私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「猿の惑星:創世記」

2011-10-19 20:17:56 | 映画(さ行)

2011年度作品。アメリカ映画。
アルツハイマーの薬を研究しているウィルは、チンパンジーに新薬を投与する。目覚ましい知能の伸びを見せたメスのチンパンジーがいたが、彼女は暴れだし、射殺されてしまう。妊娠していた彼女が産み落とした赤ん坊チンパンジーを育てていたウィルは、シーザーと名付けた彼に高い知能があることに気付く。ある日、アルツハイマーを患うウィルの父親が隣人ともめているのを見たシーザーは、彼を守ろうと暴れ、霊長類保護施設に入れられてしまう。(猿の惑星:創世記(ジェネシス) - goo 映画より)
監督はルパート・ワイアット。
出演はジェームズ・フランコ、フリーダ・ピントら。




もちろん、つっこもうと思えば、いくらでもつっこみどころのある映画ではある。
ストーリー的に見れば、事態が悪化する流れはテンプレ通りだし、アルツハイマーの新薬に関しても引っかかるポイントがいくつかある(なぜ新薬がミスト状なのか。固形タイプでなく、むしろミストにする方が技術的に大変だろうに。しかも脳に作用する最新の薬が吸入摂取っていうのは、医学的にありうるのか、など)。

しかし総じて言えば、本作はおもしろい作品であった。
それはエンタメとして盛り上がるよう、意識してつくられているからだろう。


まず猿たちのCGが迫力満点で、おもしろい。
たとえば橋を進んでいくシーンや、建物をよじ登るシーンなどは臨場感があって、見ていても惹かれるし、ワクワクした思いにさせられる。
なかなか力の入った映像処理ではないだろうか。


ストーリーもおもしろい。
知性を持った猿が、人間に叛逆していく展開(No!と叫ぶシーンが良かった)や、育ての親との信頼関係の揺らぎなどが、無理なく描かれていて引き込まれる。
また自分たちを襲った人間にとどめをささないなどの場面もあり、猿たちの方が紳士的に見えることもある、という点がおもしろい。


僕はティム・バートン版の「PLANET OF APES/猿の惑星」しか見たことがない。
そんな中途半端な知識しかなくても楽しめる作品となっている。
見事なエンタテイメントと言ってもいいのだろう。

評価:★★★★(満点は★★★★★)



出演者の関連作品感想
・ジェームズ・フランコ出演作
 「告発のとき」
 「127時間」
 「ミルク」
・フリーダ・ピント出演作
 「スラムドッグ$ミリオネア」

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (けん)
2011-10-20 10:14:49
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
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TBありがとうございます (qwer0987)
2011-10-20 22:55:16
けんさん。こんにちは。
TBこちらこそ、ありがとうございました。
返信する

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