男の『脱』一流品図鑑 (第3回)
'70年代は、BCLブームと同様にラジカセでエアチェックする「ラジカセブーム」の時代でもあった。スカイセンサー5900が発売された1年後の'76年9月、スカイセンサーICF-5900後期型にカセットテープレコーダを組み合わせたBCLラジカセ、カセットスカイセンサー5950/CF-5950(56,800円)は発表された。
カセットスカイセンサー5950は、スカイセンサー・シリーズの中では異色な存在であり、型式番号も「ICF-5950」ではなくラジカセの型式番号である『CF-5950』と表記された。

当時のソニー最高峰のラジオ、ワールドゾーン32/CRF-320(何と定価320,000円!!)を彷彿させる、幅482×高さ305×奥行148mmの大型ボディに金属製ガードアーム(取手)が装着され、その存在感に圧倒される。カタログや雑誌広告では、この金属アームのクリップに当時発売されたばかりのデジタル腕時計をさり気なくかけ、SONYのヘッドフォンを立てかけてあるあたりが、オシャレな男のロマンを刺激する演出だ。スプレッドダイヤルも大型化、バンド切替スイッチはピアノ・タッチ式となり、操作性もやや向上している。

ラジオ部分の回路構成は、スカイセンサー5900と似ており、同じICも使われている。しかし基板は異なり、クリスタルマーカーも分周回路途中の500kHzに変調がかけられていて、目盛りのずれによる周波数読み取り誤りを防止している。つまり250kHzと750kHzの部分の発振音と、0kHzと500kHzの位置での発振音は音色が異なる。
カセット部分も気合を入れた品質、仕上がりとなっている。
当時、ほとんどのカセットテープレコーダは、テープをさかさまに入れる倒立型カセットホルダーだった。しかしカセットスカイセンサー5950は、この時期のラジカセとして初めて、高級テープデッキや一部の高級ステレオラジカセにしか使われていない正立型を採用している。
小遣いは、エアチェックのためのテープを買うためと、放送局への受信報告やDJへのリクエストハガキの郵便代に消えていた中高生も多い。毎月の決められた小遣いをやり繰りし、TDKのSAというカセットテープを一ダースずつ買ってみたり・・・。地元では聴こえにくい東京キー局の深夜放送を仲間内で分担、エアチェックしたカセットを回し聞きするのだが、クラスの女の子にいいカッコしようと貸してあげたために仲間割れをおこした揚句、その女の子はバスケ部の先輩が本命だった・・・なんてアホな話もある。
ちなみにボクは高校生の頃、ビートルズ・ファンだった隣の席の女の子にイギリスBBC放送で流れたビートルズ特番をエアチェックし、プレゼントしてあげたことがキッカケで、その子からはFMでTOTOやカルチャークラブなどをエアチェックしたカセットを貸して貰うようになり、休日には一緒に映画やレコードを見に出かけたり、お互いに他県の学校に進学した大学2年の途中まで彼女と付き合う結果となってしまった。(←店長さり気に自慢?笑)

カセットスカイセンサー5950を最後にスカイセンサーシリーズは一つの時代を築き上げ、終焉を迎えた。
カセットスカイセンサー5950/CF-5950は、元ラジオ少年の夢を今に育む、時代を超えた「男の『超』一流品」なのである。
'70年代は、BCLブームと同様にラジカセでエアチェックする「ラジカセブーム」の時代でもあった。スカイセンサー5900が発売された1年後の'76年9月、スカイセンサーICF-5900後期型にカセットテープレコーダを組み合わせたBCLラジカセ、カセットスカイセンサー5950/CF-5950(56,800円)は発表された。
カセットスカイセンサー5950は、スカイセンサー・シリーズの中では異色な存在であり、型式番号も「ICF-5950」ではなくラジカセの型式番号である『CF-5950』と表記された。

当時のソニー最高峰のラジオ、ワールドゾーン32/CRF-320(何と定価320,000円!!)を彷彿させる、幅482×高さ305×奥行148mmの大型ボディに金属製ガードアーム(取手)が装着され、その存在感に圧倒される。カタログや雑誌広告では、この金属アームのクリップに当時発売されたばかりのデジタル腕時計をさり気なくかけ、SONYのヘッドフォンを立てかけてあるあたりが、オシャレな男のロマンを刺激する演出だ。スプレッドダイヤルも大型化、バンド切替スイッチはピアノ・タッチ式となり、操作性もやや向上している。

ラジオ部分の回路構成は、スカイセンサー5900と似ており、同じICも使われている。しかし基板は異なり、クリスタルマーカーも分周回路途中の500kHzに変調がかけられていて、目盛りのずれによる周波数読み取り誤りを防止している。つまり250kHzと750kHzの部分の発振音と、0kHzと500kHzの位置での発振音は音色が異なる。
カセット部分も気合を入れた品質、仕上がりとなっている。
当時、ほとんどのカセットテープレコーダは、テープをさかさまに入れる倒立型カセットホルダーだった。しかしカセットスカイセンサー5950は、この時期のラジカセとして初めて、高級テープデッキや一部の高級ステレオラジカセにしか使われていない正立型を採用している。
小遣いは、エアチェックのためのテープを買うためと、放送局への受信報告やDJへのリクエストハガキの郵便代に消えていた中高生も多い。毎月の決められた小遣いをやり繰りし、TDKのSAというカセットテープを一ダースずつ買ってみたり・・・。地元では聴こえにくい東京キー局の深夜放送を仲間内で分担、エアチェックしたカセットを回し聞きするのだが、クラスの女の子にいいカッコしようと貸してあげたために仲間割れをおこした揚句、その女の子はバスケ部の先輩が本命だった・・・なんてアホな話もある。
ちなみにボクは高校生の頃、ビートルズ・ファンだった隣の席の女の子にイギリスBBC放送で流れたビートルズ特番をエアチェックし、プレゼントしてあげたことがキッカケで、その子からはFMでTOTOやカルチャークラブなどをエアチェックしたカセットを貸して貰うようになり、休日には一緒に映画やレコードを見に出かけたり、お互いに他県の学校に進学した大学2年の途中まで彼女と付き合う結果となってしまった。(←店長さり気に自慢?笑)

カセットスカイセンサー5950を最後にスカイセンサーシリーズは一つの時代を築き上げ、終焉を迎えた。
カセットスカイセンサー5950/CF-5950は、元ラジオ少年の夢を今に育む、時代を超えた「男の『超』一流品」なのである。
図体は でっかいけど、中は スカスカ、軽いです。
ピアノキー SW もチャチだし、マテリアル 全て 安っぽい。
5900 の方が 高級感があるし 洗礼されてますね。
楕円スピーカーの 音も 悪いし、カセット部も 今一。
カセット部に 20,000円の価値を 見出せない人は 不要です。
5900 買って、余ったお金で マリンNo.1 など 買って
海 行きましょ、海。 (@^^)b
カタログ写真と現物のギャップは確かにありましたよね。
仕様書を見るとこの図体で5.6kgとか。マテリアルのクオリティは別にして、ワールドゾーンっぽい筐体にカセットがついてる姿は写真で見る限りカッコいいなぁ・・・と。
しかし当時の定価、5900にプラス3万の値段はボッタクリですね。
今度UZミュージアムから貸与してください!
この ブログネタで 使われるのでしたら、ご自由に お持ち帰り下さい。
ほとんどの機種で ガリが 再発してると 思いますが。。。 A^-^;
そんな こんなで、次の曲が 出来ました。大昔の 曲です。
「 Bayside Moon 」 1978年作品 04:21
http://www.fancyfree.jp/INSPIRE_UZ/E4.htm