1972年作品。
先日亡くなったスタニスワフ・レムの原作を映画化。人間の思念を読み取り、それを物質化する惑星ソラリスで起こる哲学的な物語。
監督はソ連の巨匠、アンドレイ・タルコフスキー。
それほど好みの作品ではない。それなりに楽しむことができるが、いま一つ心に響かないのだ。
とはいえ、不安定な感覚を映像化しているあたりはなかなかのものである。そのためもあり、いくつか映像的にすばらしい面もある。
でも長いと感じたことは否定できない。ここまで長くする必要はないだろう、という気もする。幸い、眠たくはならなかったが、見ている最中、集中力が切れてしまった。
死んだ妻との出会いに対する罪悪感、ラストシーンでの意味深い出会いなど、考えさせられる部分もあるけれど、それ以上ではない。
ここまで来たら趣味の問題だろう。
評価:★★(満点は★★★★★)