印刷図書館倶楽部ひろば

“印刷”に対する深い見識と愛着をお持ちの方々による広場です。語らいの輪に、ぜひご参加くださいませ。

知られざる「8月19日・世界写真の日」

2014-08-08 17:18:53 | 印刷人のフイルム・フイルムカメラ史探訪
知られざる「8月19日・世界写真の日」
印刷人のフィルム・フィルムカメラ史探訪 VOL-2

印刷コンサルタント 尾崎 章


8月19日は「世界写真の日」、2009年にフランス政府が制定した記念日で「World
Photographic Day」と名付けられている。
銀塩写真の発明者・ダゲール(ルイ・ジャンク・マンデ・ダケール)はフランス・パリで
舞台背景画家としての活動を行いながら同僚のニセフォール・ニエプスと共に写真術の研究に積極的に取り組んでいた。
1826年にニエプスがアスファルト写真法をダゲールよりも一足先に考案、ニエプスのアスファルト写真法は6~8時間の長時間露光を必要とした非現実的な手法であったが世界最古の写真と共にニエプスの名前は写真発達史に燦然と輝いている。
ダゲールはニエプスに遅れること13年、ヨウ素と硝酸銀から合成したヨウ化銀の感光材を水銀蒸気で現像する現在の銀塩写真の基礎となる手法の開発に成功している。
初期の露光時間は10~20分、その後1~2分に感度が高められダゲールが発明した銀塩写真法は「ダゲレオタイプ」として短期間に世界普及する事となった。
8月19日の「世界写真日」はフランス政府がダゲールから「ダゲレオタイプ」の特許を買い上げて自由に私有できる政府通達を発令した日にちなみ制定された記念日である。


ルイ・ジャンク・マンデ・ダゲール


パリのダゲール通り

当時のダゲールは、パリ14区・モンパルナス墓地東側のダンフェール・ロシュロー広場近くに住んでおり、彼の住んでいたアパルトマンの通りはダゲールの偉業を称えて「RUE
DAGUERRE」(ダゲール通)と名付けられている。
このダゲール通は古き良きモンパルナス地区の趣を残しており、庶民的な商店街としても大変魅力的である。
また、ダゲール通の入り口には1910年に開業した「カフェ・ダゲール」が朝7時から深夜2時まで営業しており、現在もこの地区に住む芸術家達の人気スポットとして賑わっている。筆者もダゲール通りを夜景撮影で訪れた際に「カフェ・ダゲール」で芸術家と思しき人達とカメラ談義を行った楽しい思い出がある。
「カフェ・ダゲール」でパリの中古カメラ店で買い求めたクラッシックなフィルムカメラを片手に「フィルムカメラ談義」が出来れば写真、印刷業界人として最高である。


ダケール通りの案内標識



カフェ・ダゲール



パリの中古カメラ店

パリのバスティーユ広場から北に延びるボーマルシェ通りにあるメトロ8号線:シュマン・ベール駅周辺に多数の中古カメラ店が軒を並べておりフィルムカメラウォッチングが楽しめる。ライカ中心の店、プロ向け大判・中判カメラの店から新宿西口の中古カメラ店風の「何でも有り」の店迄、様々なタイプの店が駅を中心に展開していて「銀塩写真発祥地・パリ」にふさわしい様相を呈している。
筆者はパリ訪問時には「パリ中古カメラ店巡り」を行う事を常としており、日本メーカーが海外需要に応じて商品化した輸出専用機等を探し出して買い求めている。
AFオートフォーカス一眼レフからオートフォーカス機能だけを省略した製品や電子シャッター時代に後進国向けに製品化した機械式シャッターの一眼レフ等々、フィルムカメラの「操作する楽しみ」に溢れた往年の製品を入手することが出来、買い求めたカメラに早速フィルムを装填して前述ダゲール通り出掛けた経験も何度か有る。



シュマン・ベール駅前のライカ専門店



プロ向け大型中古カメラ専門店



銀座の中古カメラ店風に綺麗な品が多いオデオン



掘り出し物が多いユーロフォト






ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 月例木曜会 2014年6月 | トップ | 月例木曜会 2014年8月 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。