ぽれ自然保護区より

自然をヒントに生きてみたらどうだろう。
ぽれ珈琲の小屋の窓から見える自然を中心に、日常のことなどをつづったブログ

クマツヅラ

2010-08-30 | 
クマツヅラ という植物をご存知でしょうか?

私がクマツヅラをぽれ自然保護区で見つけたのは、昨年の6月ごろ…



その当時はまだ自然の草花に関心が薄かった私だったのですが、
それでも、ふと、小さな淡い紫の花を咲かせている植物に目がとまり 、 あまり見かけない花のような気がすると思いました。

手元にあった図鑑には載っていなくて、後日自然観察指導員の方に聞いてみました。




北海道以外の日本の各地に古くから自生する多年草で、6月~9月にかけて花を咲かせます。
道端や荒れ地にはえるのですが、現在は生育地が狭められているようで、数が減ってきているとのこと。

自然観察指導員の方が、 『ここでクマツヅラを見れるとは思わなかった』 とおっしゃっていたのが印象に残っています。


インターネットで検索してみると、 京都府では準絶滅危惧種に指定 されておりました。




そんな貴重な花だったのか!と、その時は踏みつぶされそうな場所に生えていたので、すぐにマロニエの樹の根元に移植しました。

枯れてしまわないか心配だったのですが、ちゃんと根付いて、今年も花を咲かせました。





花は、穂のような先端の、下から上へ向かって順番に咲いていき、花が咲くたび少しずつ穂が伸びて背丈が高くなります。

花が咲き始めたのは6月ごろで、20センチくらいでした。




現在は70センチぐらいになっていて、ヤナギみたいな感じにしだれて、ゆらゆら風に揺れています。

花が咲いている期間は約3カ月。 結構長く咲き続けます。

いつブログにアップしようか、どんなふうにご紹介しようかと考えているうちに、そろそろ花期も終わりに近づく本日になってしまいました





茎が細く、花もとても小さいのであまり目立ちませんが、この猛暑で他の花が花びらを閉じている時でもしおれることなく咲き続け、
虫たちもクマツヅラに集まってきていました。

見るたびに背丈が伸びていて、必ずかわいい花が咲いていて、
不思議な生命力にあふれているように思いました


クマツヅラは、その形が乗馬の鞭に似ているところから「馬鞭草(バベンソウ)」とも呼ばれて、古くから漢方薬としても使われているようです。

ヨーロッパではハーブとしてなど、洋の東西を問わず薬草として使われ、
キリスト教の伝説では十字架にかけられたキリストの出血を止めた聖なる薬草とも伝えられているそうですよ。

やっぱり不思議な力があるのかも

トイレの朝顔

2010-08-25 | 
当店のトイレ  の側面にはアサガオや、雑草のつるが巻きついております。






それは側面だけにとどまらず、

トイレの扉  を開けると



換気口のわずかな隙間からトイレの中までつるを伸ばし、花を咲かせています







日当たりはよくないと思うのですが。

この猛暑だと、直射日光が当たらないほうがよいのかな?



ぽれ自然保護区の真ん中に

2010-08-22 | 
ぽれ自然保護区の真ん中に…テッポウユリが一本咲きました。



植えた覚えがないのになぜ?

テッポウユリは球根でしか増えないと思っていましたので、植えた覚えのない場所に出現するなんて、またもや不思議な現象が!と騒いでいたのですが、いろいろ調べていくうちに、これはテッポウユリではないことに気が付きました



テッポウユリによく似たユリで タカサゴユリ というのがあるのを知りました。

テッポウユリより葉が細く、白い花に薄い紫色の筋が入るのが特徴です。
開花時期も、テッポウユリは6~7月で、タカサゴユリは7~9月です。

わかりにくいですが、写真のつぼみにかすかに紫褐色の筋が入っていますのでこれらの特徴からタカサゴユリだと思います。

でもテッポウユリとの交雑種も多いらしく、両方の特徴をもつ個体もあるようです。

奥が深い……頭ハゲそう…





タカサゴユリは種を多くつけ、風で運ばれて分布を拡げるそうです。

草原や荒地などに到達すると根付いて葉を伸ばしますが最初の年は茎や花を出さずに数枚の葉を出すだけで球根を太らせ、球根が充分太ると翌年度以降に茎を伸ばして大型の花をいくつも咲かせます。

ぽれ自然保護区の真ん中に突然現れたのもうなずけますね


でも、突然現れたように見えるけれど、植物も見えないところで、花を咲かすためにそれなりの準備 をしているのですね

変化

2010-08-15 | 植物
綿の花は 咲いている時と咲き終ったあとでは、色が変わる と聞いていたので、
昨日咲いた綿の花を、今日また見に行ってきました。

ご覧ください 



昨日はクリーム色一色 だった綿の花が 今日は見事にローズピンク に変わっています




不思議~

これから咲く蕾のようですね。

でもこれは咲き終わってしぼんだ花です。



見事な変化。


こんな短時間で…


私の脳ミソも短時間で劇的変化しないかなぁ



毎日精一杯、自分のキャパシティいっぱいいっぱいまでやってる…つもり…だけど、
もがいて苦しんで何かを乗り越えても、自分の無能さを痛感するばかり…

人生は掛算だ。どんなにチャンスがあっても君がゼロなら意味がない。
という言葉がありますが、今それを痛感しております。

私、ゼロかも…


その0を1にするにはどうすればいいのか。


葉っぱしかなかった茎に、ある日きれいな花を咲かすように、自然の生き物は大きな変化を遂げるときがあるけれど、
別にもがき苦しんだりしてるわけじゃないか…

遺伝子に組み込まれているとおりに身を任せていれば花が咲くわけだし…

花を咲かすという遺伝子のスイッチをONにする。それが0を1にするということのような気がするのですが…

誰にもその遺伝子があるとすれば、その遺伝子のプロセスを信じることでしょうか。



まあ、単に、まだまだもがき方が足りないだけかもしれないですね。




8月14日 綿 開花

2010-08-14 | 植物
本日、数日ぶりにぽれ自然保護区へ行ってみたら、草ボウボウのジャングル化にびっくり

ちょっと人間が通らなくなるだけで、一気に草の背丈が高くなってました。
自然の生命力ってスゴイ…


その中で、発見しました


綿の花です 一輪だけ咲いていました

6月10日に3つ発芽しているのを確認してから、現在は14~15本芽を出していて、
この花をつけた株は約50センチほどの背丈に成長しています。

種をまく時期が少し遅くて、根っこが張る時期に梅雨にあたってしまったので、
根腐れをおこさないか心配だったのですが、なんとか花をつけてくれました。

ヤ ッ タ ー




直径約5センチのクリーム色の花。

優雅でとても素敵です


なのに…



本当に、雑草におおわれて目立ちません

雑草のほうが背が高いよ…

私も危うく見落とすとこでした。


夏休みが終わるまでに草むしりをしておかなくっちゃ。


優雅なクリーム色の綿の花。次々咲いてくれることを祈ります。