罪はないということは、易(たやす)く いい得るけれども、
真に罪のない世界に飛躍するには 余程の修行がいるのであって、
ほんの一冊 本を読んで「 罪はない 」 と知っただけで、
罪なき世界に出られたと思ったら思い上りだ。
原因は 必ず結果を生む、結果なしに終るということはない。
無論 原因を消してしまうことにすれば 結果も消える。
人を憎んだ業をつんだものは、人を愛することによって消える。
然(しか)し愛さずに、憎んでいながら 「 罪はない 」 と考えるだけでは
観念の空廻(からまわ)りにすぎない。
『 生長の家 』 昭和二十五年一月号 三十日の法語 谷 口 雅 春 先 生
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