懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

バレエの饗宴2024、東京シティ・バレエ団「ルール・ブルー」

2024-03-29 01:19:28 | バレエ
ごちそうが色々あって、観る時間が足りない(?)

・今年の「バレエの饗宴」公演は、TV放送で見た限りでは、最初の演目、東京シティ・バレエ団「ルール・ブルー」が秀逸で、これだけ見ただけでも、お腹いっぱいに。この作品を振付家と皆で創造するために、莫大なエネルギーを使ってる意欲作に見えました。商業主義に乗っかる作品ではないので、芸術家集団、東京シティ・バレエ団ならではの作品。

「ルール・ブルー」とは、黄昏時、のような意味だとかで、舞台から日常へと戻る、ダンサーの、非日常と日常の境界のような時間、という意味で使ってるらしい。

(最初、作品の内容を分らずに、家事しながらざっと見る中でも引きつけられて、で、その後、振付のイリ・ブベニチェクのインタビュー見たら、フランスでルーブル美術館によく通って、作品作りに必要なインスピレーションを得ていたらしいんだけど。その絵をみていて、「もし、この絵の中の人々が抜け出てきたら」と考えて、それが作品のアイデアに。)

言われてみれば、確かにそんな感じの作品で。それにしても、ダンス・クラシックの技法とコンテの技法を融合させただけでなく、時に演劇系の身振り(演劇実験室・天井桟敷を思い出させたようなのもあった)も入って、ダンサーたちそれぞれに合った振付になってたようなのと、振付と照明、装置、音楽、衣装がとてもあってて唸らされたり。
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・以前の「バレエの饗宴」で、「牧神の午後」が印象的だった、小尻健太振付「幻灯」(改訂版)も、相変わらずいい味だしてました。小尻氏は、ダンサーとしても、純クラと違う動きの美しさがあって、見入ってしまいます。

そうはいっても、古典もやってくれて良かったけど。
ロシア勢はなかなか来てくれるのが難しいのかしら??と思ってたので、僅かでも来てくれると、ちょっと嬉しい。

(そうはいっても、日本の洗脳みたいな雰囲気も2年を超えてて、こんな状況では不心得者が出やしないかという不安もあるので。ロシアバレエはネット画像や、過去のビデオDVDで見て、やせ我慢。)

新国立劇場の「ドン・キ」は、頑張ってたけど。バジル役速水さんは、エネルギッシュに技巧を見せたけど、ごく私的には、以前やってた牧バレエの「ドン・キ」の統合性も好き。グランド・バレエは一朝一夕で成り立つものでない、ということかな。牧バレエは、あれをず~っと上演してきて、守られてる歴史と伝統みたいのがあるのかも(?)

クラシックバレエは、経済効率性からは遠いものだから。今や、グランド・バレエを上演するだけでも有り難い感じもする。
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過去の映像や、今のボリショイ公演の映像など、時々見ている中、

1980年代の、モスクワ音楽劇場の日本公演『ドン・キ」全幕(TV放送分の録画のを、人から貰った映像)が、今見ても全体的に面白く、きれいなバレリーナが出てきて・・・この頃のバレエ公演は、本当に素晴らしかった、と思い出していた。技術に優れたボリショイの『ドン・キ」も盛り上がるし、いい感じなんだけど、ダンチェンコのこの頃の『ドン・キ」って、ボリショイとは異種のワクワク感があって、ちょっと感心してしまった。
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本日も、やくたいもなく散漫感想。
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おまけ。
バレエと関係ないけど、自分の生活上、4月から法令が変わって、3月までにやらなきゃいけないことがあったのを知らずに来て往生した。
この頃、ニュースとかで、法令の改正などの、自分の生活に直結する情報をやってくれなくなって、大谷サンとか、そういうのが多く、困った傾向だと思ってる。

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