私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「紀元前1万年」

2008-04-30 20:07:11 | 映画(か行)

2008年度作品。アメリカ=ニュージーランド映画。
はるかなる太古の時代。幼いころから惹かれあうデレーとエバレットの村をある日、正体不明の一団が襲う。デレーはさらわれたエバレットを救い出したい一心で、わずかな仲間たちと共に一団のあとを追う。苦難の果てにようやくたどり着いたのは、想像を絶する文明の地だった。
監督は「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ。
出演は「スカイ・ハイ」のスティーブン・ストレイト。「ストレンジャー・コール」のカミーラ・ベル ら。


いかにもハリウッドらしい映画である。
仲間が集まり、結束して敵に立ち向かうという展開は王道そのもの。そしてラストのヒロインの扱いなどまさにハリウッド的ご都合主義の極みである。

加えてこの映画はハリウッド的な安直さが目立ち、粗が多い。
ストーリー展開では敵が船で逃げたときに、なぜ川沿いに進まずに、砂漠を横断しなければならないのか意味がわからないなど、盛り上げようとするあまり適当な展開が目立つ。
また設定もかなり無茶が多い。あんなクソ暑い土地にマンモスが生きていけるはずなどないだろうし、巨石文明がある土地とその周縁地域の人種と気候の関係性が理に適っていない。

しかしそういった部分に目を瞑ればそれなりには楽しめる。物語は起承転結をきっちり踏んでいてわかりやすいし、基本を抑えているので飽きることもない。また適度にアクションを挿入しているため、それなりに盛り上がりは見られる。

とはいえやはりこの映画は映画館で見るほどではない。無個性で無難なエンタテイメントいう以上のものが感じられない平凡な作品というのが妥当な評価だろう。

評価:★★★(満点は★★★★★)


出演者の関連作品感想
・クリフ・カーティス出演作
 「ダイ・ハード4.0」

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