入れて1目盛ごと吸わせていたお母さんいたんですけど、飲むのを嫌がる子供に「飲んだらおもちゃ買ってあげる」って言ったら、その子、頑張って全部飲んじゃったんです!ポララミン系だったから、そのあと眠って起きなくなっちゃってお母さんから慌てて電話来て、とりあえず病院に連絡して、お母さんにも病院に電話するように言って、・・・と結構大変でした。(分量的には問題なく事無きでしたけど)

そういったこともありますので、患者の家では何あるか分かりませんので、上手くいくを前提にでなく、上手くいかないをお前提に、だろう調剤でなく、かもしれない調剤を心掛けましょう。


ゆうこさん、いつもコメント感謝してます
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