ポートランドには行ったことはない。オレゴン州と聞くと,何となくのどかで退屈な感じがする。ナイキの本社があることは知っている。ナイキとともに育ったクリエイティブ・エージェンシー,ワイデン+ケネディの本社もそこにある。それは不思議な組み合わせだ。そこに何があるのだろう?
本書はポートランドについて書かれた本だ。タイトルとサブタイトルが示すように,環境先進都市という側面に光を当てている。だが,それは一面でしかない。そこには多様な意味での,新しいライフスタイルとコミュニティがある。しかもそれらに「クリエイティブ」という形容が最も相応しい。
著者は浜野安弘氏のもとで働いたのち,施設開発や都市開発,専門誌の編集などに携わってこられた。W+Kのジョン・ジェイをはじめとするポートランドのクリエイターや起業家たちへのインタビューに加え,本書に収められた数々の写真がまた素晴らしい。それらを眺めているだけでも楽しめる。
日本でも「クリエイティブ・シティ」構想を掲げる都市はある。ポートランドに倣えとか,そういうことではなくて(そういった時点でクリエイティブでない!),この街の風景や人々の姿から感じ取れるスピリットを共有したいと思う。多分,日本のどこかでそれが,すでに息吹いているはずである。
本書はポートランドについて書かれた本だ。タイトルとサブタイトルが示すように,環境先進都市という側面に光を当てている。だが,それは一面でしかない。そこには多様な意味での,新しいライフスタイルとコミュニティがある。しかもそれらに「クリエイティブ」という形容が最も相応しい。
![]() | グリーンネイバーフッド ―米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた |
吹田良平 | |
繊研新聞社 |
著者は浜野安弘氏のもとで働いたのち,施設開発や都市開発,専門誌の編集などに携わってこられた。W+Kのジョン・ジェイをはじめとするポートランドのクリエイターや起業家たちへのインタビューに加え,本書に収められた数々の写真がまた素晴らしい。それらを眺めているだけでも楽しめる。
日本でも「クリエイティブ・シティ」構想を掲げる都市はある。ポートランドに倣えとか,そういうことではなくて(そういった時点でクリエイティブでない!),この街の風景や人々の姿から感じ取れるスピリットを共有したいと思う。多分,日本のどこかでそれが,すでに息吹いているはずである。
同時に、本当に(!!)クリエイティブな都市・空間とは何かも研究していきたいです(微笑)。
この両者の研究関心は繋がりませんかね。
都市計画でトップダウンだけでできるものではないだけに,いろいろ難しそうです。そもそもクリエイティブ産業,クリエイティブ企業を育成できるのか・・・ですね。
ポートランドは、地ビールのメッカでもあり、それがとてつもなく美味しいんです。hand made cultureに溢れたところです。アルチザンエコノミーとも言うそうです。そこがクリエイティブ!