私的感想:本/映画

映画や本の感想の個人的備忘録。ネタばれあり。

「007 慰めの報酬」

2009-01-23 22:28:08 | 映画(た行)

2008年度作品。イギリス映画。
愛したヴェスパーに裏切られたジェームズ・ボンドはMとともにミスター・ホワイトを追求するうち、その裏に潜む予想もしなかった複雑かつ危険な悪の組織の存在を知る。捜査を進めるうち、内部の裏切り者と配置の銀行口座の関連が判明。そこでボンドは人違いにより、美しく、気性の激しいカミーユに出会うが、彼女もある復讐を胸に抱いていたのだった。
監督は「チョコレート」のマーク・フォースター。
出演はダニエル・クレイグ、オルガ・キュリレンコ ら。


冒頭から派手なアクションが展開されて、一瞬のうちに映画の世界に引き込まれてしまう。
今回は(多分)特にアクションシーンに力を入れているらしく、冒頭に限らず、すべてのアクションが派手であり、見応えも抜群である。カーチェイスに、ガンアクション、市街戦に空中戦と、よくもまあ、ここまで飽きさせず、しかも高いレベルでアクションシーンを描けるものだと感心してしまう。
幾分映像が見づらくもあるけれど、スピーディでハラハラと見せる演出はなかなかだ。

プロットもそれなりにおもしろい。
次々とテンポよくエピソードを挿入しており、観客を飽きさせないつくりで、感心することしきり。映画の世界に惹きつけるのが上手いなと感心してしまう。

ただ個人的には、幾分ストーリーがわかりにくいかな、という気がしなくはない。もちろんメインの流れも、充分に理解できるし、ついていけないわけではないのだが、細かい部分がよくわからない。
一番わからないのはカナダ諜報員の立ち位置。伏線は張られていたように記憶するけれど、頭の回転が遅い人なので、彼女の行動理由がどうもわからなかった。

と、いくらかは不満もあるが、勢いがあるので、細かいことも気にならなくなってくる。勢いにだまされていると言えるのかもしれないが、トータルで見れば満足のいく作品だ。
アクションシーンが優れているので、血の騒ぐ作品が好きな人には楽しめるだろう。

評価:★★★★(満点は★★★★★)


そのほかの007シリーズの感想
 「007 カジノ・ロワイヤル」

製作者・出演者の関連作品感想
・マーク・フォースター監督作
 「君のためなら千回でも」
・ダニエル・クレイグ出演作
 「007 カジノ・ロワイヤル」
 「ミュンヘン」
 「ライラの冒険 黄金の羅針盤」
・オルガ・キュリレンコ出演作
 「薬指の標本」
・マチュー・アマルリック出演作
 「潜水服は蝶の夢を見る」
 「ミュンヘン」
・ジュディ・デンチ出演作
 「あるスキャンダルの覚え書き」
 「007 カジノ・ロワイヤル」
 「プライドと偏見」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「大阪ハムレット」 | トップ | 『戯作三昧・一塊の土』 芥川... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(た行)」カテゴリの最新記事