私は薬剤師の現場を重視しながら小説を書く。どうしてかというと、現場では医療的判断の正確さが常に要求され、その判断の結果が大きく患者に影響をもたらす。薬剤師はその様な判断を的確に下さなければならない。その判断の結果を記載することが物語にリアル感を持たせると思う。前回は薬剤師としての的確な判断のオンパレードだったけど、こんかいは薬剤師の判断しきれない世界、患者と薬剤師の、互いの立場を超えた触れ合いの中で互いの立場を確保するということに重点を置いた。それを実践するために薬剤師は何を感じ、学ぶべきか、患者とどんな気持で接するべきなのか、をテーマにした。
私の打ち立てた「患者学」は”患者と共にある”ということをテーマにし、医療倫理に弱い現場薬剤師諸君へのサポートと応援が、その本来の目的である。
私の打ち立てた「患者学」は”患者と共にある”ということをテーマにし、医療倫理に弱い現場薬剤師諸君へのサポートと応援が、その本来の目的である。