韓国ドラマ「怪物」あらすじと感想、最終回。
閉鎖的な田舎町のマニャンで起きた残酷で悲惨な連続殺人事件の犯人である最も恐ろしい怪物の心理に迫る極上のサスペンスドラマです。
韓国でも話題となり、いろいろな賞を受賞されていますが、私も久しぶりに完成度の高いドラマに出会った気がしました。
エリート警察官のジュウォン（ヨ・ジング）は田舎町のマニャン派出所に勤務することになりますが、そこでパートナーを組むことになったのは訳ありのドンシク（シン・ハギュン）。
実はドンシクは20年前に双子の妹を連続殺人事件で殺され、その容疑者となった過去があります。ところがマニャンでまた20年前と同じような猟奇的な生々しい殺人事件が発生します。
二人はお互いに疑いの目を向けながらも事件の捜査をしていくのですが、本作はシン・ハギュン側から見るのか、ヨ・ジング側から見ればいいのか、どちらの目線で見ればいいのか迷ってしまうほど、それぞれの思わせぶりの演技が素晴らしかったです。
ベテラン俳優シン・ハギュンさんの高い演技力とオーラは申し分ないですが、後半過ぎにシン・ハギュンさんとの関係に変化をみせる大人の俳優に成長したヨ・ジング君の繊細な涙の演技は特に素晴らしかったです。
また劇中、疑うのは二人だけでなく、家族のように暮らしている田舎町マニャンの人々や警察仲間たちが腹の中ではお互いに疑いの目でみていて、なかなか犯人が分からない趣向を凝らした俳優同士の熱演合戦は最後まで目が離せません。
登場人物全員が怪しく思えてくるストーリー展開・・・
果たして、「怪物」は誰なのでしょうか？
本作はラブラインは1つもありませんが、超～～ お勧めのドラマです！
シン・ハギュンさんと言えば、5年くらい前にドラマ「トッケビ」のキム・ゴウンさんと交際が破局しましたが、ちょうど「トッケビ」が大ヒットしていたころですね。
お互いに仕事が忙しくなって別れたという、よくあるパターンでしたが・・・
17歳という歳の差カップルでしたが、このお二人の熱愛はピンとくるものがありませんでした。
破局原因にコン・ユさんが関係なくてホッとしましたけど・・・
あらすじ（ネタバレあり）
1話
ソウル大学に通う娘のイ・ユヨンの両手の指先だけを母親が庭で見つけますが、彼女は謎の失踪をする事件が発生します。そして、その事件は未解決のまま20年が過ぎます。
失踪したユヨンの双子の兄イ・ドンシク（シン・ハギュン）は警察官になり、ムンジュ市のマニャン派出所に勤務しています。
そこにソウルから超エリート警察官のハン・ジュウォン（ヨ・ジング）が異動してきますが、彼はマニャン派出所に自ら志願してきました。
そして、はじめから気の合わないドンシク（シン・ハギュン）とジュウォン（ヨ・ジング）でしたが、ナム・サンベ所長の命令でパートナーを組むことになり、二人は認知症の老人を捜しにいくことになります。
その後、ジュウォン（ヨ・ジング）は父である警察庁次長（チェ・ジノ）から、落ち着くまで静かに行動しろ、私の顔に泥を塗るなとメールがきます。
ジュウォン（ヨ・ジング）は20年前のイ・ユヨン失踪事件で、同じ日に近くの河川の葦原で当時22歳の女性パン・ジュソンの死体も発見され、この二人の当時の容疑者がなんとドンシク（シン・ハギュン）だったと知っています。
ジュウォン（ヨ・ジング）はドンシク（シン・ハギュン）に「本当に妹のイ・ユヨンを殺してないのですか？」と直接聞きます。
2話
河川の葦原で指先を切られた白骨遺体をジュウォン（ヨ・ジング）とドンシク（シン・ハギュン）が発見します。
ドンシク（シン・ハギュン）は20年前の妹イ・ユヨン失踪事件で当時の容疑者になった辛い過去がありますが、いまだにドンシクが犯人だと思っている人もいるのです。
