而今

「我ここに於いて切なり」
今この時を懸命に生きる。生き方上手になりたい・・・

腹わりなぁ・・・

2024-05-16 | 日々のなかで・・・


薄曇りで生暖かくて強い風が吹いていますが
きょうもいいお天気です。

きのうは、午後から義兄に会いに行って来ました。
車の窓方は


田んぼに水が張られて、
代掻きが始まっておりました。

いいお天気で・・・
奥羽山脈が遠くに霞んで見えます。

国指定史跡の払田柵跡(ほったのさくあと)を通って



奥羽山脈が近くに見えるところに
義兄が入居しております。

面会時間には少し早くに着いたので
車で待ってから面会に行きました。
個室で窓に背を向けてベットに
横たわっている義兄がおりました。
頬がこけて痩せて小さくなった義兄でした。
救急車で運ばれてから2ヶ月近く・・・
一度も歩く事なくベットの上です。
わたしたちをみて、おぅおぅと声をあげてくれました。
鼻からチューブを通されており
入れ歯を外されているせいか、
話す言葉がはっきりしませんが、それでも
話す事ができました。
水が飲みたい、りんごジュースが飲みたい、
というのですが・・・
誤嚥性肺炎を防ぐために許可をしていないのが
わかってはいるようです。
身体は動かす事が出来ませんが、
頭がしっかりしているので、何度も何度も言いました。
 腹 わりなぁ・・・と・・・
 秋田弁で不快感やムカつくという意味があります。
身体が動かない、水も飲めない自分に腹が立っているのでしょう。
ばぁちゃんは入院して何もかも世話になっている自分を
 なさけねぇ・・・と何度も言っておりました。
ご近所から一目置かれていたばぁちゃんは
自分を律して頼られる自分が生きる全てだったのではないかと・・・
食事の時間もなく白い壁を眺めて、
過ぎゆく時間を感じることもなく、きょうは何日?もなく
外の景色を見ることもなく、口を湿らせてもらう事も出来ず・・・
義兄の姿に遠くないわたしたちの姿を重ねて見ておりました。
面会時間が終わり、
また来るから・・・とお奉行さまが言ったら
また来い。いつ来る と義兄。
来週来るから・・・
目を閉じてうなずく義兄。

帰りの車の中ではそれぞれが思うところがあったようで
無言でしたが
食べれなくなったら、それでいいよ。
管はしないとお奉行さま。
寿命はずっと短くなるよ。
それでもいい とお奉行さま。
家で介護できるなら、あれこれ制度を目一杯使って家で介護します。
あなたの隣にテーブルを置いて、一緒に食事をしますね。
わたしだけお寿司かもしれないけれどね。
もちろん 少しだけ分けてあげますけれど・・・(๑˃̵ᴗ˂̵)
エドもふくもいるしね。(笑)
淋しくないでしょ・・・
 なぜか介護される構図になっているお奉行さまなのでした。
 反対もありうるのになぁ・・・(-。-;
義姉は免許更新に行ってきたとかで、家におりました。
88歳をめどに返納予定だと話しており、
相変わらずパワフルな義姉でしたが
あの広い家に1人でいる義姉が心配になりました。

帰りはラッシュにぶつかりましたが
じっと帰りを待っていてくれたワンニャンに感謝です。
なんか疲れたなぁ・・・と早くに床についた夫婦でした。














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2 コメント

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こんばんは (PAPAさん)
2024-05-17 00:51:40
考えさせられますね~
私たちの最後は・・・
主人なら私がそばについて介護できますが 私だったら・・・
腹わりなあ~義理のお兄さんも・・・
免許返納も考えてしまいます(*^-^*)
Unknown (⭐︎papaさんへ)
2024-05-19 11:49:13
ばぁちゃんの時も考えさせられましたが
あれから30年。もっともっとみじかになりました。
お奉行さまの介護は考えられますが
わたしはお奉行さまに介護してもらうのは考えられないなぁ(-。-;
下の世話など・・・ありえない!
情けない、と毎日を過ごすだろうか?
受け入れて淡々と過ごすだろうか?

ピンコロリを願ってお参りでもしようかな・・・

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