私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「2012」

2009-12-09 21:31:08 | 映画(な行)

2009年度作品。アメリカ映画。
2009年。太陽の活動が活発化し、地球の核が熱せられた結果、3年後に世界は終わりを迎える―。この驚愕の事実をいち早く察知した地質学者エイドリアンは、すぐに米大統領 主席補佐官に報告。やがて世界各国の首脳と一握りの富裕層にのみ事実が知らされ、人類を存続させる一大プロジェクトが極秘に開始される。そして2012年。売れない作家のジャクソンは、子供たちとキャンプにやってきたイエローストーン国立公園で、政府の奇妙な動きを目撃。世界に滅亡が迫っていることを、偶然知ってしまう…。
監督は「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ。
出演はジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー ら。



ローランド・エメリッヒらしい映画である。

演出はハッタリがきいていて、ともかくド派手だし、困難に立ち向かう人間たちのきずなの描き方はいかにもハリウッド映画、悪く言えばチープな感がある。
そういうのを見ていると、また同じことやっているな、と思ってしまう。

だけどローランド・エメリッヒは、そんな方法に一分の迷いもない。
そしてその迷いのなさゆえに、安っぽく見えかねないストーリーなのに、おもしろいとすなおに思えるレベルにまで仕上がっているのだ。


本作は2012年に天変地異が起こるというパニック映画だ。
そういうわけもあり、地球崩壊の映像にはかなり力が入っている。
いくつもの点で、んなアホな、とか、いやいやちょっとおかしくね?と問いかけたくなるような部分はあるのだけど、徹底的に地球や街を壊しまくっていることもあってか、細かいことをつっこんでも仕様がないな、という気分になってしまう。
その思い切りの良い映像は見応え抜群だ。
大画面で見ていることもあり、臨場感と迫力には興奮してしまう。


映像だけでなく、ストーリー展開も楽しめる。
登場人物たちに次々と苦難や災難が襲い掛かる展開に(幾分長くはあるけれど)、ドキドキしながら映画を見ることができる。

わかりやすいエンタテイメントであり、娯楽としては充分に及第点の作品。そんなところだろう。

評価:★★★(満点は★★★★★)



出演者の関連作品感想
・ジョン・キューザック出演作
 「さよなら。いつかわかること」
・キウェテル・イジョフォー出演作
 「アメリカン・ギャングスター」
 「インサイド・マン」
 「トゥモロー・ワールド」
・アマンダ・ピート出演作
 「シリアナ」

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