そんな中、今回の死体が20年前に殺されたパン・ジュソンと全く同じやりかただと分かり、犯人は20年前の犯人と同じ同一犯なのか？ 警察の捜査が続きますが、20年前の事件を早期終結したのが、ジュウォン（ヨ・ジング）の父で警察庁次長（チェ・ジノ）だったのです。
父は息子ジュウォン（ヨ・ジング）のためだったと・・・？
その後、ジュウォン（ヨ・ジング）は20年前の事件を調べはじめ、ムンジュ警察署のパク・ジョンジェ（チェ・デフン）を訪ねますが、事件の調書がなくなっていたのです。
また、そんなジュウォン（ヨ・ジング）をドンシク（シン・ハギュン）が、なぜムンジュ市のマニャン派出所に来たのか探りを入れています。
3話
ドンシク（シン・ハギュン）が親しくしているマニャンスーパーの店主カン･ジンムクの娘ミンジョンの指先をスーパーの前で見つけたドンシク（シン・ハギュン）とジュウォン（ヨ・ジング）の二人はムンジュ警察署で参考人として事情聴取を受けることになります。
また、同じような事件が発生したのです。
ジュウォン（ヨ・ジング）は被害者のミンジョンと親しかった参考人のドンシク（シン・ハギュン）を刑事のオ・ジファが捜査を担当することに反発します。
ところが、ドンシク（シン・ハギュン）は自分だけではなくジュウォン（ヨ・ジング）も第一発見者で同じ参考人だと説明しますがジュウォンは犯人がドンシクだと決めつけています。
その後、捜査中に被害者ミンジョンの匂いを追っていた警察犬が山で携帯を見つけますが、発信記録が3件すべてジュウォン（ヨ・ジング）宛だったのです。
この件について「カン・ミンジョンを知らないのですか？」と問われ、知りませんと答えます。
また、その携帯から今まで発見した白骨死体3人の女性のDNAもついていました。
そして、ドンシク（シン・ハギュン）は薄ら笑いを浮かべます・・・
4話
ドンシク（シン・ハギュン）の家の地下室からミンジョンの血痕をジュウォン（ヨ・ジング）が見つけ、カン・ミンジョン誘拐及び殺害の容疑者として緊急逮捕されたドンシク（シン・ハギュン）。この時も薄ら笑いを浮かべ、わざと犯人は警察官だと分かるように記者たちに知らせようとします。
ところが、血痕は少量しか見つからず、別の場所で犯行が行われたと考えたジュウォン（ヨ・ジング）は焼肉屋のジェイのお店を家宅捜査することになりました。
それに激怒したジェイはジュウォンに卵を投げつけるのです。
結局、ムンジュ警察署のジョンジェが「ドンシクは犯人ではありません」と、ミンジョンが失踪した夜、ドンシクと一緒にいたと証言します。
実は20年前の事件でもドンシクが釈放されますが、それもジョンジェがドンシクのアリバイを証言したからです。
また、ドンシク（シン・ハギュン）はジュウォン（ヨ・ジング）に「山で見つかったあの携帯電話の女だが・・・あの女こそが、お前が仕掛けた罠だな？」と問いかけます・・・
あの携帯はジュウォンの物で、不法滞在のイ・グムファに渡して、情報を得るものだったのです。
5話
ジュウォン（ヨ・ジング）は過去20年にわたる連続殺人事件が発生していると記者の前で発言します。しかし、ドンシク（シン・ハギュン）はその中の不法滞在のイ・グムファはジュウォンが死に追いやった女だと、ドンシクに知れてしまいます。
そして、犯人は誰なのか？ドンシクなのか？ドンシクの仲間の誰かなのか？二人はつかみ合いになりますが、そんな時、ジュウォン（ヨ・ジング）の父の警察庁次長（チェ・ジノ）が記者会見をを開き、過去20年にわたる連続殺人事件は確証のないものだと否定し、息子の発言を撤回します。
また一方で父親のカン･ジンムクはムンジュ市の開発関連イベントで、「娘のミンジョンの事件で開発計画が遅れることを望んでいないと発言しますが、そこにドンシク（シン・ハギュン）とジュウォン（ヨ・ジング）の二人がパトカーでやってきて、ト･ヘウォン議員とJL建設代表イ・チャンジンともめて乱闘騒ぎになります。
