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「予防医学」を捨てた近代西洋医学の過ち

2017-02-21 18:00:31 | 医療
西洋医学の最大の問題は、「予防医学」を捨ててきたこと──この一点に尽きると
いっていい。

先に紹介した古代中国医学、古代インド医学、その集大成であるイスラム医学は、
逆に「予防医学」が中心となって発展した。

たとえば、華陀(かだ)のいた古代中国では、医者の給料は、担当するエリアの
市民の「健康度」で決まっていた。市民が健康ならば、みんなきちんと働いて税金
を払う。すると税収が増える。それで、医者の給料が上がる。

当然、医者は市民を健康にすべく、病気にならないようにあれこれと便宜をはかった。
そうして古代中国では鍼灸が生まれ、按摩が発達し、漢方が発展した。中医学が
「医食同源」を基本としているのも「働ける人をできるだけ増やす」という発想から
生まれている。

この発想は、インド医学もイスラム医学も同じ。病気にさせないことを、第一の目的
としている。

何もせずに放っておけば、いずれ人々は病気になって働けなくなる。働かないと
税金も払えない。税収が減り、医者の給料も下がって、いずれはクビになる。
とにかく人々を病気にしないこと。そのために、伝染病をできるだけ予防する。
病気になった人は、働ける程度まで回復させる。これが「実践的な医学」の基本
システムなのだ。

ところが、近代西洋医学は、この「予防医学」を捨ててきた。軍隊は例外的に予防
医学を導入したが、市民社会では「治療行為」を中心に金もうけをしてきた。
こうして私たちはだまされてきたのだ。

たとえば日本も、医者をはじめとする医療従事者や、厚生労働省の役人の給料を、
健康保険から支払われるようにすればよい。予防医学を実践して、治療行為を
減らしていけば、健康保険は余る。その余ったぶんを、医療関係者が給料として
受け取る。

そうなれば、できるだけ病人を出さない、つくらないことが最優先になる。医療費
をせしめるために長々と入院ささることも、薬漬け、検査漬けにすることも、過剰な
手術を行うこともなくなる。そんなことをしてもまったくもうからないどころか、逆に
給料が減ってしまうのだから。

考えてみれば、古代中国、インド、イスラムl、で当たり前のように存在した予防
医学システムは、いったい、いつから消えてしまったのか。
その答えは、いうまでもなく、近代西洋医学の登場からである。

西洋医学は病気にしないことをビジネスモデルとする予防医学を破壊して、その
代わりに治療によって収益をあげるという、新しいビジネスモデルを全世界に
広げてきた。そのために、邪魔なイスラム医学を徹底的に潰したのである。

10世紀のイスラム医学は、8世紀以上進んだオーバー・テクノロジーだった。
ゆえに、アトランティスの末裔によってロスト・テクノロジーとされた。
まさに「奪われた技術」だったのである。

─『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術 {現代編}』
 元「フォーブス」アジア太平洋支局長 ベンジャミン・フルフォード著
 イースト・プレス

■亡くなった父の付き添いをして、病院へよく行ったが、薬をたくさん出されて
大変だった。14種類くらい飲んでいた。4種類以上は、どう変化するかわからない
と「4種類を超える薬をのんでいる患者は、医学を超えた領域にいる」
『ドクターズルール425(医師の心得集)』に載っている医者への教訓で語って
いるのに、現代の医者たちは麻痺している・・・これは恐ろしいことである。
組織的な医療の風潮で日々治療がされている。西洋がビジネスとして合理的に
考え、医療を進めてきた問題点である・・・

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