ぽれ自然保護区より

自然をヒントに生きてみたらどうだろう。
ぽれ珈琲の小屋の窓から見える自然を中心に、日常のことなどをつづったブログ

風来坊

2010-12-26 | 
以前、2010-08-22 の記事でご紹介させていただきました タカサゴユリ

2週間ぐらいの間、大きな白い花を咲かせました。

その後、花が枯れて立派な実がなりました。

現在の姿です 花が枯れても存在感があります。



実の上部がはじけて開いています。

まるで、また別の花が咲いているみたいですね。



この実の中には種がぎっしり詰まっていました。たぶん数百枚ぐらい。



タカサゴユリは球根の他に、種を風で飛ばして繁殖するそうですが、縦長の鞘のような実の中に種がきれいに重なって詰まっています。





鞘の側面はレース状 になっていますが、種の大きさからして、このレースの隙間からはこぼれ落ちることは出来ません。





では、この縦長の鞘からどうやって種をばらまくのでしょうか?

鳥がつつくにしても上の方しかくちばしは届きそうにありません。





底の方に残っていた種をピンセットで取り出してみました



ポテトチップのかけらのようですね。

ポテトチップより薄く、かなり軽いようです。

そよと風が吹くだけでヒラヒラっと飛んで行ってしまします。

こんなに軽いと、強風が吹けば遠くへと飛ぶことが出来そうです。




試しに、レースの隙間からフーッと息を吹きかけてみました。そしたら
鞘の下の方に残っていた種がヒラッと垂直に舞い上がって鞘の外に落ちました!

すごいよくできてる


レース状の隙間から風をとりこんで種を舞い上がらせて鞘の外へ蒔いているのですね。

垂直に舞い上がることで、すぐ下に落ちずに風に乗って遠くへ行けるのかもしれません。

素晴らしい仕組みですね。感心






タカサゴユリは強くて種から花を咲かすまでに1年かからない場合もあるとか。

それならあっという間にユリの花畑ができそうですが、2~3年同じ場所で花が咲いても、
たくさん花を付けた次の年からパタッと咲かなくなって消えてしまうそうです。

それは、ユリの仲間はウイルスによって障害を受けやすくて、長期間同じ場所に生育しにくいのだそうです。

それで、風で種を遠くへ遠くへと飛ばして、点々と場所を変えて繁殖するのだそうです。



一か所にとどまらない風来坊。

そんな生き方もいいですね。







積雪予報

2010-12-20 | 
今シーズンもぽれ自然保護区に、よく モズ がやって来るようになりました。




サングラス  のような、目の黒い帯がトレードマーク。

この写真ではわかりにくいけれど、羽に白い模様があるのも特徴です。





そして 『はやにえ』 を発見。

獲物はトノサマバッタ…




モズは捕らえた獲物を木の枝など尖がったものに突き刺したり、挟んだりする習性があります。 

それを『はやにえ』といいます。


去年に比べ、今年は比較的高い位置にはやにえを行っているように思います。

このバッタも、地上から約2メートルほどのところにぶっ刺さっておりました。



はやにえの位置でその冬の積雪量  を占うことが出来るという風説もあるようです。

モズは本能的に積雪量を感知して、雪に隠れない高さにはやにえを造る、よって位置が低ければ今冬は積雪量が少ないとか。



ということは、この冬はもしかして 大雪 になる




厳しい冷え込み

2010-12-17 | 日記
昨日、今日と、ぐっと気温が下がって寒い日なりましたね。

真冬並み  の寒さです。




ぽれ自然保護区の らいおん? も枯れ草にうずくまり、寒さをしのいでいます。




でも、空気はとても冷たい。




自然界は厳しいですね。




冷え込んでいるのは気温だけでなく、世の中の経済状況も…

厳しい冷え込み…


この年末、どのくらいの企業が無事年を越せるでしょうか。


皆必死で生きています。




それに比べて…

このあたし。




ぬくぬく暖かい部屋の中。


のほほんと寝そべる。





いいのか、それで?

野生の本能を忘れていないか?


そんなことでこの厳しい世の中生きていけるのか?





もっと、スキルアップ、脳内改造、肉体改造? しないと

生き残ること、そして、世の中に貢献することなんて出来ないのだ

錯覚じゃなかった

2010-12-13 | 
今日、コーヒー小屋の窓から、降る雨をぼんやり眺めていたら…




 あれは





 ツグミー





目の錯覚じゃなかったんだー


おかえりー

シベリアからの長旅おつかれさま。

来年の春までゆっくりしていってね



でも…前回の記事、キジとのツーショットだったのに取り損ねちゃった

キジと…

2010-12-11 | 
ノイバラの向こうにいるのは…



キジです。 本日ぽれ自然保護区にキジが現れました。



止めてある車に乗り込もうとしたら、突然、ぽれ自然保護区の真ん中辺りから、ケンケーン!と高鳴きをしながら
バサバサッと垂直に飛び上がった……ように私には見えました。

そして写真のノイバラ付近に着地。

少し小振りだけれど、毛並みが良くて、若いオスのキジのようです。


そっと近づいて何枚か写真を撮っているうちに、ノイバラの枝に もう一羽鳥がとまっている のが目に入りました。


あ、あれは…ツグミだ


ツグミは寒くなると、シベリア方面から日本へ渡って来る渡り鳥です。

この冬も来てくれたんだ―


そう思ってカメラを向けましたが、逆光気味だったせいもあって、液晶モニターにちゃんと収まっているか確認できなくて、とりあえず何枚かシャッターを切りました。

モニターから顔を上げた時にはもうノイバラの枝にツグミの姿はありませんでした。


そして画像にも、一枚も写っていませんでした。


…目の錯覚?


枝に絡みついた枯れ葉がツグミに見えたのかなぁ…

白い眉のライン、確かにツグミだと思ったんだけど……


ちゃんと覗いて確認できるやつ欲しいな~。