ジュウォン（ヨ・ジング）はドンシクがイベントを壊したのは怒りに任せてやったのではなく、
カン･ジンムクがまた利用されないようにしたことだと分かってきました・・・
また、ジュウォンはイベント会場にいたト･ヘウォン議員の息子でムンジュ警察署のパク・ジョンジェを調べはじめます。
その後、マニャン派出所のジフンはドンシクにあの日の夜、ミンジョンとジョンジェを見たといいますが、このことは誰にも言うなと釘を刺します。
それを聞いていたジュウォン（ヨ・ジング）はなぜ？ジョンジェをかばうのか？とドンシクに問いつめますが、殺したと言う証拠はどこにある？と言います。
そして、お前がおとり捜査して殺した不法滞在のイ・グムファをもみ消すために捜査していることは分っているとも言います。
6話
カン・ミンジョン失踪当日、最後に合った人物がムンジュ警察署のジョンジェだったとマニャン派出所のジフンもミンジョンの父も知っていました。また父は自分が娘のミンジョンから嫌われていることも知っていて、この父ジンムクも謎が多い人物のようです・・・
そして、父ジンムクは直接ジュウォン（ヨ・ジング）に、娘ミンジョンの事件の捜査を依頼します。
また一方で、ムンジュ女子大生失踪事件の新しい容疑者捜査中と言うネットが流れ、マニャン派出所のジフンがムンジュ警察署に連行されます。
ドンシクやジフンの姉ジファがジョンジェに電話しますが、休暇を取っていて電話がつながりません。そんな時、ミンジョンの携帯の電源が入り、警察は位置を確認しようと必死ですが、父ジンムクの携帯に「父さん、私を出して」とメッセージが届きます。
ジンムクにメッセージを送ったのはドンシク（シン・ハギュン）でした。
7話
カン・ミンジョン失踪当日、ムンジュ警察署のジョンジェがミンジョンを家まで送り、帰っていきました。家に帰ったミンジョンは父親のジンムクに首を絞められ指先を切られたのです。
それを知っていたドンシク（シン・ハギュン）でした。
ところが、ジンムクはミンジョンが失踪した日のことを思い出したとドンシクとジュウォンを呼び出し、あの日、食事の途中で、ジェイがいなくなったことを話します。
二人は事情を聞きに焼肉屋のジェイに会いに行きますが、そこにムンジュ警察署に連れていかれたジフンが現れます。ジフンはジョンジェが自首したと言います。
それを聞いたドンシクは急いで面会にいき、「出て来いよ、違うだろ、お前じゃない」と説得し、父さん私を出してとメッセージを送ったのは自分だと説明しますが、そんな時、またミンジョンから父親に「父さん、痛い、私を出して」と、メッセージが送られてきます。
そして、発信地はムンジュ川の葦原でした。これは携帯を見つけた焼肉屋のジェイでした。
焼肉屋のジェイはドンシクにミンジョンを殺したのはジンムクでしょう？と問いかけますが、ドンシクはそうだと答えます。そして、ドンシクの妹もジェイの母親もジンムクが・・・
そのジンムクがジェイのお店にやってきます・・・
8話
娘のミンジョンの殺害容疑で父親のジンムクが逮捕されます。
警察も村の人々も、娘を殺したのか？連続殺人なのか？予想外の出来事に大騒動になります。
そして、ドンシク（シン・ハギュン）は今日からは誰も死なない・・・と・・・
また殺人容疑のジンムクは一言も話しませんが、ドンシクとジュウォンには話をすると言って二人を待っています。それでも、ジンムクは絶対に自白はしません。
ジュウォン（ヨ・ジング）はジンムクにミンジョンは実の娘ではないだろうと問い詰められ、「ミンジョンは私の娘だ」とひどく興奮して逆上します。
その日、ジュウォン（ヨ・ジング）はなぜか休暇届を提出します。
ジュウォンはミンジョンが殺害された前日に容疑者ジンムクが来ていた釜山に行き、ミンジョンの母親であるユン・ミヘを捜しています。そこにドンシク（シン・ハギュン）も加わるのです。
ところが、ユン・ミヘに対する新しい事実が分かってきます。
そして、次々と土の中から失踪した女性の遺体が見つかりますが、ドンシクの妹イ・ユヨンの遺体がなかなか見つかりません。
9話
容疑者ジンムクがドンシクに妹イ・ユヨンは俺じゃないとメッセージを残し自殺します・・・
その後、ジュウォン（ヨ・ジング）は不法滞在のイ・グムファを職権を乱用して独断でおとり捜査をしてイ・グムファが亡くなりました、処罰をお願いしますと警察に報告します。
そして、3か月が経ち、休職していたジュウォン（ヨ・ジング）がマニャン派出所に復職します。
そんな中、姿を隠していたジェイがムンジュ警察署に出頭します。
それは、容疑者ジンムクが自殺した日にジンムクを殺そうと思い、ナイフを持っていた姿がカメラに映り、何者かに通報すると脅迫されたからでした。
その携帯のメッセージをジェイはムンジュ警察署のジファに見せます。
また、ドンシク（シン・ハギュン）は容疑者ジンムクがユヨンはお前に返したという言葉と母の言葉から家の地下のボイラー室の壁の中からユヨンを見つけ出します。
まさか、自分の家の地下室の壁に眠っていたとは、想像もしなかったドンシクです。
ところが同じころ、マニャン派出所のナム・サンベ所長がジンムク自殺教唆および自殺ほう助罪で緊急逮捕されます。
10話
容疑者ジンムクは釣り糸で自殺しましたが、誰が釣り糸を渡したのか？ムンジュ警察署の監視カメラが壊れていたというのです。ジンムクは被疑者死亡で事件は不起訴処分になります。
緊急逮捕されたナム・サンベ所長の所長室にある金庫の中から、釣り糸とユン･ミヘの死体検案書が見つかります。誰が証拠を金庫に隠したのでしょうか？所長室にはマニャン派出所の職員なら誰でも出入りすることができます。
ドンシクはジュウォン（ヨ・ジング）を疑い、彼の家を訪ねますが、私ではありませんとハッキリと伝えます。そして、ジュウォンはあなたのまわりの人たちはあなたに何も隠してないと思いますか？と言って、ドンシクを動揺させます。
また、ドンシクはジェイ宛に送られてきた脅迫メールの送信者を調べた結果、ジュウォン（ヨ・ジング）だと分かり、それをジェイに伝えます。
きっとジュウォンはあの日、ジェイが何を見たか、知りたかったのでしょう。
その後、ナム・サンベ所長は何者かに拉致されます。
それを追うジュウォンはドンシクにナム所長を助けて犯人が誰であろうと自分が必ず捕まえると伝えます。
11話
ドンシクがおじさんと慕っていたナム・サンベ所長が何者かに殺害されました。
ナム・サンベ所長は辛くても必死に生きろ、必死で生きるべきなんだとドンシクに説教するのです。そして、ドンシクは親しくしていた人が一人ずついなくなり、それがすべて自分のせいのような気がして怖くなっています。
ナム・サンベ所長と長い付き合いだった仲間たちはジェイのお店に集まりますが、そこにジュウォン（ヨ・ジング）も参加するようになりました。
ジュウォンはドンシクにナム・サンベ所長は亡くなる前に急にソウルの本庁に行きましたが、誰に会いに行ったかは確認できません、しかし本庁のロビーでマニャン派出所のチョ・キルグとファン・グァンヨンに出くわしたことを伝えます。
ドンシクとジュウォンはすべての面で疑わないために二人の再調査をはじめます。
そして、チョ・キルグの通話明細書に本庁の次長室との通話歴を確認します。
ジュウォンはすぐに父の警察庁次長に会いに行きますが、父の方からマニャン派出所のチョ・キルグから秘書室に連絡があり、彼と会ったと言います。
ところが、その後すぐにナム・サンベ所長が来て、「今、チョ・キルグが来ただろう」と言ってから、「21年前のあの鑑定書はあなたが捨てたのか？」と言い放ったと言います。
ナム・サンベ所長と警察庁次長ハン・ギファンは昔ムンジュ警察署で一緒に働いていた同僚でしたが、父は何のことだか分からなかったと言います。
12話
ナム・サンベ所長が緊急逮捕されたとき、面会にチョ・キルグとムンジュ警察署のチョン署長が会いにきました。次々と21年前の事件の真相が明らかになってきて、意外な人物が絡んできますが、ナム・サンベ所長が言っていた鑑定書はムンジュ警察署のチョン署長がチョ・キルグに指示を出していたのでしょうか？
また、ナム・サンベ所長はカン・ジンムクを殺した犯人が自分のことも殺すだろうとメッセージを残します。
また一方で、クォン検事はナム・サンベ所長が言っていた鑑定書がギターピックの鑑定書だと突き止め、警察庁次長に報告します。
21年前にパン・ジュソンの遺体発見現場でギターピックが発見されますが、発見者はナム・サンベ所長でした。そして、ギターピックの持ち主がドンシク（シン・ハギュン）だったために緊急逮捕されたのです。 ところが、ピックから指紋やDNAなどは検出されず、ギターピックの鑑定書だけが捜査記録から無くなっていたのです。
実は21年前、ギターピックからジョンジェの指紋が出たためにジョンジェの母がピックと鑑定書を警察を買収して処分したのです。
そして、そのジョンジェは「鹿の姿をした人を殺した」と言って事件後4年間も精神病院に入っていたことがあり、21年前の記憶がないと言っています。
13話
はじめてドンシクはジョンジェを問い詰めます。
そして、記憶がなかったジョンジェは21年前の事件の記憶を取り戻し、ユヨンを車でひいたことを認めますが、その時すでにユヨンは倒れている状態だったと明かします。
ジュウォンは自白した真犯人ジョンジェを家に帰したことで、ドンシクともめますが、そんな時、ハン・ギファン警察庁次長、新任警察庁長に内定という報道が流れます。
そして、ドンシクはJL建設代表イ・チャンジンがハン・ギファン警察庁次長に会おうと待ち伏せしていたことをムンジュ警察署のジファから聞き、それをジュウォンに伝えます。
JL建設代表イ・チャンジンとハン・ギファン警察庁次長の二人は関係は一体どこからなのか？
息子のジュウォンは父がJL建設代表イ・チャンジンとジョンジェの母と繋がっていると？と聞き返しますが、ドンシクは21年前の事件を異例の速さで終結させたのはジュウォンの父ハン・ギファン警察庁次長だと説明します。すべてのことがあなたの父親を指していると言いきります。
そして、俺はジュウォンを信じてもいいのか？と問いかけますが、ジュウォンはあまりの衝撃に「私は誰も信じない・・・自分自身も・・・」と言って、悲しそうな顔をします。
14話
ハン・ギファン警察庁次長の人事聴聞会が行われている会場にドンシク（シン・ハギュン）がやってきて、不法滞在のイ・グムファ殺人事件に関する容疑でジュウォン（ヨ・ジング）が逮捕されます。
これは二人がハン・ギファン警察庁次長を罠にかけるために仕組んだものでしたが、ドンシクとの約束を破ってジュウォンが容疑を認めたためにジュウォンは停職処分になり処罰を受けることになります。
また一方で、ジョンジェとジョンジェの母は葦原にJL建設代表イ・チャンジンを呼び出し、ハン・ギファン警察庁次長とこっそり会って何を企んでいるのかと問い詰めますが、シラを切るイ・チャンジンです。そして、ドンシクの妹ユヨンを最初に車でひいたのがハン・ギファン警察庁次長で次にひいたのがジョンジェで、この2件の事故の後始末に関わっていたのがJL建設代表イ・チャンジンだったのです。
その後、JL建設代表イ・チャンジンとハン・ギファン警察庁次長が二人だけで密会しますが、ジュウォンは父ハン・ギファン警察庁次長の車に盗聴器を仕掛けたので、二人の会話を聞くことができました。
ナム・サンベ所長を殺したのがJL建設代表イ・チャンジンで今度はムンジュ警察署のチョン署長を殺すように指示を出している父のハン・ギファン警察庁次長でした。
そして、ユヨンを車でひいたのもカン・ジンムク殺害指示も父だったことを知ってしまう息子のジュウォンでした。
15話
父ハン・ギファン警察庁次長の車に盗聴器を仕掛けた息子のジュウォン（ヨ・ジング）。
21年前の事件の真相が明らかになり、ジュウォンは大きな衝撃を受けます。
そして、その録音した会話をドンシクに聞かせます。
怒り狂ったドンシクはハン・ギファン警察庁次長のところに行こうとしますが、それをジュウォンが制止します。 私が逮捕します、私が怪物になって父ハン・ギファンと一緒に一番高いとこから地獄に落ちます、そうやってあなたに謝罪します、それが一番の復讐です、もし私が出来なかったらこの録音テープを世間に広めてくださいと、心から陳謝し土下座します。
それから1週間後、中断していたハン・ギファン警察庁次長の人事聴聞会が再び行われますが、
ジュウォンは父に盗聴した録音テープをわざと聞かせ、必ず警察庁長になって下さい、私が力になりますので手を組みましょうと言って、すぐに復職したいのでソウル庁の監察調査係にお願いしますと伝え、ドンシクと同じ部署に配属になります。
16話（最終回）
ジュウォンは妙なメールからチョン署長の様子を確認するために家の中に入りますが、チョン署長はすでに殺害されていました。
そのメールは本当はドンシクに来たもので、ドンシクを犯人にするために送信されたものだったのです。
一方、ムンジュ警察署のジファは元夫のJL建設代表イ・チャンジンを連行して、釣り場でチョン署長を殺そうとする動画を見せます。これにイ・チャンジンは困り果て対応に困るのです。
また、ドンシクもジョンジェの母ト・ヘウォンを訪ね、イ・チャンジンの動画を見せ、次はト・ヘウォンかまたは息子のジョンジェかもと言い、21年前の真相も話します。
またジュウォンはジョンジェの病院を訪ね、ユヨンの事件で逮捕する前に自ら自首するようにすすめますが、21年も遅れたんだから自首ではなく逮捕してほしいと言って、両手を差し出します。
その後、ジョンジェの母ト・ヘウォンの調査からイ・チャンジンとハン・ギファンの名前がでて拘束令状が請求されます。
ハン・ギファン庁長は急いでクォン検事に電話し、すぐに来てくれと話しますが、クォン検事は私がト・ヘウォンの拘束令状を出したので行けません、もう、ここまでにしますと冷たく突き放します。
そんな中、「ハン・ギファン現警察庁長、21年前の飲酒運転ひき逃げ事件に関わる」というニュースが流れ、録音テープは息子のジュウォンが提出したものだと報道されます。
父のギファンは自殺しようと自ら銃を頭に突きつけますが、その瞬間息子のジュウォンは部屋に入ってきて止めます。
父はなぜ録音テープを公開した？お前の人生も台無しになるのにバカなことをと怒鳴りますが、
ジュウォンは「それが私の望むことだから、あなたと一緒に地獄に落ちること」と激しく非難します。
そして、そこへドンシクがやってきて、ハン・ギファン現警察庁長が逮捕されます。
父が逮捕された後、ジュウォンはドンシクに「私は警察を辞めます」と言いますが、それは罪を犯した者が償うものだと言い、ドンシクは自分を逮捕してほしいとジュウォンに頼みます。
ジュウォンはカン・ミジョンの死体遺棄で逮捕します」と手錠をかけながら大粒の涙を流すのです。
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